ロバート・アンディーノ

キューバ系アメリカ人の野球選手 (1984 - )

ロバート・ラザロ・アンディーノRobert Lazaro Andino, 1984年4月25日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBボルチモア・オリオールズ所属。

ロバート・アンディーノ
Robert Andino
ボルチモア・オリオールズ (マイナー)
オリオールズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州マイアミ
生年月日 (1984-04-25) 1984年4月25日(39歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手外野手
プロ入り 2002年 MLBドラフト2巡目(全体52位)でフロリダ・マーリンズから指名
初出場 2005年9月4日 ニューヨーク・メッツ
年俸 $507,500(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとマーリンズ時代 編集

2002年MLBドラフト2巡目(全体52位)でフロリダ・マーリンズに入団。契約金は75万ドルだった[2]

2005年9月4日ニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビュー。

2006年からは遊撃のハンリー・ラミレス、二塁のダン・アグラがマーリンズで不動のレギュラーとなり、アンディーノにはなかなか昇格のチャンスが回ってこなかった。マーリンズ時代のメジャー出場は4年間で計79試合に留まった。

オリオールズ時代 編集

2009年4月1日ヘイデン・ペンとのトレードで、ボルチモア・オリオールズに移籍した[3]。同年は控え遊撃手として78試合に出場した。

2010年4月4日40人枠から外されるが[4]ウェイバー公示中に他球団から獲得の申し入れはなく、AAA級ノーフォーク・タイズに降格となった。9月のロースター拡大に伴ってメジャーに復帰した[5]

2011年ブライアン・ロバーツの離脱により二塁手としての出場機会が増え、自己最多の139試合に出場。初の規定打席到達を果たした。9月28日ボストン・レッドソックスとのシーズン最終戦では、ジョナサン・パペルボンからサヨナラ打を放った。これにより、タンパベイ・レイズの逆転ワイルドカード獲得が決まった[6]

2012年は打率.211と低調な成績に終わった。

マリナーズ時代 編集

2012年11月20日トレイボン・ロビンソンとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[7]

2013年5月24日DFAとなり、マイナー降格となった。

パイレーツ傘下時代 編集

2013年7月31日にトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。10月1日にFAとなった。

2014年1月7日にパイレーツとマイナー契約で再契約した[8]。この年のメジャーでのプレーは無かった。

独立リーグ時代 編集

2015年3月に独立リーグアトランティックリーグサマセット・ペイトリオッツと契約。

マーリンズ復帰 編集

2015年12月14日に古巣のマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ。

2016年は開幕を傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで迎え、8月14日にメジャー契約を結ぶと、メジャーロースター25人枠入りし、3年ぶりのメジャー昇格を果たした。9月15日にDFAとなり、20日に自由契約となった[9]

オリオールズ復帰 編集

2017年2月7日、オリオールズのスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]

プレースタイル 編集

打撃
バッティングではミート力、パワーともに高くない。メジャーでもマイナーでも打率にムラがあり、.200を下回るシーズンも多いが、.280以上を記録したシーズンも複数ある。
走塁
2桁盗塁を決める走力を持つが、マイナーで2006年に13盗塁・11盗塁死、2007年に21盗塁・13盗塁死という成績で、成功率自体は高くない。
守備
二塁手を守る機会が多く、守備能力は高い[10]ユーティリティ性が高く、メジャーではセカンド241試合・遊撃手152試合・三塁手50試合を守った実績 (2015年終了時点) があり、外野守備に就いた経験もある。二塁手の守備力の高さは、通算DRS + 12という成績にも表れている。

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2005 FLA 17 50 44 4 7 4 0 0 11 1 1 0 1 0 5 1 0 8 2 .159 .245 .250 .495
2006 11 28 24 0 4 1 0 0 5 2 1 0 1 2 1 0 0 6 0 .167 .185 .208 .394
2007 7 13 13 0 5 1 0 0 6 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .385 .385 .462 .846
2008 44 68 63 7 13 2 0 2 21 9 0 0 1 0 4 0 0 23 1 .206 .254 .333 .587
2009 BAL 78 215 198 31 44 7 0 2 57 10 3 3 0 2 15 1 0 47 6 .222 .274 .288 .562
2010 16 66 61 6 18 4 0 2 28 6 1 1 0 1 3 0 1 13 3 .295 .333 .459 .792
2011 139 511 457 63 120 22 0 5 157 36 13 3 9 1 41 0 3 83 14 .263 .327 .344 .670
2012 127 431 384 41 81 13 1 7 117 28 5 5 7 1 37 0 2 100 13 .211 .283 .305 .588
2013 SEA 29 85 76 5 14 4 0 0 18 4 0 0 2 0 7 0 0 27 3 .184 .253 .237 .490
2016 MIA 13 24 24 2 7 0 0 0 7 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .292 .292 .292 .583
MLB:10年 481 1491 1344 159 313 58 1 18 427 96 24 12 21 7 113 2 6 313 42 .233 .294 .318 .612
  • 2017年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 4(2005年)
  • 11(2006年 - 2008年、2011年 - 2012年)
  • 12(2009年 - 2010年)
  • 3(2013年)
  • 1(2016年)

脚注 編集

  1. ^ Robert Andino Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年9月16日閲覧。
  2. ^ 2002 Draft Picks for Round #2. The Baseball Cube(英語). 2011年12月3日閲覧
  3. ^ Spencer Fordin (2009年4月1日). “O's send Penn to Marlins for Andino” (英語). MLB.com. 2016年9月15日閲覧。
  4. ^ Dan Connolly (2010年4月4日). “Andino designated for assignment as O's finalize roster” (英語). The Baltimore Sun. 2016年9月15日閲覧。
  5. ^ Dan Connolly (2010年8月31日). “Orioles will call up Reimold, Andino, Snyder on Wednesday” (英語). The Baltimore Sun. 2016年9月16日閲覧。
  6. ^ Brittany Ghiroli (2011年9月29日). “Burn notice: O's rally, end Sox's playoff dreams” (英語). MLB.com. 2016年9月16日閲覧。
  7. ^ Brittany Ghiroli (2012年11月20日). “O's deal Robert Andino to Mariners for outfielder Trayvon Robinson” (英語). MLB.com. 2016年9月16日閲覧。
  8. ^ "Pirates sign Robert Andino to a Minor League contract" (Press release) (英語). MLB.com (Pittsburgh Pirates). 7 January 2014. 2014年1月8日閲覧
  9. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2017年2月11日閲覧。
  10. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、240頁。ISBN 978-4-331-51711-6 

関連項目 編集

外部リンク 編集