ロバート・ギャロ

研究者

ロバート・ギャロ(Robert Charles Gallo, 1937年3月23日 - )は、アメリカ合衆国ウイルス学者である。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が、後天性免疫不全症候群を引き起こす要因であることを発見し、血液検査によるHIV検査方法を開発したことで知られている。

Robert Charles Gallo
ロバート・ギャロ
ロバート・ギャロ(2017)
生誕 Robert Charles Gallo
(1937-03-23) 1937年3月23日(87歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 コネチカット州ウォーターバリー
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 ウイルス学
研究機関 アメリカ国立がん研究所
出身校 トーマス・ジェファーソン大学
主な業績 HIVの発見
主な受賞歴 アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(1982)
ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞(1986)
ガードナー国際賞(1987)
日本国際賞(1988)
ダン・デイヴィッド賞(2009)
プロジェクト:人物伝
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来歴 編集

メリーランド大学教授、アメリカ国立がん研究所所属。コネチカット州ウォーターバリー出身。

1963年、トーマス・ジェファーソン大学で医学博士号取得した。1976年、インターロイキン-2というT細胞増殖因子を発見した。1980年には、セザリー症候群に罹患したカリブ海の黒人から、のちにヒトTリンパ好性ウイルス(HTLV-2)と命名されるレトロウイルスを分離した[1]。1986年、 ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)を発見した[2]

1984年以降、HIVの発見をめぐり、パスツール研究所リュック・モンタニエと激しく争ったことが知られている。後に両者が共に発見者であるとして政治決着したが、ノーベル生理学・医学賞の受賞はならなかった(2008年にモンタニエが受賞)。

主な受賞歴 編集

自伝 編集

脚注 編集

  1. ^ 成人T細胞白血病とHTLV発見物語(前編)日本学術振興会
  2. ^ 西山弘一、瓢箪から駒 -突発性発疹原因ウイルスの発見 (PDF) モダンメディア 58巻 7号 2012年、p.15-16。
  3. ^ ジャパンプライズ(Japan Prize/日本国際賞)”. 国際科学技術財団. 2022年10月5日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集