ワラワラ (ワシントン州)
ワラワラ(Walla Walla)は、アメリカ合衆国ワシントン州の都市。ワラワラ郡の郡庁所在地である。人口は3万4060人(2020年)。ワシントン州南部にあり、オレゴン州の州境から10㎞である。シアトルからは車で約5時間かかる。
ワラワラ | |
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市 | |
ダウンタウン・ワラワラ | |
愛称: W2 | |
ワラワラ郡内の位置 | |
北緯46度3分54秒 西経118度19分49秒 / 北緯46.06500度 西経118.33028度 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | ワシントン州 |
郡 | ワラワラ郡 |
面積 | |
• 合計 | 10.8 mi2 (28.1 km2) |
• 陸地 | 10.8 mi2 (28.0 km2) |
• 水域 | 0.0 mi2 (0.0 km2) |
標高 | 942 ft (287 m) |
人口 (2020年)[1] | |
• 合計 | 34,060人 |
等時帯 | UTC-8 (太平洋標準時) |
• 夏時間 | UTC-7 (太平洋夏時間) |
ZIPコード |
99362 |
市外局番 | 509 |
連邦情報処理標準 | 53-75775[2] |
地名情報システム feature ID | 1512769[3] |
ワシントン州立刑務所がある。なお、ワラワラ大学は、近くのカレッジプレイス_(ワシントン州)にある。
地理
編集ワラワラは北緯46度3分54秒、西経118度19分49秒 (46.065094w, -118.330167e)[4]に位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、総面積28.0 km2 (10.8 mi2) である。このうち28.0 km2 (10.8 mi2) が陸地であり、0.1 km2 (0.04 mi2) (0.18%) が水地である。
歴史
編集1836年9月1日、マーカス・ホイットマンと妻ナーシサは、ワラワラ渓谷に到着した。彼らは、アメリカ先住民であるワラワラ族をキリスト教徒への改宗を勧めることを使命としていた。しかし、白人開拓者の移住とともに伝染病が蔓延し、免疫を持たない先住民たちに伝染病が流行したため、ホイットマンがインディアンを死なせているのではないかと猜疑を招いた。1847年11月29日、ホイットマン夫妻と白人開拓者12人がカイユース族により殺害された。
1859年から1860年にかけて、アメリカ陸軍大尉ジョン・ムーランにより、ワラワラからフォートベントン (モンタナ州)まで続く、ムーラン・ロードがつくられた。
1862年1月11日、ワラワラが正式に設立された。
1869年、ワシントン州最古の銀行であるベイカー・ボイヤー銀行が設立された。
1887年、ワシントン州立刑務所が設立された。
ゴールドラッシュ時には、ワシントン州最大のコミュニティーへと成長した。その後、農業が主要産業となった。
経済
編集主要産業は農業であり、玉ねぎが特産品である。5月から10月にかけて、中心街にある(訪問者が利用可能な)市場で販売されている。
2000年以降はワイン産業が成長し、2006年夏には100を超えるワイナリーがつくられた。いくつかのワイナリーは Wine Spectator、The Wine Advocate、Wine and Spirits などの出版物で最高評価を受け、世界中からワラワラ産のワインへの注目が集まった。ワインブームに乗って、市街地には高級なレストランやホテルが建造された。1900年代初頭からの歴史ある建物のひとつであるマーカス・ホイットマン・ホテルは、市街地で最も高い13階建に改装された。ワインによる経済効果は、年に100万USドル以上と言われている。
ワシントン州立刑務所は、約1900人を収容するワシントン州最大の刑務所である[5]。約1,000人のスタッフが従事し、2005年には約5,500万USドル(推定)の給与が支払われている。 なお、ワシントン州は2018年に死刑を廃止したが[6]、刑務所内には死刑執行に使用された部屋(薬物注射と絞首のための施設)が残されている。 近年、凶悪犯罪者を2,500人、スタッフをその2倍にする拡張計画が進められている。
気候
編集最高気温/最低気温 | ||||||||||||
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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観測史上 最高気温(℃) | 19.4 | 23.9 | 25.0 | 30.6 | 37.2 | 41.7 | 44.4 | 42.8 | 37.2 | 30.6 | 27.2 | 18.3 |
平均最高気温(℃) | 4.8 | 8.3 | 13.3 | 64.1 | 22.2 | 26.8 | 32.2 | 31.7 | 26.3 | 18.8 | 10.1 | 4.9 |
平均最低気温(℃) | -1.8 | 0.3 | 2.7 | 5.2 | 8.7 | 12.4 | 15.9 | 16.2 | 11.6 | 6.4 | 2.2 | -1.5 |
観測史上 最低気温(℃) | -20.0 | -25.0 | -15.6 | -1.7 | 1.1 | 3.9 | 7.8 | 5.6 | 0.0 | -9.4 | -23.9 | -25.6 |
降水量 (cm) | 5.71 | 5.00 | 5.58 | 4.64 | 4.95 | 2.92 | 1.85 | 2.13 | 2.10 | 4.49 | 7.23 | 6.37 |
Source: USTravelWeather.com [1] |
人口
編集人口推移 | |||
---|---|---|---|
年 | 人口 | %± | |
1870 | 1,394 | — | |
1880 | 3,588 | 157.4% | |
1890 | 4,709 | 31.2% | |
1900 | 10,049 | 113.4% | |
1910 | 19,364 | 92.7% | |
1920 | 15,503 | −19.9% | |
1930 | 15,976 | 3.1% | |
1940 | 18,109 | 13.4% | |
1950 | 24,102 | 33.1% | |
1960 | 24,536 | 1.8% | |
1970 | 23,619 | −3.7% | |
1980 | 25,619 | 8.5% | |
1990 | 26,482 | 3.4% | |
2000 | 29,686 | 12.1% | |
2010 | 31,731 | 6.9% | |
2020 | 34,060 | 7.3% |
2010年の国勢調査推計による人口統計データ
基礎データ
人種別人口構成
年齢別人口構成
|
世帯と家族(対世帯数)
収入編集収入と家計(2010年推計) |
教育
編集交通
編集ワシントン州運輸局 (Washington State Department of Transportation) は、ワラワラとパスコ (ワシントン州)をつなぐ高速道路を4車線に拡張する工事をしている。
- 空港: ワラワラ空港
- 高速道路: アメリカ国道12号線
施設
編集- ワシントン州立刑務所 - 2023年時点で約1900人が収容されている[7]。
姉妹都市
編集出身有名人
編集その他
編集脚注
編集- ^ “Quickfacts.census.gov”. 31 August 2023閲覧。
- ^ American FactFinder, United States Census Bureau 2008年1月31日閲覧。
- ^ US Board on Geographic Names, United States Geological Survey, (2007-10-25) 2008年1月31日閲覧。
- ^ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12) 2011年4月23日閲覧。
- ^ “「死刑に賛成でも反対でも、執行を実際に見たら失望する」アメリカの元刑務官が語る制度の実態 今改めて考えたい「死刑」”. 47NEWS (2024年3月11日). 2024年7月29日閲覧。
- ^ “米ワシントン州が死刑廃止 「人種的に偏りある」”. AFP (2018年10月12日). 2024年7月29日閲覧。
- ^ “「死刑に賛成でも反対でも、執行を実際に見たら失望する」アメリカの元刑務官が語る制度の実態”. 47NEWS (2024年3月11日). 2024年10月27日閲覧。
外部リンク
編集- Walla Walla Valley Chamber of Commerce
- Walla Walla Tourism
- City of Walla Walla
- City of Walla Walla v. Walla Walla Water Company (U.S. Supreme Court Decision, 1898)
- Walla Walla Union-Bulletin
- Regent Stanley H. Barer biography
- Walla Walla at Wikimapia
- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Walla Walla". Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.
- [2]