レマゲン鉄橋
『レマゲン鉄橋』(レマゲンてっきょう、原題:The Bridge at Remagen)は、1969年にアメリカ合衆国で公開された戦争映画。
レマゲン鉄橋 | |
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The Bridge at Remagen | |
監督 | ジョン・ギラーミン |
脚本 |
ウィリアム・ロバーツ リチャード・イェーツ ロジャー・ハーソン |
製作 | デヴィッド・L・ウォルパー |
出演者 |
ジョージ・シーガル ロバート・ヴォーン ベン・ギャザラ ブラッドフォード・ディルマン |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
撮影 | スタンリー・コルテス |
編集 | ウィリアム・カートライト |
配給 | ユナイト |
公開 |
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上映時間 | 117分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
第二次世界大戦末期の1945年3月に行われた、ライン川に残されたほぼ唯一の橋であるレマゲン鉄橋(ルーデンドルフ橋)をめぐる連合軍とドイツ軍の攻防戦を描いている。
ストーリー編集
第2次世界大戦末期の1945年2月、連合軍は敗走するドイツ軍を追ってライン川に迫った。ドイツ軍は、天然の要害であるライン川を盾にして防御するしかなく、連合軍もライン川を渡河すべく、無傷の橋を目指していた。
ドイツ軍のブロック将軍は上司から、担当地区に残る橋を全て爆破するように命じられたが、川の向こうには7万5000人の兵が残されており、この友軍が撤退できるようレマゲン鉄橋をぎりぎりまで残し、連合軍が間近に迫ってから破壊しようとする。将軍は腹心の部下、クリューガー少佐を橋防衛部隊の指揮官に任命し、連合軍が橋の目前まで迫るまで爆破しないように指示する。
クリューガー少佐が橋に赴くと、書類上では1600名の兵員が実際はほとんどおらず、爆破のための爆薬すら無い逼迫した状況であった。少佐は、爆破の準備や橋の防衛陣地の構築とともに増援部隊の派遣を要請するが、いくら要請しても生返事ばかりで一向に援軍が来る気配は無い。そうしているうちに、アメリカ軍のバーンズ少佐指揮の機甲歩兵大隊に所属する先遣隊が橋の間近まで迫り、橋をめぐる攻防戦が始まる。
キャスト編集
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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TBS版 | テレビ東京旧版 | テレビ東京新版 | ||
ドイツ軍 | ||||
フォン・ブロック上級大将 | ペーター・ファン・アイク | 藤岡重慶 | 池田勝 | 水内清光 |
クリューガー少佐 | ロバート・ヴォーン | 西沢利明 | 川津祐介 | 内田直哉 |
シュミット大尉 | ハンス・クリスチャン・ブレヒ | |||
アメリカ軍 | ||||
バーンズ少佐 | ブラッドフォード・ディルマン | 堀勝之祐 | 堀川仁 | |
ハートマン中尉 | ジョージ・シーガル | 和崎俊哉 | 中田浩二 | 相沢正輝 |
アンジェロ軍曹 | ベン・ギャザラ | 内田良平 | 中博史 | |
シンナー准将 | E・G・マーシャル | 大木民夫 |
- TBS版:初回放送1974年10月7日21:00-22:55 『月曜ロードショー』
- テレビ東京旧版:初回放送1981年12月1日20:00-22:18 『火曜特別ロードショー』※ノーカット
- テレビ東京新版:初回放送2006年8月9日13:30-15:30 『午後のロードショー』
- その他声の出演:水野龍司/柳沢栄治/石井隆夫/大橋佳野人/仲野裕/西垣俊作/東城光志/木村千輝/大塚智則/嵜本正和/藤田周/鈴木貴征/鍋田カホル/米村千冬
- 演出:田島荘三、翻訳:税田春介、調整:小原吉男、プロデューサー:バブルネック涼/新井正和、製作協力:高柴隆一、製作:グロービジョン
テレビ東京新旧版は2019年にCS放送され、旧版はムービープラス、新版はシネフィルWOWOWで放送された。
その他編集
- 映画のストーリーはおおむね史実を追っているが、戦闘シーンの追加など娯楽性を優先した脚色も加えられている。
- 実際のレマゲン鉄橋は連合軍の制圧後に崩落し現存しないため、橋のロケはチェコスロバキアはヴルタヴァ川沿いのダヴレにある、20世紀初頭に建設されたダヴレスキ橋で行われた。
- 一部の撮影はオーストリアでも行われた。映画に登場したM24戦車はオーストリア軍の使用していた車輛である。
- オープニングに演奏される主題曲が、テレビ朝日系列番組「いきなり!黄金伝説」・「よゐこの無人島0円生活」の濱口優のBGMとして使用されている。
脚注編集
- ^ 資料によって差異があったので現在でも検証可能なDVD版の再生時間を採用した。20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT(2006),MGBQC-16355
関連項目編集
- カール・ティンマーマン -ハートマン中尉のモデルとなったアメリカの軍人