ルガンスク人民共和国
- ルガンスク人民共和国
- Луганская Народная Республика
Луганська Народна Республіка -
(国旗) (国章) - 国の標語:不明
- 国歌:ルガンスク人民共和国の国歌
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公用語 ロシア語、ウクライナ語 首都 ルガンスク 最大の都市 ルガンスク 通貨 ロシア・ルーブル(RUB)[# 1] 時間帯 UTC +3(DST:なし)モスクワ時間 ISO 3166-1 なし ccTLD なし 国際電話番号 380[# 1]
ルガンスク人民共和国(ロシア語: Луганская Народная Республика、ウクライナ語: Луганська Народна Республіка)は、ウクライナの東部のルハーンシク州(ロシア語名ルガンスク)でロシア連邦への編入を求める分離・独立派が独立を宣言した地域。2014年以降、ウクライナ政府の管轄が及んでいない地域である。この地域の独立を承認している国家はほぼ皆無(後述)で、ウクライナ政府はルガンスク人民共和国を「反政府組織」として認識している。

歴史編集
2014年4月27日、親ロシア派の住民により国家安全保障ビルの前で建国が宣言された。5月11日住民投票を行い、翌日独立を宣言した[1]。24日、ルガンスク人民共和国はドネツク人民共和国と共に連邦国家「ノヴォロシア人民共和国連邦」を結成した[2]。2016年8月6日、同共和国指導者であるイーゴリ・プロトニツキーの乗用車が爆破される事件が発生している[3]。
地理編集
2014年現在の支配地域の面積は推定8,352.6km。ルハーンシク州全体のうちおよそ半分程度を支配している。
経済編集
通貨はロシア・ルーブルが採用されている。域内の郵便は2014年に設立されたルガンスク人民共和国郵便が担っている。
交通編集
支配地域にはルガンスク国際空港があるが、戦闘により使用不可能となっている。鉄道路線はウクライナ鉄道から切り離されて、ドネツク人民共和国との間で運行されている。また、ウクライナやロシアと結ぶバス路線も運行されている。2017年現在、ウクライナ政府支配下からの外国人の入境は特別通行許可書を保持した報道関係者等の例外を除いて不可能となっている。ウクライナ政府支配地域との間にもバス路線が運行され越境することが可能であるが、境界線付近で戦闘に巻き込まれる可能性があるとされている他、治安問題からキエフ発のルガンスク人民共和国行へのバス路線には行先は表示されていない。
外交編集
国際連合加盟国から国家承認を一切されていないが、同じ立場でもあるドネツク人民共和国とは相互承認し、ノヴォロシア人民共和国連邦を組んでいる。また、国連加盟国のごく一部から国家承認を受けている南オセチア共和国が、6月18日にルガンスク、6月27日にはドネツクの両人民共和国を承認した。ロシア連邦は国家承認をしていないが、ルガンスク人民共和国が発行したパスポートは有効であるとの立場を取っている。一方でウクライナ政府はテロ組織に指定している。
国家承認している事実上独立した地域編集
軍事編集
- 南東統合軍:指揮官ヴァレーリー・ボーロトフ
- プリズラーク旅団
- ルガンスク州人民レジスタンス
- ザリャー大隊:指揮官アンドレイ・パトルシェフ (Андрей Патрушев)
- ドン・コサック軍:指揮官ニコライ・コジツィン[4]
脚注編集
- ^ “Luhansk region declares independence at rally in Luhansk” (英語). Kyiv Post. (2014年5月12日)
- ^ “ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国 「ノヴォロシア」へ合併”. ロシアの声. (2014年5月25日). オリジナルの2014年8月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “ルガンスク人民共和国で共和国長の車が爆破される(動画)”. sputnik. (2016年8月6日)
- ^ “Вооруженный конфликт на Украине: реалии и перспективы”. RIA NOVOSTI. (2014年7月31日) 2014年7月31日閲覧。
関連項目編集
- 2014年ウクライナ騒乱 - ドンバス戦争
- 2014年クリミア危機
- クリミア共和国 - 2014年ウクライナ騒乱時に独立宣言を行い、後にクリミア連邦管区としてロシアに編入された国家。
- ドネツク人民共和国