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ワンセグ2サービス

地上波デジタルテレビ放送のサービス

概要編集

本来ワンセグとは地上デジタル放送で13の帯域(セグメント)があるうちの1つを利用した放送サービスであるが、それをMPEG2のストリームレベル統計多重化し、2番組を同時に放送するものである。画質・音質に違いはなく、またそれぞれが別々の番組情報やデータ放送画面などを持つことができる仕組みとなっている。

対応・非対応機種編集

注釈編集

TOKYO MXの場合編集

TOKYO MXは、2006年7月の移転とともに本格的なデジタル放送設備が整って以降、1つの放送局が複数のチャンネルを運用できるマルチチャンネル編成に意欲的に取り組んできた。かつて19時から2時間のみの放送だった『東京シティ競馬中継』は、同年同月よりサブ2チャンネル(通称S2、092ch)で15時から21時まで6時間連続の生中継を行い、またバラエティ番組やヘッドラインニュースなど翌年には1日の多くの時間帯で実施されるようになった。

この際、ワンセグは基本的にS1の番組を放送するが、『東京シティ競馬中継』に限り昼夜続けてS2の方を放送していた。つまりマルチチャンネル編成のどちらかの番組しか視聴できず、「もう片方」で放送の『5時に夢中!』や『TOKYO MX NEWS』などはワンセグで見られなくなっていた。これらの視聴者や、提供番組やテレビショッピングが流れなくなるスポンサーなどからの意見・苦情に応えるように、MX社内でも開発が進められていた。

2007年11月16日に実証実験が成功したと発表され、翌年2008年6月23日より、正式サービスが日本のテレビジョン放送局として初めて開始された。

各チャンネル(放送サービス)の名称は、それぞれ「MXワンセグ1」、「MXワンセグ2」となる。チャンネル番号の表記は機種により異なるが、691ch・692chと分けるか、9-1ch・9-2chと枝番にする場合が多いようである。

放送内容は、(ワンセグでない)地上デジタル放送のS2と全く同じ番組が流れている。番組情報やEPG電子番組表(一部機種のみ対応)も同じである。データ放送は基本的にワンセグ1と同様であり、ストックボイスの経済番組や『東京シティ競馬中継』では番組内容に連動した専用のものが流される。

また、地上デジタル放送でマルチチャンネル編成を行わず、S2がS1と同じ番組を放送している際は、ワンセグもこれと同様に動作する。「MXワンセグ2」のサービス自体が消滅する訳ではなく、機種により通常通り選局できるかスキップされる。

なお2014年4月より、TOKYO MXはフルセグメント放送でも終日マルチチャンネル編成を行うようになったため、現在のワンセグ2での放送はフルセグメントのS2と同じ内容が放送されている。

主な番組編集

前述したように、以下すべての番組はマルチ編成 (S2) とワンセグ2共通のものである。

S2 (092) 限定番組編集

S1番組 (091) の再放送編集

奈良テレビの場合編集

2009年12月1日に全国の民放で最後にワンセグ放送を開始した奈良テレビ放送は、「ならセグ」の名称で、TOKYO MXと同じ技術を使い、ワンセグでの691・692chのマルチチャンネル編成を行っていた。

リモコンキーIDが同じ「9」のTOKYO MXと同様にマルチチャンネル編成を実施し、一部の時間帯で独自番組やフルセグ放送との時差編成を行なっていた[1]。ワンセグ1chがフルセグと同内容の放送、ワンセグ2chが独自編成「ならセグ」となっていた。「MXワンセグ1」、「MXワンセグ2」ともに共通編成の時間が多いTOKYO MXとは違い、平日の『ゆうドキッ!』、土日夕方の『TVNニュース』など一部の番組を除き完全に独立した編成を行っていた。

「ならセグ」(S2、692ch)では、『わんせぐのうた』などの音楽番組、奈良の風景や年中行事などを紹介する『映像なら百景』をほぼループして放送する(毎週1回更新)。 こちらもチャンネル番号の表記は機種により異なるが、691ch・692chと分けるか、9-1ch・9-2chと枝番にする場合が多いようである。

もう一方のチャンネル(S1、691ch)は、通常のデジタルフルセグ放送のサイマルとなっている。

原則としてワンセグマルチチャンネル編成の2チャンネル(奈良県北部と周辺地域)で午前7時から翌日午前1:30の間(『ゆうドキッ!』=平日夕方と、週末のTVNニュース・夕刊版、『気ままに歩こーく!』、『千客万来!ならCoCo』(毎月第1土曜日のみ)、『NEXT-輝け!アスリートたち-』のみフルセグ同時)放送する。

2016年3月31日をもって「ならセグ」(S2、692ch)が終了した。

ワンセグS2、692ch(当初はワンセグS1、691)独自番組編集

終了時点の番組編集

  • 算数教室(2012年12月 - 2016年3月)
  • 漢字教室(2010年10月 - 2012年11月、のちに再放送開始) - 漢字を覚えるための番組。2011年7月より早朝・深夜時間帯で地上デジタルでも放送されていた。
  • わんせぐのうた - ミュージッククリップの番組。懐メロから最新ヒット曲まで幅広いジャンルの楽曲にスポットを当てる
  • 映像なら百景 - 奈良県内各地の観光名所・歴史イベントなどについて、貴重な映像ライブラリーを駆使して紹介する
  • 千客万来!ならCoCo(2010年10月 - 2016年3月) - 「ならセグ」での放送開始当初のタイトルは『笑売繁昌!ならCoCo ならセグSP』だった。収録後の出演者のトークなどを「ならセグ」オリジナルコンテンツとして放送していた。毎月第1土曜日21:00 - 21:30放送分のみフルセグとの同時放送を実施。
  • 全国高校野球選手権奈良大会中継(1・2回戦、2010年 - 2015年) - 2009年までは一般向け地デジ12セグ、アナログ放送で全試合完全中継してきた夏の甲子園出場権をかけた県予選の中継の編成を見直し、1回戦・2回戦はワンセグのみの中継とした。2011年度はKCN(近鉄ケーブルネットワーク)のKCNファミリーチャンネルのサブチャンネル(加入者のみ、地上112ch)[2]でも同時ネットで放送された。3回戦以後は従来どおりワンセグ・12セグ(2010年のみアナログ放送も)同時放送。2016年からはならセグ廃止に伴い、1回戦・2回戦はKCNファミリーチャンネルのみとなっている。

過去編集

この他数番組を含め時間ローテーションで繰り返し放送していた。

「ならセグ」の問題点編集

ならセグの開始当初は、サブチャンネル(692ch)を独自放送のチャンネルとしているTOKYO MXとは逆に、メインチャンネルである691chを独自放送のチャンネルと位置づけ、地デジ・アナログのサイマル放送はサブチャンネルで放送していた。そのため、サブチャンネルを視聴できない一部機種(上記の表参照)では奈良テレビの番組の大半が視聴できない状況となっていた。この事への対策からか、固定テレビ向けに特に重要度の高い番組(選挙開票特番や災害特番・高校野球中継など)が放送される場合には、臨時に独自編成チャンネルとサイマルチャンネルを入れ替え、全ての機種でサイマルチャンネルを視聴できるように対応する場合があった[3]。この問題はその後2013年4月に691chをサイマル放送、692chを独自放送に変更することで解決した。

前述されているが、「ならセグ」におけるレギュラー放送の独自番組が5分から10分程度のミニ番組を含めた再放送、および固定テレビ向けに放送された番組の再編集番組のみで、それを30分または1時間の枠内で繰り返し放送する形式をとっていた。奈良テレビ主催イベントや高校野球県予選の生中継が特別番組として放送される事もあったものの、実施例が少なかったことからTOKYO MXの同サービスやNHK教育テレビのマルチチャンネル編成やワンセグ独自放送とは対照的に、「ならセグ」の番組表が掲載されていた新聞はなく、どうしても放送内容を確認したい場合は奈良テレビのパソコン用公式サイトにアクセスする必要があった。

また、奈良テレビの地デジ中継局は当該頁記述にもあるとおり、主に奈良市生駒市など北部を中心とした地域(奈良盆地)に偏っており、南部では一部地域を除き、ケーブルテレビ局の再配信での補完によって中継局が設置されていない事から、実質的に南部の多くの地域ではこれが利用できず、放送エリアもフルセグより狭く、北部地域のみに限られていた[4]

南海放送の場合編集

2019年10月22日からは同局のラジオをスタジオと県内ライブカメラ中継をしている「ウィットチャンネル」のサイマル放送を「第2ワンセグ」として実施[5]

NHKワンセグ2との名称重複編集

2009年2月18日にNHKが『NHKワンセグ2』を発表したが、それに先駆け2008年6月に東京メトロポリタンテレビジョンはサービスを開始していた。しかしその時点でMX側はワンセグ2の商標登録をしていなかったため、名称が同じでありながらサービスの異なるワンセグ2が存在することとなった[6]

脚注編集

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  1. ^ ワンセグで常時2チャンネルを視聴者に提供,奈良テレビが12月に開始,ITpro,2009年10月5日
  2. ^ KCNのeo光テレビこまどりケーブルKCN京都は除く
  3. ^ 東日本大震災発生時や、2011年の統一地方選特番、および全国高校野球奈良大会中継(3回戦以降)などで前例あり。
  4. ^ 家庭受信レベルであれば、こまどりケーブルがパススルー再送信を行なっているため、ケーブルテレビの電波を簡易アンテナなどで屋内に再送信するなどの方法でならセグを視聴できる方法があった。
  5. ^ 『第2ワンセグ』放送開始 | プレスリリース | RNB 南海放送
  6. ^ 「ワンセグ2」という名称の内容の異なるサービスが共存する不思議日経ニューメディア 2009年4月7日

外部リンク編集