ロベルト・ヴィーネ
ロベルト・ヴィーネ(Robert Wiene, 1873年4月27日 - 1938年7月17日)は、ドイツの映画監督。代表作は『カリガリ博士』。
ロベルト・ヴィーネ Robert Wiene | |
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生年月日 | 1873年4月27日 |
没年月日 | 1938年7月17日(65歳没) |
出生地 | ドイツ・ブレスラウ[1](現ヴロツワフ) |
死没地 | フランス・パリ[1] |
職業 | 映画監督 |
来歴
編集ブレスラウ(現:ポーランド・ヴロツワフ)出身。父カールは有名な俳優であり、弟のコンラート・ヴィーネも後に俳優・監督となった。舞台俳優としてデビュー後、1912年に映画界入り。
『カリガリ博士』で成功を収める以前は、メロドラマの監督として有名だった[2]。他の代表作には、表現主義の手法が使われている『ゲニーネ』(1920)『罪と罰』(1923)、モーリス・ルナールの小説「オルラックの手」が原作の『芸術と手術』(1924)、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」を映画化した『Der Rosenkavalier』(1926)等がある。
ナチス政権樹立後、ヴィーネはドイツを出国しパリに移り住んだ。ジャン・コクトーと共に『カリガリ博士』のトーキー版リメイクの構想を練っていたという[3]。1938年、スパイ映画『Ultimatum』がクランクアップする10日前に癌で死去。遺作は友人であったロバート・シオドマクが完成させた。
主な作品
編集- 泰山鳴動(脚本のみ、1919) - Ihr_Sport
- サタン(脚本のみ、1919) - Satanas
- カリガリ博士(1920) - Das Cabinet des Dr. Caligari
- ゲニーネ(1920) - Genuine
- 秘めたる情熱(1920) - Die Nacht der Königin Isabeau
- 罪と罰(1923) - Raskolnikow
- キリストの一生(1923) - I.N.R.I.
- 闇の力(脚本のみ、1924) - Die Macht der Finsternis
- 芸術と手術(1924) - Orlac’s Hände
- Der Rosenkavalier(1926)
- Ultimatum(1938)
脚注
編集外部リンク
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