多賀サービスエリア
多賀サービスエリア(たがサービスエリア)は、滋賀県犬上郡多賀町の名神高速道路上にあるサービスエリアである。
多賀サービスエリア 多賀スマートインターチェンジ | |
---|---|
多賀サービスエリア(上り線) | |
所属路線 | E1 名神高速道路 |
IC番号 | 28-1 |
本線標識の表記 | 多賀 |
起点からの距離 | 418.0 km(東京IC起点) |
◄彦根IC (4.6 km) (6.3 km) 湖東三山PA► | |
接続する一般道 |
(仮称)町道多賀スマートインター線(上り) 町道四ツ屋胡宮線(下り) |
供用開始日 |
1964年(昭和39年)4月12日[1] (SA) 2023年(令和5年)4月29日 (SICの下り線出入口) 未定 (SICの上り線出入口) |
スマートIC | 24時間 |
上り線事務所 |
9:00 - 18:00(平日) 8:00 - 17:00(土日祝日) |
上り線GS |
ENEOS 24時間 |
下り線事務所 | 9:00 - 18:00 |
下り線GS |
IDEMITSU 24時間 |
所在地 |
〒522-0342 滋賀県犬上郡多賀町敏満寺[1] |
備考 | スマートICは下り線のみ |
併設の多賀バスストップ(たがバスストップ)および多賀スマートインターチェンジ(たがスマートインターチェンジ)についてもここで記述する。
概要 編集
1964年(昭和39年)4月12日、名神高速道路の栗東IC - 関ヶ原IC間の開通に伴い開業[1]。当初はトイレのみのサービスエリアであったが、同年5月25日に給油所、1965年(昭和40年)7月4日に売店[2]、1968年(昭和43年)2月20日に無料道路案内所(下り線のみ、現在のサービスエリアコンシェルジュ)が開設される。上下線の施設は歩道橋を通じて相互利用が可能である[3]。これは、開設当初道路案内所や休憩所が下り線のみに、レストハウス(レストラン)が上り線のみに設置されていたため[3]、各々を両側から利用できるよう配慮したものである。レストハウスの設計は、丹下健三が手掛けており[4]、当初丹下は本線上をまたぐオーバーブリッジ・タイプとすることも提案したが[4]、この工法が当時の建築基準法に抵触することから採用とはならなかった[4]。
1984年(昭和59年)4月3日、下り線にレストラン・ハイウェイショップ・休憩所との合棟で「レストイン多賀」が営業を開始した[5]。東名高速道路の足柄サービスエリアに次ぐ宿泊・入浴施設を持つサービスエリアとなった[6]。
2010年11月3日に下り線の施設がリニューアルされ、「EXPASA多賀」の愛称が付けられた[7]。中日本高速道路(NEXCO中日本)が管轄する名神高速道路では唯一の「EXPASA」である[8]。
道路 編集
- E1 名神高速道路
施設 編集
上り線(名古屋・福井方面) 編集
- 駐車場
- 大型 98台
- 小型 173台
- トイレ
- 男性 大8・小25
- 女性 40
- 身体障害者用 2
- ガソリンスタンド(ENEOS(山文商事)、24時間)
- コイン洗車機(24時間)
- 給電スタンド(24時間)
- 惣菜コーナー「でり家」(名鉄ミライート・テイクアウト、24時間)
- スナックコーナー(名鉄ミライート・フードコート、24時間)
- ショッピング(名鉄ミライート、24時間)
- のれん街(テイクアウト、8:00 - 20:00)
- スターバックス(7:00 - 21:00)
- ハイウェイ情報ターミナル
- 自動販売機
- コンシェルジュ・FAXサービス・コピーサービス(平日8:00 - 18:00、土曜・日曜・祝日7:00 - 18:00)
- 郵便ポスト(多賀郵便局)
- ぷらっとパーク(24時間)
下り線(大阪方面) 編集
EXPASA多賀の各施設の詳細は、公式サイトの店舗情報などを参照。
多賀バスストップ 編集
高速バス用バス停留所として、「多賀バスストップ」が当サービスエリアに併設されている。
名神ハイウェイバスの特急便が停車するほか、首都圏 - 京阪神方面の中央ドリーム号(下りは乗務員のみ、上りは乗客・乗務員とも)、中央道昼特急号や京阪神 - 北陸方面の高速バスの途中休憩箇所となっている。
周辺 編集
下り側より徒歩約20分のところに多賀大社がある。
また、上り線側には敏満寺城跡が隣接しており、サービスエリア内から直接行くことができる。現在の城跡は公園やドッグラン用地として供用されており、レストラン東側にある公園内で土塁や櫓台を確認できる。ちなみに城跡が隣接しているサービスエリアは日本国内では多賀サービスエリアと加斗パーキングエリアの2例しかなく、全国的に珍しい城跡となっている。[10]なお、加斗パーキングエリアでは武藤氏が築城したとされる稲葉山城跡が隣接している。[11]
多賀スマートインターチェンジ 編集
多賀スマートインターチェンジ(たがスマートインターチェンジ)は、当サービスエリアに併設のスマートインターチェンジである。
概要 編集
滋賀県では5か所目のスマートインターチェンジである[12]。
上り線は直接本線へ乗り入れ、下り線はサービスエリアを経由する形態が考えられている[12]。
国土交通省や多賀町はこのスマートインターチェンジによって救急医療面の効果、周辺工場の物流の効率化、周辺道路(国道8号)の渋滞緩和、観光振興などが期待できると想定している[12]。
沿革 編集
隣 編集
- E1 名神高速道路
- (28) 彦根IC - (28-1) 多賀SA/多賀スマートIC(スマートICは下り線のみ) - (28-2) 湖東三山PA/湖東三山スマートIC - (29) 八日市IC
脚注 編集
- ^ a b c 東名高速 2011, p. 29.
- ^ 五十年史 2016, p. 年表8.
- ^ a b 山形 2018, p. 139.
- ^ a b c 山形 2018, p. 138.
- ^ 五十年史 2016, p. 年表26.
- ^ 東名高速 2011, p. 105.
- ^ 『EXPASA足柄(上下線)、EXPASA多賀(下り線)がグランドオープン -『EXPASA』となる5エリア全てが完成!!-』(プレスリリース)中日本高速道路、2010年10月20日 。2022年8月9日閲覧。
- ^ 東名高速 2011, p. 28.
- ^ “名神 EXPASA多賀/下り線に24時間営業の「吉野家」が12月25日開業。高速道路初、“ON野菜”などのヘルシーメニューも提供”. トラベルWatch (2021年12月13日). 2022年8月9日閲覧。
- ^ “敏満寺城(滋賀県多賀町)の見どころ・アクセスなど、お城旅行と歴史観光ガイド | 攻城団(日本全国のお城情報サイト)”. 攻城団. 2022年10月10日閲覧。
- ^ “稲葉山城跡(小浜市) 畝状竪堀 強固な守り ふくいの山城へいざ(59) | 催し・文化 | 福井のニュース”. 福井新聞D刊. 2022年10月10日閲覧。
- ^ a b c d “名神多賀SIC、事業を許可 国交省、22年度中にも供用”. 京都新聞. (2018年8月10日). 2018-08-10
- ^ “国のスマートIC準備段階調査 多賀サービスエリアを選定”. 滋賀報知新聞. (2015年7月4日). 2015-07-04 2018年8月20日閲覧。
- ^ 『E1 名神高速道路に接続するスマートICの名称を「多賀スマートIC」に決定しました』(プレスリリース)多賀町・中日本高速道路株式会社名古屋支社、2022年4月27日 。2022年4月27日閲覧。
- ^ a b “E1 名神高速道路に接続する多賀スマートインターチェンジ(下り線)が2023年4月29日(土)15時に開通します”. 滋賀県多賀町・中日本高速道路株式会社 (2023年3月17日). 2023年3月17日閲覧。
参考文献 編集
- 『東名高速をゆく』イカロス出版、2011年9月30日。ISBN 978-4-86320-484-3。
- 『高速道路五十年史』編集委員会(編)『高速道路五十年史』東日本高速道路・中日本高速道路・西日本高速道路、2016年2月。
- 山形みらい『東名・名神高速道路の不思議と謎』実業之日本社、2018年7月11日。ISBN 978-4-408-33810-1。
関連項目 編集
- 日本のサービスエリア・パーキングエリア一覧
- 甲良パーキングエリア - かつて当サービスエリア - 秦荘パーキングエリア(現在の湖東三山パーキングエリア)間に存在したパーキングエリア。
外部リンク 編集
- 多賀SA(サービスエリア) 上り - 中日本高速道路
- EXPASA多賀下り - 中日本高速道路
- レストイン多賀 - グリーンズホテルズ