ルネ・トム
ルネ・フレデリック・トム(仏: René Frédéric Thom、1923年9月2日 - 2002年10月25日)は、フランスの数学者。トポロジーを専門とする。カタストロフ理論の創始者。1958年フィールズ賞受賞。
ルネ・トム | |
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![]() 1970年、ニースにて | |
生誕 |
1923年9月2日![]() |
死没 |
2002年10月25日 (79歳)![]() |
国籍 |
![]() |
研究分野 | 数学 |
研究機関 |
ストラスブール大学 ジョゼフ・フーリエ大学(グルノーブル第一大学) 高等科学研究院 |
出身校 |
高等師範学校 パリ大学 |
博士課程 指導教員 | アンリ・カルタン |
博士課程 指導学生 | デイビット・トロットマン(David Trotman) |
主な受賞歴 | フィールズ賞(1958年) |
プロジェクト:人物伝 |
概要編集
サン=ルイ校卒業後、高等師範学校で数学を学ぶ。1951年、アンリ・カルタンの指導の下で博士号を取得。博士号取得後、プリンストン高等研究所、グルノーブル大学、ストラスブール大学で教鞭を執る。1958年、フィールズ賞受賞。1970年、ブラウワー・メダル受賞。その後IHESの教授になり退官までIHESで研究を続けた。
カタストロフィー理論の創始者として有名だが、代数的トポロジーおよび微分トポロジーの第一人者でもある。コボルディズム理論を創始者の一人であり、トム空間、トムの横断性定理、特性類、特異点理論、葉層構造論、力学系、ホモロジー、ホモトピーの研究の基礎を築き上げた。
後年は生物学や哲学に興味を移し[※ 1]数学の研究から離れていった。「トポロジーは死んだ」という過激な発言や、同僚のアレクサンドル・グロタンディークとの不仲でも知られる。
略歴編集
注釈編集
- ^ カタストロフィー理論はその成果の一つである。