ルイス・ブリンソン

アメリカのプロ野球選手 (1994-)

ルイス・ラモント・ブリンソンLewis Lamont Brinson1994年5月8日 - )は、 アメリカ合衆国フロリダ州フォートローダーデール出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。

ルイス・ブリンソン
Lewis Brinson
マイアミ・マーリンズ時代(2021年8月11日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州フォートローダーデール
生年月日 (1994-05-08) 1994年5月8日(29歳)
身長
体重
196 cm
96 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目(全体29位)
初出場 MLB / 2017年6月11日
NPB / 2023年3月31日
最終出場 MLB / 2022年9月20日[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとレンジャーズ傘下時代 編集

2012年MLBドラフト1巡目(全体29位)でテキサス・レンジャーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズでプロデビュー。54試合に出場して打率.283、7本塁打、42打点、14盗塁を記録した。

2013年はA級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、122試合に出場して打率.237、21本塁打、52打点、24盗塁を記録した。

2014年はA級ヒッコリーとA+級マートルビーチ・ペリカンズでプレーし、2球団合計で113試合に出場して打率.288、23本塁打、70打点、17盗塁を記録した。

2015年はA+級ハイデザート・マーベリックス[注 1]と、AA級フリスコ・ラフライダーズ、AAA級ラウンドロック・エクスプレスでプレーし、3球団合計で100試合に出場して打率.332、20本塁打、69打点、18盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。

2016年はルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズとAA級フリスコでプレーした。

ブルワーズ時代 編集

 
ミルウォーキー・ブルワーズ時代
(2017年7月27日)

2016年7月31日にジョナサン・ルクロイジェレミー・ジェフレスとのトレードで、ルイス・オルティーズ英語版後日発表選手[注 2]と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[3]。移籍後は傘下のAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスでプレーし、移籍前を含めて3球団合計で104試合に出場して打率.268、15本塁打、61打点、17盗塁を記録した。オフの11月18日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[4]

2017年にMLB.comが発表したプロスペクト英語版ランキングでは15位、ブルワーズの組織内では1位にランクインした[5][6]。シーズンでは開幕からAAA級コロラドスプリングスでプレー。6月10日にメジャー初昇格を果たし[7]、翌11日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビュー。6月28日にオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出された[8]。7月26日のワシントン・ナショナルズ戦でショーン・ドゥーリトルからメジャー初本塁打を放った[9]。この年メジャーでは21試合に出場して打率.106、2本塁打、3打点、1盗塁を記録した。

マーリンズ時代 編集

2018年1月25日にクリスチャン・イエリッチとのトレードで、イーサン・ディアスマンテイ・ハリソンジョーダン・ヤマモトと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[10][11]。この年は109試合に出場し、初の二ケタ本塁打となる11本塁打を放った。

2019年は、75試合に出場して打率.173、0本塁打、15打点という成績だった。

2020年は、47試合の出場で打率.226、3本塁打、12打点だった。外野手の守備では1失策に留めた。

2021年オフの11月30日にFAとなった。

アストロズ傘下時代 編集

2022年3月13日にヒューストン・アストロズとマイナー契約を結び、招待選手として同年のスプリングトレーニングに参加することになった。そして4日後に傘下のAAA級シュガーランド・スペースカウボーイズに配属された。AAA級シュガーランドでは85試合に出場して22本塁打を放った[12]

ジャイアンツ時代 編集

2022年8月31日にサンフランシスコ・ジャイアンツにトレード移籍した[12]。ジャイアンツでは16試合に出場して打率.167、3本塁打、4打点という成績に終わり、9月21日にDFAとなった[12]。9月24日にマイナー契約を結び直したが、10月6日にFAとなった[12]

巨人時代 編集

2023年1月12日、読売ジャイアンツと1年契約を結んだ[13][14]。4月4日の横浜DeNAベイスターズ1回戦では5安打し、最後の三塁打[独自研究?]が事前に本塁送球されていたため二塁打扱いとなる幻のサイクルヒット[独自研究?][15]となった。6日の同戦では、2回に長打を放つも二・三塁間で停止しなかったため三塁走者の岡本和真が進塁せざるを得ず本塁死、さらに当初一死だったのをアウトカウントを間違え交代と考え三塁を離塁した所をタッチアウトされる変則併殺打[独自研究?][16]となった。7月13日の広島東洋カープ戦で左手首を痛め登録抹消された[17]。同月28日の中日ドラゴンズ戦で一軍に再昇格した[18]。打球を確認しない悪癖があり長打を放っても二塁アウトや二塁走者時に打者のライナーが捕球されても帰塁の失敗などがあった。初球を見逃す癖を他チームに見透かされ成績が落ち大久保博元打撃コーチが指摘しても直さないため二軍落ちとなった事もあった。その後は2本の初球本塁打を記録している。最終的には88試合に打率.248、11本塁打、35打点を記録するも、走塁や守備で精細を欠くことが度々あった[19][20][21][22]。12月1日に自由契約となった[23]

プレースタイル 編集

ゴールドグラブ賞3度のマイク・キャメロンと比較されるアスリートであり、将来は30本塁打30盗塁も達成可能と言われている[24]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2017 MIL 21 55 47 2 5 0 1 2 13 3 1 0 0 0 7 1 1 17 0 .106 .236 .277 .513
2018 MIA 109 406 382 31 76 10 5 11 129 42 2 1 0 2 17 2 4 120 6 .199 .240 .338 .557
2019 75 248 226 15 39 9 1 0 50 15 1 1 2 1 13 1 6 74 8 .173 .236 .221 .457
2020 47 112 106 14 24 6 0 3 39 12 4 0 0 0 6 0 0 30 2 .226 .268 .368 .636
2021 89 290 274 24 62 14 0 9 103 33 1 1 1 1 13 0 1 72 5 .226 .263 .376 .639
2022 SF 16 39 36 5 6 2 0 3 17 4 1 0 1 0 2 0 0 14 0 .167 .211 .472 .683
2023 巨人 88 294 282 25 70 16 0 11 119 35 1 2 0 2 9 3 1 71 4 .248 .272 .422 .694
MLB:6年 357 1150 1071 91 212 41 7 28 351 109 10 3 4 4 58 4 12 327 21 .198 .246 .328 .574
NPB:1年 88 294 282 25 70 16 0 11 119 35 1 2 0 2 9 3 1 71 4 .248 .272 .422 .694
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF) 外野
















































2017 MIL 8 6 0 0 0 1.000 8 18 0 0 0 1.000 - -
2018 MIA - 106 270 2 9 0 .968 - -
2019 - 60 138 4 4 1 .973 11 19 1 1 1 .952 -
2020 21 14 0 0 0 1.000 7 15 0 0 0 1.000 31 34 0 1 0 .971 -
2021 51 77 3 2 1 .976 33 55 2 1 0 .983 4 7 0 0 0 1.000 -
2022 SF 1 0 0 0 0 ---- 15 17 1 0 0 1.000 - -
2023 巨人 - - - 82 151 3 2 1 .987
MLB 81 97 3 2 1 .980 229 513 9 14 1 .974 46 60 1 2 1 .968 -
NPB - - - 82 151 3 2 1 .987
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録 編集

MiLB

NPB 編集

初記録

背番号 編集

  • 20(2017年)
  • 9(2018年 - 2019年)
  • 25(2020年 - 2021年)
  • 29(2022年)
  • 42(2023年)

登場曲 編集

  • 「MET GALA」Gunna(2023年 - )
  • 「4 Me feat. Kali Uchis」Don Toliver(2023年 - )
  • 「HOTEL ROBBY」Quavo & Takeoff(2023年 - )

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2015年から2016年までレンジャーズ傘下
  2. ^ 2016年9月5日にライアン・コーデル英語版と発表されている[2]

出典 編集

  1. ^ MLB.com (ジャイアンツ試合日程)Baseball-Reference (ルイス・ブリンソン2022年成績)
  2. ^ Adam McCalvy (2016年9月5日). “Brewers acquire Cordell to cap Deadline trade” (英語). MLB.com. 2017年8月23日閲覧。
  3. ^ Brewers trade Jonathan Lucroy, Jeremy Jeffress to Rangers” (英語). ESPN (2016年8月2日). 2017年8月23日閲覧。
  4. ^ Adam McCalvy (2016年11月18日). “Brinson, Hader added to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2017年8月23日閲覧。
  5. ^ 2017 MLB Prospects Watch – 100 Prospects. MLB.com. Retrieved on August 23, 2017.
  6. ^ 2017 MLB Prospects Watch – Milwaukee Brewers Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on August 23, 2017.
  7. ^ Josh Jackson (2017年6月10日). “Brewers call up top prospect Brinson” (英語). MiLB.com. 2017年8月23日閲覧。
  8. ^ 2017 Futures Game U.S. Roster Preview”. SB Nation (2017年7月7日). 2017年8月23日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (2017年7月27日). “Brinson hits 1st HR in return; Garza to DL” (英語). MLB.com. 2017年8月23日閲覧。
  10. ^ Matt Kelly (2018年1月25日). “Brewers land Yelich for 4, including Brinson” (英語). MLB.com. 2018年1月26日閲覧。
  11. ^ Charlotte Carroll (2018年1月25日). “Marlins Trade Christian Yelich to Brewers” (英語). Sports Illustrated. 2018年1月26日閲覧。
  12. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2022年10月17日閲覧。
  13. ^ ブリンソン外野手との契約合意について”. 読売ジャイアンツ 公式ウェブサイト (2023年1月12日). 2023年1月12日閲覧。
  14. ^ 【巨人】ブリンソン外野手獲得「とても光栄」 メジャー28発、背番号42、年俸1・3億円”. 日刊スポーツ (2023年1月12日). 2023年2月25日閲覧。
  15. ^ 【巨人】ブリンソン覚醒大爆発「幻のサイクル安打」1人で5安打6打点「スペシャルナイトだよ」”. 日刊スポーツ (2023年4月4日). 2023年4月4日閲覧。
  16. ^ 巨人】ブリンソン衝撃の“左中間ゲッツー” 長打放つも暴走&アウトカウント間違え球場ため息”. 日刊スポーツ (2023年4月6日). 2023年4月6日閲覧。
  17. ^ “巨人 ブリンソンが登録抹消 13日・広島戦で手首痛めて途中交代 代わってウォーカーが昇格”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2023年7月16日). https://www.daily.co.jp/baseball/2023/07/16/0016591785.shtml 2023年7月16日閲覧。 
  18. ^ 【巨人】坂本勇人、丸佳浩、ブリンソンが28日の中日戦から1軍合流”. スポーツ報知 (2023年7月27日). 2023年7月27日閲覧。
  19. ^ 谷繁氏「怠慢」、「ボーンヘッド」巨人・ブリンソン、フェンス直撃の当たりも… | ショウアップナイター”. BASEBALL KING (2023年8月9日). 2023年8月9日閲覧。
  20. ^ 【巨人】「怠慢走塁」ブリンソンが来日初の満塁弾!V打&激走に続き連日の大活躍で初回一挙に6得点”. スポーツ報知 (2023年8月13日). 2023年8月13日閲覧。
  21. ^ 【巨人】戸郷翔征が3回に失策絡み3失点 秋広優人とブリンソンがぶつかり落球”. スポーツ報知 (2023年8月18日). 2023年8月18日閲覧。
  22. ^ 巨人・原監督「フォローできる言葉がなかなか見つからないんだけど」 ブリンソンの拙守バッサリ - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年9月1日閲覧。
  23. ^ 【巨人】保留名簿から中田翔、ブリンソン、ビーディ、ロペス外れる:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年12月1日閲覧。
  24. ^ 「2017 - 2021 全30球団未来予想図 ミルウォーキー・ブルワーズ」『隔月刊スラッガー』2017年3月号 日本スポーツ企画出版社
  25. ^ “【巨人】ブリンソン、来日初安打初本塁打「とてもハッピーな気分だよ」チーム初安打で先制”. スポーツ報知. (2023年4月4日). https://hochi.news/articles/20230404-OHT1T51153.html 2023年4月4日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集