ルノー・ドーフィン

ドーフィンDauphine)は、フランスルノーが1956年から1968年まで生産した小型乗用車である。

ルノー・ドーフィン
Renault Dauphine, 1960.JPG
概要
別名 ルノー・オンディーヌ
IKA・ドーフィン
アルファロメオ・ドーフィン
製造国 フランスの旗 フランス
販売期間 1956年 - 1968年
ボディ
ボディタイプ 4ドア セダン
駆動方式 RR
パワートレイン
エンジン 845cc 直列4気筒
変速機 3/4速 MT
3速プッシュボタン式AT
車両寸法
車両重量 620 - 660kg
その他
生産台数 2,150,738台
組立工場 Flins, フランス
Ciudad Sahagun, メキシコ
Valladolid, スペイン
Santa Isabel, アルゼンチン
Heidelberg, オーストラリア
Portello, Milan, イタリア
(-1959年から1964年のみ)
Sao Bernardo do Campo, ブラジル
Nesher, Haifa, イスラエル
系譜
先代 ルノー・4CV
後継 ルノー・8/10
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概要編集

上級バーションはルノー・オンディーヌとして1960年から1962年に販売された。ドーフィンは世界中各地で生産され、ライセンス生産分まで含めるとオセアニアから南米まで広範囲に渡る。

スポーツモデルゴルディーニは、ゴルディーニチューンのエンジンヘッドに、4速マニュアルと4輪ディスクブレーキが標準装備された。またファクトリー・レーシングモデルとして1962年と1963年にホモロゲーションモデル"R1093"が約2140台作られた。

なお自動車評論家などが「日本でも日野・コンテッサ900のプラットフォームはこのドーフィンのものと共通」としていることがあるが勘違いである。日野とルノーは1950年代には提携・ライセンス関係にあり、日野がノックダウンで生産した4CVは「日野ルノー」「亀の子ルノー」と親しまれたものであったが(ルノー・4CV#日野・ルノー4CVを参照)、1960年代のコンテッサはRRのレイアウト等が共通で見た目などにいくつかの類似点もあるものの、その設計は当時のルノーとは無関係である。[1]

エンジンスペック編集

エンジン 燃料 排気量
cc
出力
英馬力(kW)
トルク
N·m(lb·ft)
最高速度 0-60mph加速
パワーウエイトレシオ
W/kg(英馬力/t)
Type 670-1 ガソリン 845 27.0(20.1)
/4,000rpm
66(49) 112km/h(70mph) 37 38.43(41.54)
ゴルディニ ガソリン 845 36(26.8)
/4,000rpm
65(48) 130km/h(81mph) 30 40.68(54.55)

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  1. ^ コンテッサ900の冷却空気の取り入れの構造などの類似が、ルノー車のそれの窃用(デッドコピー)ではないかとルノーから日野に申し入れがあったが、さらに先行している事例としてベンツ170Hがあるのだから公知のものであって、それは当たらないと反論したというエピソードが存在している。

関連項目編集

外部リンク編集

ルノー ロードカータイムライン 1980年代-   
タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
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コンパクト トゥインゴ トゥインゴII トゥインゴIII
5/7 シュペール5 クリオI クリオII クリオIII クリオIV クリオV
シンボルI シンボルII
モデュス
カングー カングーII カングーIII
14 9/11 19 メガーヌI メガーヌII メガーヌIII メガーヌIV
フルエンス メガーヌIVセダン
パルス
スカラI スカラII
ミドル 18 21 ラグナI ラグナII ラグナIII
20/30 25 サフラン ヴェルサティス ラティテュード/サフラン
アッパー タリスマン(中国向け)
タリスマン
ミニバン セニックI セニックII セニックIII セニックIV
エスパスI エスパスII エスパスIII エスパスIV エスパスV
クーペ フエゴ アヴァンタイム ラグナクーペ
オープン ウインド
SUV キャプチャー キャプチャーII
カジャー
コレオス コレオスII
ルノー・アルカナ
ピックアップトラック アラスカン
アルピーヌ/ルノースポール A310 V6 A610 スパイダー A110(2017)