ロジェ・グルニエ(Roger Grenier、1919年9月19日 - 2017年11月8日)は、フランスの小説家・ジャーナリスト・放送作家。

略歴 編集

ノルマンディー地方カーンに生まれ、ピレネー山脈を見上げるベアルヌ地方の町ポーで育つ。

第二次世界大戦中はレジスタンスに参加し、1941年には兵士としてアルジェリア北東部のコンスタンティーヌにいた。

1943年11月に上京して以来、パリに在住。戦後アルベール・カミュに誘われて『コンバ』紙の記者となり、『フランス・ソワール』紙編集部を経て、1963年からガリマール出版社編集委員。

2011年、創立百周年を記念してガリマール社が刊行した大型本『セバスチャン・ボタン通り5番地』を執筆した[1]

フェミナ賞 (1972)、アカデミー・フランセーズ文学大賞 (1985)、アルベール・カミュ賞フランス語版 (1987) 受賞。

日本語訳 編集

  • 『ライムライト』谷亀利一早川書房(ハヤカワNV文庫) 1974
  • 『シネロマン』塩瀬宏白水社 1977
  • 『水の鏡』須藤哲生訳 白水社 1984
  • 『夜の寓話』須藤哲生訳 白水社 1992
  • 『チェーホフの感じ』山田稔みすず書房 1993
  • 『フラゴナールの婚約者』山田稔訳 みすず書房 1997
  • 『フィッツジェラルドの午前三時』中条省平訳 白水社 1999
  • 『黒いピエロ』山田稔訳 みすず書房 1999
  • 『ユリシーズの涙』宮下志朗訳 みすず書房 2000
  • 『六月の長い一日』山田稔訳 みすず書房 2001
  • 『編集室』須藤哲生訳 白水社 白水Uブックス 2002
  • 『別離のとき』山田稔訳 みすず書房 2007
  • 『写真の秘密』宮下志朗訳 みすず書房 2011
  • 『パリはわが町』宮下志朗訳 みすず書房 2016
  • 『書物の宮殿』宮下志朗訳 岩波書店 2017

脚注 編集

  1. ^ みすず書房 [2018年1月]