ロビー・ローラーRobbie Lawler1982年3月20日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家カリフォルニア州サンディエゴ出身。フロリダ州ココナッツクリーク在住。Hard Knocks 365所属。元UFC世界ウェルター級王者。2019年12月現在、UFC世界ウェルター級ランキング9位[1]。元EliteXC世界ミドル級王者。

ロビー・ローラー
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基本情報
本名 ロバート・グレン・ローラー
(Robert Glen Lawler)
通称 ルースレス (Ruthless)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1982-03-20) 1982年3月20日(37歳)
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ
所属 ミレティッチ・マーシャルアーツ・センター
HITスクワッド
アメリカン・トップチーム
→Hard Knocks 365
身長 180cm
体重 77kg
リーチ 190cm
階級 ミドル級
ウェルター級
バックボーン キックボクシング、レスリング
テーマ曲 Hold On, I'm Comin'
Sam & Dave
Ain't No Grave
ジョニー・キャッシュ
総合格闘技戦績
総試合数 43
勝ち 28
KO勝ち 20
一本勝ち 1
判定勝ち 7
敗け 14
無効試合 1
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パンチ主体の打撃を武器にKO勝利を連発する。KO狙いのアグレッシブなファイトをするため会場人気が高い。徹底的に相手を壊しにいくファイトスタイルから「ルースレス」(無慈悲、情け容赦無しの意)のニックネームを持つ。

来歴編集

10歳から空手を始め、高校時代はレスリングアメリカン・フットボールで活躍し、レスリングではアイオワ州選抜に選出された。ミレティッチ・マーシャルアーツ・センターの近くに住んでいたことから16歳頃から一般クラスで練習を始める。素質を見出され2001年にプロ総合格闘技デビューを果たし、連勝を続け2002年にはUFCと契約を果たした。

UFC・PRIDE編集

2002年5月10日、UFC初出場となったUFC 37アーロン・ライリーを3-0の判定で破ると、スティーブ・バーガーを2RTKO、ティキ・ゴーセンを1RKOで破り連勝した。しかしUFC 42のピート・スプラット戦では右足を負傷し、ギブアップ負け。デビューからの連勝は7でストップした。その後UFC 45ではクリス・ライトルを3-0の判定で破るも、ニック・ディアスに右フックで2RKO負け。階級をミドル級に上げて臨んだエヴァン・タナー戦も三角絞めで1R一本負け、その後怪我の治療のため一時戦線離脱した。

2005年7月23日、ハワイ州で開催されたSuperBrawlミドル級タイトルマッチでファラニコ・ヴァイタレに挑戦し、2RKO勝ちを収め王座獲得に成功した。2006年2月のファラニコ・ヴァイタレとの再戦でも1RKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2006年10月21日、PRIDE初参戦となったPRIDE.32ジョーイ・ヴィラセニョールと対戦し、ハイキックでジョーイがひるんだところに跳び膝蹴りをヒットさせ、開始22秒でTKO勝ち。

EliteXC編集

2007年9月15日、ハワイ州で開催されたEliteXC: Uprising(Icon Sport、Rumble on the Rockとの合同開催)のEliteXC世界ミドル級タイトルマッチでムリーロ・ニンジャと対戦し、左ストレートでダウンを奪いパウンドで3RKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2008年5月31日、EliteXC: Primetimeの世界ミドル級王座防衛戦でスコット・スミスと対戦するが、3ラウンドの偶発的なサミングによりスミスが続行不能となったため無効試合となった。7月26日、EliteXC: Unfinished Businessにて再戦が組まれ、スミスにTKO勝ち。王座防衛に成功した。その後11月8日に、EliteXC: A Night of Championsでのタイトルマッチでジョーイ・ヴィラセニョールとの2年振りの再戦が予定されていたが、団体が破産し大会自体が中止になった。

Strikeforce編集

2009年6月6日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Lawler vs. Shieldsジェイク・シールズと182ポンド(約82.6kg)契約で対戦するも、開始2分でギロチンチョークを極められ一本負け[2]

2010年1月30日、Strikeforce: Miamiメルヴィン・マヌーフと対戦。マヌーフのラッシュで窮地に陥るも、カウンターの右フックをヒットさせ、そのままパウンドで1RKO勝ちを収めた[3]。12月4日、Strikeforce: Henderson vs. Babaluマット・リンドランドと対戦し、開始50秒に右フックで失神KO勝ちを収めた[4]

2011年1月29日、Strikeforce: Diaz vs. Cyborgで行なわれたStrikeforce世界ミドル級タイトルマッチで王者のホナウド・ジャカレイに挑戦し、リアネイキドチョークで3R一本負けを喫し王座獲得に失敗した[5]

UFC復帰編集

2013年2月23日、8年4か月ぶりのUFC復帰戦となったUFC 157でウェルター級ランキング8位のジョシュ・コスチェックと対戦し、パウンドで1RTKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2013年7月27日、UFC on FOX 8でボビー・ヴォルカーと対戦し、左ハイキックで2RKO勝ち。

2013年11月16日、UFC 167でウェルター級ランキング3位のローリー・マクドナルドと対戦し、2-1の判定勝ち。

2014年3月15日、UFC 171のUFC世界ウェルター級王座決定戦ウェルター級ランキング1位のジョニー・ヘンドリックスと対戦。終始激しい打撃戦となり、死闘を繰り広げたものの、手数とテイクダウンで差をつけられ0-3の5R判定負けを喫し王座獲得に失敗。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年5月24日、UFC 173でウェルター級ランキング5位のジェイク・エレンバーガーと対戦し、膝蹴りからのパウンドで3RTKO勝ち。

2014年7月26日、UFC on FOX 12でウェルター級ランキング5位のマット・ブラウンと対戦し、3-0の5R判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得編集

2014年12月6日、UFC 181でUFC世界ウェルター級タイトルマッチで王者ジョニー・ヘンドリックスと再戦。前戦とは打って変わって両者共に慎重な試合運びとなったものの、試合終了直前に打撃で追い詰め、2-1(48-47、47-48、49-46)の5R判定勝ち。リベンジを果たし、王座獲得に成功した。

2015年7月11日、UFC 189のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング2位の挑戦者ローリー・マクドナルドと再戦。3R終盤に右ハイキックでぐらつき、4Rにマクドナルドの猛攻を受けるものの耐え抜き、5R序盤に左ストレートでTKO勝ち。王座の初防衛に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、この試合は2015年のファイト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。なお、この試合でローラーは唇を裂傷し、マクドナルドは鼻を骨折し試合後に西暦も分からなくなるほどの重症を負った。

2016年1月2日、UFC 195のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング4位の挑戦者カーロス・コンディットと対戦。4Rまでは手数で上回られたものの、5Rに打撃で猛反撃し2-1(47-48、48-47、48-47)の5R判定勝ちを収め2度目の王座防衛に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

世界王座陥落編集

2016年7月30日、UFC 201のUFC世界ウェルター級タイトルマッチでウェルター級ランキング4位の挑戦者タイロン・ウッドリーと対戦し、右フックからのパウンドで1RKO負けを喫し王座陥落した。

2017年7月29日、UFC 214でウェルター級ランキング6位のドナルド・セラーニと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2017年12月16日、UFC on FOX 26でウェルター級ランキング5位のハファエル・ドス・アンジョスと対戦し、0-3の5R判定負け。ローラーは、3Rの時点で前十字靭帯と半月板の損傷という重傷を負ったのにも関わらず5Rまで戦い抜いた[6]

2019年3月2日、約1年3か月ぶりの復帰戦となったUFC 235で元Bellator・ONE世界ウェルター級王者のベン・アスクレンと対戦。試合序盤にアスクレンのタックルを切り、逆に豪快な投げでマットに叩きつけパウンドでTKO寸前まで追い詰めるものの、1R終盤にブルドッグチョークで見込み一本負け。試合後、レフェリーのストップを巡って論争が起きたが、ネバダ州アスレチック・コミッション・エグゼクティブ・ディレクターのボブ・バーネットがレフェリーの見込み一本の判断は間違っていなかったとのコミッションとしての見解を出した[7]

2019年8月3日、UFC on ESPN: Covington vs. Lawlerでウェルター級ランキング2位のコルビー・コヴィントンと対戦し、0-3の5R判定負け。3連敗となった。

ファイトスタイル編集

スタンドの強烈かつ豪快なフックに加え、精度の高い左ストレートを最大の武器としている。また、どんな打撃を貰っても倒れないタフネスと、精神力の強さを誇る。打撃以外にも、テイクダウンディフェンスの成功率が65%と高い数値を誇り、テイクダウンを狙うことは少ないがテイクダウンの成功率も77%と非常に高い。

人物・エピソード編集

  • 右上腕に「刑激」、背中下部に「烈」と漢字のタトゥーを入れている。
  • 既婚者であり、一人息子がいる。

戦績編集

総合格闘技 戦績
43 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
28 20 1 7 0 0 1
14 2 6 6 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× コルビー・コヴィントン 5分5R終了 判定0-3 UFC on ESPN 5: Covington vs. Lawler 2019年8月3日
× ベン・アスクレン 1R 4:20 TKO(ブルドッグチョーク) UFC 235: Jones vs. Smith 2019年3月2日
× ハファエル・ドス・アンジョス 5分5R終了 判定0-3 UFC on FOX 26: Lawler vs. dos Anjos 2017年12月16日
ドナルド・セラーニ 5分3R終了 判定3-0 UFC 214: Cormier vs. Jones 2 2017年7月29日
× タイロン・ウッドリー 1R 2:12 KO(右フック→パウンド) UFC 201: Lawler vs. Woodley
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2016年7月30日
カーロス・コンディット 5分5R終了 判定2-1 UFC 195: Lawler vs. Condit
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2016年1月2日
ローリー・マクドナルド 5R 1:00 TKO(左ストレート→パウンド) UFC 189: Mendes vs. McGregor
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2015年7月11日
ジョニー・ヘンドリックス 5分5R終了 判定2-1 UFC 181: Hendricks vs. Lawler 2
【UFC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2014年12月6日
マット・ブラウン 5分5R終了 判定3-0 UFC on FOX 12: Lawler vs. Brown 2014年7月26日
ジェイク・エレンバーガー 3R 3:06 TKO(膝蹴り→パウンド) UFC 173: Barao vs. Dillashaw 2014年5月24日
× ジョニー・ヘンドリックス 5分5R終了 判定0-3 UFC 171: Hendricks vs. Lawler
【UFC世界ウェルター級王座決定戦】
2014年3月15日
ローリー・マクドナルド 5分3R終了 判定2-1 UFC 167: St-Pierre vs. Hendricks 2013年11月16日
ボビー・ヴォルカー 2R 0:24 KO(左ハイキック→パウンド) UFC on FOX 8: Johnson vs. Moraga 2013年7月27日
ジョシュ・コスチェック 1R 3:57 TKO(パウンド) UFC 157: Rousey vs. Carmouche 2013年2月23日
× ロレンズ・ラーキン 5分3R終了 判定0-3 Strikeforce: Rockhold vs. Kennedy 2012年7月14日
アドラン・アマゴフ 1R 1:48 TKO(跳び膝蹴り→パウンド) Strikeforce: Rockhold vs. Jardine 2012年1月7日
× ティム・ケネディ 5分3R終了 判定0-3 Strikeforce: Fedor vs. Henderson 2011年7月30日
× ホナウド・ジャカレイ 3R 2:00 チョークスリーパー Strikeforce: Diaz vs. Cyborg
【Strikeforce世界ミドル級タイトルマッチ】
2011年1月29日
マット・リンドランド 1R 0:50 KO(右フック) Strikeforce: Henderson vs. Babalu 2010年12月4日
× レナート・ババル 5分3R終了 判定0-3 Strikeforce: Los Angeles 2010年6月16日
メルヴィン・マヌーフ 1R 3:33 KO(右フック→パウンド) Strikeforce: Miami 2010年1月30日
× ジェイク・シールズ 1R 2:02 ギロチンチョーク Strikeforce: Lawler vs. Shields 2009年6月6日
スコット・スミス 2R 2:35 TKO(パウンド) EliteXC: Unfinished Business
【EliteXC世界ミドル級タイトルマッチ】
2008年7月26日
スコット・スミス 3R 3:26 無効試合(サミング) EliteXC: Primetime
【EliteXC世界ミドル級タイトルマッチ】
2008年5月31日
ムリーロ・ニンジャ 3R 2:04 KO(左ストレート→パウンド) EliteXC: Uprising
【EliteXC世界ミドル級タイトルマッチ】
2007年9月15日
フランク・トリッグ 4R 1:40 KO(パンチ連打) Icon Sport: Epic
【Icon Sportミドル級タイトルマッチ】
2007年3月31日
エデュアルド・パンプロナ 3R 1:36 TKO(パウンド) IFL: Atlanta 2007年2月23日
ジョーイ・ヴィラセニョール 1R 0:22 TKO(左跳び膝蹴り) PRIDE.32 "THE REAL DEAL" 2006年10月21日
× ジェイソン・"メイヘム"・ミラー 3R 2:50 肩固め Icon Sport: Mayhem vs. Lawler
【Icon Sportミドル級タイトルマッチ】
2006年9月2日
ファラニコ・ヴァイタレ 1R 3:38 KO(パンチ連打) Icon Sport: Lawler vs. Niko 2
【Icon Sportミドル級タイトルマッチ】
2006年2月25日
ジェレミー・ブラウン 1R 2:48 腕ひしぎ十字固め KOTC: Xtreme Edge 2005年9月17日
ファラニコ・ヴァイタレ 2R 4:36 KO(パンチ連打) SuperBrawl: Icon
【SuperBrawlミドル級タイトルマッチ】
2005年7月23日
× エヴァン・タナー 1R 2:22 三角絞め UFC 50: The War of '04 2004年10月22日
× ニック・ディアス 2R 1:31 KO(右フック) UFC 47: It's On 2004年4月2日
クリス・ライトル 5分3R終了 判定3-0 UFC 45: Revolution 2003年11月21日
× ピート・スプラット 2R 2:29 ギブアップ(右足の負傷) UFC 42: Sudden Impact 2003年4月25日
ティキ・ゴーセン 1R 1:29 TKO(右フック→パウンド) UFC 40: Vendetta 2002年11月22日
スティーブ・バーガー 2R 0:27 TKO(右フック→パウンド) UFC 37.5: As Real As It Gets 2002年6月22日
アーロン・ライリー 5分3R終了 判定3-0 UFC 37: High Impact 2002年5月10日
川勝将軍 1R 4:49 TKO(パウンド) Shogun 1 2001年12月15日
マルコ・マセラ 1R 1:19 TKO(パンチ連打) Extreme Challenge 41 2001年7月13日
ランドン・ショールター 1R 0:14 KO(パンチ連打) IFC Warriors Challenge 13 2001年6月15日
ジョン・リード 1R 2:14 TKO(パンチ連打) Extreme Challenge 39 2001年4月7日

獲得タイトル編集

表彰編集

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(4回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC ファイター・オブ・ザ・イヤー(2014年)
  • UFC ファイト・オブ・ザ・イヤー(2014年/ジョニー・ヘンドリックス戦、2015年/ローリー・マクドナルド戦)
  • SHERDOG ノックアウト・オブ・ザ・イヤー(2010年)
  • SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー(2014年)
  • SHERDOG ファイト・オブ・ザ・イヤー(2014年、2015年、2016年)

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集

前王者
ムリーロ・ニンジャ
第2代EliteXC世界ミドル級王者

2007年9月15日 - 2008年10月20日

次王者
王座廃止
前王者
ジョニー・ヘンドリックス
第10代UFC世界ウェルター級王者

2014年12月6日 - 2016年7月30日

次王者
タイロン・ウッドリー