ローンカード
ローンカード(英語: Loan card)とは、貸金業者(消費者金融を除く)が発行するローン(貸付け)専用のカードである。但し、この名称を銀行や協同組織金融機関と同様に「カードローン」としている貸金業者もある。
概要編集
割賦販売法(昭和36年法律第159号)に基づく信用購入あっせんを主とする者が貸金業規制法(昭和58年法律第32号)に基づいて登録を受け発行している。これらが発行するクレジットカードと同様の審査を行っているが、ショッピングに利用する事は出来ない。
貸金業を主とする消費者金融に抵抗のある者を対象の一つとしている。また、他社からの借換えや一本化などの用途に利用しても構わない等の柔軟性もある(この用途に関しては「おまとめローン」の項目も参照)。
用途は事業資金を除き自由であり、担保・連帯保証人は不要である。(事業資金として利用する事が出来る個人事業主向けのローンカードを別に設けているものもある)。
しくみ編集
ここでは、個人向けの一般的なローンカードについて記述する。
所定の限度額の範囲で借り入れる事が出来、返済は1回払いまたはリボ払いによるものが多い。完済(借入残高が0円)となるまで、毎月の約定返済日に口座振替や提携ATMでリボ払いで返済し、1回払いの場合は翌月または翌々月に借り入れ金額+利息を口座振替で全額返済するかたちとなるが、資金に余裕があれば提携ATMで入金するすることも可能である。
消費者金融が発行するカードとの違い編集
ローンカードは買物やレジャーなどある程度の纏まった用途に利用されるのを想定しているのに対し、消費者金融が発行するカードは短期の生活資金などに利用されるのを想定している。
また、ローンカードは、一定の収入のある者(会社員・公務員・自営業・自由業など)に発行される傾向があるため、非正規雇用など収入が不安定な者にも発行される傾向にある消費者金融が発行するカードとは区別される事もある。
近年の傾向編集
2010年の改正貸金業規制法でグレーゾーン金利やみなし弁済規定が廃止され、消費者金融会社をはじめとする貸金業者は年収の3割を超える貸付ができなくなったことから、貸し倒れリスクの低い高所得者向けにシフトしたローンカードが発売されている。
グレーゾーン金利で貸出を行うのは一定の貸し倒れリスクを織り込むことと関係していた点から、各社から高所得者層向けの新型ローンカードが続々登場している。これは与信の厳正・適格化を行い、契約者の職業や年収などを点数化し、高所得者層でかつ、貸し倒れリスクが低い人には貸出金利(実質年率3%〜15%)で100万円~900万円の融資枠で発行する一方、貸し倒れリスクが高い低所得者層には、利息制限法の上限である、実質年率18%で10万円~50万円の範囲以内で発行するものである。
利用するときの注意点編集
主なローンカード編集
主なローンカードは、次の通りである(新規の申込を受け付けているものに限る)。但し、個人事業主向けのものを除く。
脚註編集
- ^ カードを発行しない「ゴールドローンカードレス」もある。但し、「ゴールドローン」を既に利用している場合は申し込む事が出来ない。