ワンダヴィジョン

ワンダヴィジョン』(WandaVision)は、2021年のアメリカ合衆国インターネットテレビドラマシリーズDisney+オリジナル作品。

ワンダヴィジョン
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ジャンル ドラマ
シットコム
スーパーヒーロー
ロマンス
ミステリー
原作

スタン・リー
ジャック・カービー
スカーレット・ウィッチ

ロイ・トーマス英語版
ジョン・バスセマ英語版
ヴィジョン
原案 ジャック・シェイファー
脚本 ジャック・シェイファー
監督 マット・シャクマン
出演者
作曲 クリストフ・ベック
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 1
話数 9(各話リスト)
各話の長さ 29-47分
製作
製作総指揮
ケヴィン・ファイギ
ジャック・シェイファー
ルイス・エスポジート
マット・シャンクマン
ヴィクトリア・アロンソ
プロデューサー チャック・ヘイワード
撮影地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
撮影監督 ジェス・ホール
製作 マーベル・スタジオ
配給 ディズニー・メディア・ディストリビューション
放送
放送チャンネルDisney+
放送期間2021年1月15日 - 2021年3月5日
公式ウェブサイト
番組年表
関連番組マーベル・シネマティック・ユニバース・テレビジョン・シリーズ
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様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』のドラマ作品である。

概要編集

アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)から3週間後、ニュージャージー州郊外の町、ウェストビューが舞台。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)はこれまで映画をメインに展開され、テレビ放送やネット配信といった他の媒体で公開されたドラマシリーズは映画本編に影響を与えることがない外伝だったが、Disney+で公開される作品群は映画と同じくシリーズの将来に影響を及ぼす本編として位置づけられており、本作はその第1弾となる[4]。本撮影は新型コロナウイルスの感染が拡大し、ハリウッドなどの主要都市がロックダウン(都市封鎖)する直前の2020年3月にクランクアップしていた[5][6]。しかし、その後再撮影が必要になったため、2020年7月から3か月以上に渡って行われていることが同年10月に報じられた[6]。その影響で、当初2020年9月の発表時点では同年末の配信開始を予定していたが、同年11月に配信開始を翌年(2021年)1月15日に延期することを明らかにした[7][8]

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスに破壊されて壮絶な戦死を遂げたシンセゾイド(人造人間)ヴィジョンと、その恋人である強化人間ワンダ・マキシモフを主人公とした物語であり、2020年9月に予告編とキーアートが公開となった。

なお、原作コミックの世界でもワンダとヴィジョンは夫婦だった時期があり、ワンダの持つ現実改変能力によって人間と機械の境界を越えて2人の子供まで生まれたが、紆余曲折の末に子供は存在が消滅し、両者の関係も破局している。

登場人物・キャスト編集

主要人物編集

ワンダ・マキシモフ / スカーレット・ウィッチ
演 - エリザベス・オルセン、日本語吹替 - 行成とあ
ウェストビューに引っ越してきた、ヴィジョンの妻で魔女。普通の人間の暮らしに溶け込み、周りに馴染めるように日々奮闘している一方、日常生活では当たり前のように能力を使っている。
元々の能力は念動力やエネルギー・ブラストといった超能力だが、今作においては壊れた物体の時間を巻き戻す、絵画や玩具を実体化する等、これまでとは明らかに異なる力を行使している。尚、ヘックスの外へ出てS.W.O.R.D.と対峙した際には元の衣装、元の能力に戻っていた。
ウェストビューでの生活における不可解な出来事の元凶と見られており、話の筋書き等を大まかに把握していたり、住人達の行動を制御してウェストビューから出られないようにしている。
物語が始まる前(『エンドゲーム』の戦いの後)にS.W.O.R.D.の本部を襲撃、ヴィジョンの遺体を強奪して行方を眩ませていたとされていたが、実際はS.W.O.R.D.を訪問してその遺体の返還を求めはしたものの、強奪してはいなかった。
マインドストーンの力で能力を獲得したとされていたが、その過去として語られたソコヴィアでの悲劇の時点から能力の片鱗を見せており、ヒドラの行ったマインドストーンとの接触実験で力が増幅されていた事が判明する。
アガサからは無から有を生み出すその力をカオスマジック、そしてワンダ自身もスカーレット・ウィッチと呼ばれる。
ヴィジョン
演 - ポール・ベタニー、日本語吹替 - 加瀬康之
ウェストビューに引っ越してきた、ワンダの夫で人造人間シンセゾイドの男性。ワンダ同様、普通の人間の暮らしに溶け込めるように過ごしている。計算サービス社に勤務。
透過能力や人間への擬態能力に加えて、高速移動や空中浮遊、怪力といった能力を持つ。また、これまでは見られなかった人間的な喜怒哀楽の表情も多く見せる。飲食は出来ない。
ワンダ同様「普通」の生活を望む一方、ウェストビューで起こる不可解な出来事に疑問を抱くが、一度核心に迫るも改変を受けてしまい、疑念を抱いたことすら忘れさせられている。
それでも違和感の数々が積み重なった事でワンダへの不信感が限界に達し、自身がウェストビューに来る前の記憶を持たない事に恐怖するという、AIらしからぬ感情を発露する。
ウェストビューの外においては『インフィニティ・ウォー』の事件において死亡し、『エンドゲーム』でも復活していない事が知られていた。
その遺体はS.W.O.R.D.によって保管されていたが、ヘイワードによればワンダによって持ち去られ、何らかの方法によってヘックス内部で復活させられていたと考えられていた。
ワンダに隠れてウェストビューの状況を見て回り、遂には外へ出ようと試みた事で死に掛けるが、ワンダがヘックスを拡大した事で事なきを経て、取り込まれたルイスと合流する。
実は劇中に登場する「ヘックスの中のヴィジョン」はビリーやトミーと同じくワンダが無から創造したものであり、「本物のヴィジョン」はS.W.O.R.D.が変わらず保管していた。
ビリー・マキシモフ英語版
演 - ジュリアン・ヒルヤード、日本語吹替 - 松本惣己
ワンダが妊娠から僅か2日で出産した双子の一人。
ヴィジョンはウィリアム・シェイクスピアからビリーの名前を、ワンダは「アメリカらしい名前」としてトミーを考えており、結果としてどちらの名前も使われることになった。
ウェストビューの状況にある程度適応しており、自分達の年齢を自身の意思で操作し、赤ん坊からあっという間に幼年期まで成長してしまった。
後にビリーは遠方で苦しむヴィジョンの姿を感知するという超能力を行使している。
トミー・マキシモフ英語版
演 - ジェット・クライン、日本語吹替 - 木村皐誠
ワンダが妊娠から僅か2日で出産した双子の一人。
ビリーと同じくウェストビューの状況にある程度適応しており、自分達の年齢を自身の意思で操作し、赤ん坊からあっという間に幼年期まで成長してしまった。
後にトミーは叔父のピエトロと同じく高速移動が出来る超能力を行使している。
アグネス / アガサ・ハークネス英語版
演 - キャスリン・ハーン、日本語吹替 - 林真里花
ワンダとヴィジョンが引っ越してきた家の隣に住むという住人。ラルフという夫を持つと語るが、姿を見せることはない。
陽気で小粋なジョーク好きの婦人といった風情で、初対面のワンダにも親身に世話を焼くが、一方で謎めいた行動も多数見受けられる。
遂にはウェストビューの状況をある程度把握しているような言動まで取っており、一度はヴィジョンの力で正気に戻ったものの、錯乱した様子を見せた。
正体は本物の魔女。他のウェストビューの住人と異なり、ヘックスの存在を認知した上で介入し、状況も認識している(上記の錯乱も偽装である)。
元々魔女の一族だったが、1693年のマサチューセッツ州セイラムで母親を含む仲間達の命と引き換えに、その力を覚醒させた。
ルーン文字による結界や幻覚等の魔術を行使し、禁忌とされる黒魔術も学んでいる。力を行使する際には紫色のオーラを放出する。
ワンダが作り出したヘックスの存在にいち早く気付き、ワンダにも気付かれないよう密かに侵入、その力の正体を見極めようと暗躍していた。
モニカ・ランボー英語版
演 - テヨナ・パリス、日本語吹替 - 村中知
キャプテン・マーベル』にて登場したマリア・"フォトン"・ランボーの娘。
現代においては外宇宙の驚異に対処する政府機関S.W.O.R.Dの宇宙飛行士となっていたが、デシメーションで消滅していた。
復活した直後に母の死を知るも現場に復帰、ジミー・ウーの要請を受けてウェストビューの調査に赴く。
ウェストビューを覆う力場に触れたことで取り込まれてしまい、これがS.W.O.R.D.の本格的な介入のきっかけとなる。
強硬なS.W.O.R.D.の姿勢に反して超人に対しては同情的だが、キャプテン・マーベルには思うところがある様子。
ヘックス内部へ侵入した結果、衣装だけでなく細胞レベルで変異してしまっており、ダーシーに再突入を止められたが、ヘイワードの指揮下にないS.W.O.R.D.職員の協力を経て侵入する。
その際に青色のオーラを纏う能力を行使してヘックスの現実改変に抵抗し、再度遭遇したワンダの力も退ける等、明らかに超常的な力を獲得している。
ダーシー・ルイス
演 - カット・デニングス、日本語吹替 - 田村睦心
マイティ・ソー』に登場した天文物理学者。S.W.O.R.D.によるウェストビューの調査に駆り出された。
かつては政治科学専攻の大学生だったが、現在は博士号を取得しており、「ミス・ルイス」を「ドクター・ルイス」と訂正するように求める場面がある。
ウェストビューで起こっている状況の分析を行い、ワンダとヴィジョン達が演じている「シット・コム」を外部から視聴できる状態を確立した。また、ウェストビューを取り巻く領域をヘックスと名付けた。
専門は天文物理学だが、S.W.O.R.D.の設営したキャンプにハッキングを行う等のスキルも持っている。
モニカやウーと別れてキャンプに残っていたが見付かって拘束される。ヴィジョンの出現を目撃するも、そのまま拡大したヘックスに飲み込まれてしまう。
ヘックス内では他のS.W.O.R.D.職員同様、サーカス団の一員にされてしまった。前後の状況からか、脱出マジックの担当にされてしまっていた。
最初は自身の役割通りに振る舞っていたが、ヴィジョンによって洗脳を解かれ、共にワンダの下へ向かう。
ジミー・ウー英語版
演 - ランドール・パーク、日本語吹替 - 松本忍
アントマン&ワスプ』でスコット・ラングの監視を担当していたFBI捜査官。元S.H.I.E.L.D.エージェント。
保護していた証人がウェストビューで消息を絶ったことで現地に赴き、状況判断の上でS.W.O.R.D.に応援を要請、モニカと合流した。
目の前でモニカが消失するといった異常な状況にも即座にS.W.O.R.D.へ連絡する等冷静さを保ち、ルイスや後に戻ってきたモニカ等と共に、事件解決に向けて奔走する。
スコットの影響か名刺を取り出す際にカードマジックを使ってみせた。「他人を悪く言うのは苦手」というほど善良な性質だが、会話中に勘違いで自分語りをしてしまう癖は相変わらず。
ヘイワード等から締め出された後もモニカと行動を共にし、モニカが再びヘックスの中へ入っていく姿を目撃する。
ピエトロ・マキシモフ / クイックシルバー / ラルフ・ボーナー
演 - エヴァン・ピーターズ、日本語吹替 - 吉野裕行
『エイジ・オブ・ウルトロン』で登場したワンダの双子の兄。超高速移動能力を持っていた。ウルトロンとの戦いでクリント・バートン / ホークアイを庇って死亡する。
しかし、かつてとは容姿から言動まで大きく異なっており、「シット・コム」を視聴していたダーシーもその変容に言及している。しかし、次の回では当たり前のようにピエトロとして物語に参加している。
容貌は変わってしまったがワンダの兄としての記憶はきちんと有している。加えて現在のウェストビューの状況にも詳しく、ワンダを責めもしなかった。
実はピエトロ本人ではなく、ワンダの秘密を探るためにアグネス=アガサが差し向けた偽物であったことが語られている。
本来の名前はラルフ・ボーナー。
演じたピーターズは、20世紀フォックス版の映画『X-MEN』シリーズでもクイックシルバー役を演じていた。

ウェストビューの住人編集

アーサー・ハート
演 - フレッド・メラメッド、日本語吹替 - 高岡瓶々
ヴィジョンが務める会社の上司。部下達に高圧的な態度を取り、半ば強引にワンダとヴィジョンの家に招かせる。
歓待を受ける中で食事中に食べ物が喉に詰まり、危うく死に掛けるが、ヴィジョンの透過能力で助けられ、感謝の意を示した。
本来の名前はトッド・デイビス。
ハート夫人
演 - デブラ・ジョー・ラップ、日本語吹替 - 定岡小百合
夫であるアーサーと共にワンダとヴィジョンの家に招かれる。
不満を漏らす夫を宥め窘めつつ歓待を受けるが、苦しむ夫を前に笑い出し、夫が助かった後は何事もなかったかのように帰ろうとする等、不自然な行動を取る。
本来の名前はシャロン・デイビス。
ハーブ
演 - デヴィッド・ペイトン、日本語吹替 - 武田太一
ワンダとヴィジョンの隣人。ヴィジョンとは町内会の集まりで出会う。
自宅の塀をヘッジトリマーで割るという異常な行動を取る。ヴィジョンにジェラルディンの素性について話をし掛けたものの、アグネスに遮られて口を噤む。
本来の名前はジョン・コリンズ。
ノーム
演 - アシフ・アリ、日本語吹替 - 藤田大助
ヴィジョンの会社の同僚で、隣の机に座って仕事をしている。ワンダとヴィジョンの隣人の一人でもある。
ヴィジョンの仕事の速さを称賛するが、自分達の仕事について訊ねられても正確に答えず、はぐらかす。
後に「シット・コム」の年代が変わった際に違和感を覚えたヴィジョンが一時的に精神操作を解除し、取り乱した様子で「彼女を止めてくれ」と懇願した。
本来の名前はアビラス・タンドン。
フィル・ジョーンズ
演 - デヴィッド・レンゲル、日本語吹替 - 越後屋コースケ
ヴィジョンの会社の同僚で、ワンダとヴィジョンの隣人の一人でもある。
ハートの歓待に失敗して会社を解雇されたことが示されるも、次の話では何事もなかったかのように同じ職場で働いている。
本来の名前はハロルド・コプター。
ドッティ・ジョーンズ
演 - エマ・コールフィールド・フォード、日本語吹替 - 山田みほ
ワンダとヴィジョンの隣人の一人。フィルの妻。
婦人会を主催し、会の新人であるワンダに対して高圧的に振る舞うが、マジックショーで活躍する二人を見て称賛する。
一方で不可解な状況に居合わせても強引に状況を終わらせるという異常さを示した。
S.W.O.R.D.の調査で名前が出ていない。
ジェラルディン
演 - テヨナ・パリス、日本語吹替 - 村中知
ワンダとヴィジョンの隣人の一人。ドッティの婦人会でワンダの服装を褒めて以降、友好的に接する。
ワンダの助産を手伝ったものの、素性が不明瞭なことから住人たちにも怪しまれており、ワンダからも「拒絶」されてしまう。
正体はモニカ・ランボー。ウェストビューに取り込まれ、ジェラルディンを演じさせられていた。
ベヴァリー
演 - ジョリーン・パーディ、日本語吹替 - れいみ
ワンダとヴィジョンの家の近所に住む婦人。
婦人会の司会を務めるが、ドッティからは嫌味を言われる等の不等な扱いを受けている。
本来の名前はイザベル・マツエダ。
スタン・ニールセン
演 - ランディー・オーグルズビー
街の産婦人科医。突如妊娠したワンダを診察する。
バミューダ諸島へのバカンスを計画していたが、車が故障するトラブルに見舞われ、そのまま旅行まで諦めてしまう。
ニールセン夫人
演 - ローズ・ビアンコ
ニールセン医師の妻。

S.W.O.R.D.編集

タイラー・ヘイワード
演 - ジョシュ・スタンバーグ、日本語吹替 - 相沢まさき
S.W.O.R.D.の現長官でモニカ・ランボー、マリア・ランボーとも旧知の仲だった。
デシメーションから復活したモニカにウェストビューへの調査を命じるも、モニカは消息を断ってしまう。
事件発生から24時間でウェストビュー近郊に臨時キャンプを作り、自ら陣頭指揮に赴く。
ウェストビューの事件の原因がワンダにあると断定し、更にはワンダを攻撃するように命じる等、徹底して強硬な姿勢で状況に対応している。
遂にはワンダを排除する方向で部隊を動かすが、裏では内部にいるヴィジョンを通じてウェストビューの状況をモニターしており、内部の状況を把握した上で隠蔽していたことが発覚する。
更にキャンプではワンダがヴィジョンの遺体を強奪したかのように説明していたが、そもそもワンダによるヴィジョンの強奪事件そのものが偽装であった。
ヴィジョンの遺体も確保しており、ワンダが残した力を利用して「本物のヴィジョン」の肉体を再生、再起動させる。
モンティ
演 - アラン・ヘクナー
S.W.O.R.D.のエージェント。キャンプにやってきたルイスに応対したが、彼女をドクターではなくミスと呼んでいた。
科学的な造詣には乏しいらしく、ルイスの説明がきちんと理解できなかった。
ヘイワードの命令には忠実だが、ヘックスの拡大に飲み込まれてサーカス団員の役をやらされていた。
ロドリゲス
演 - セレーナ・アンドゥーゼ、日本語吹替 - 所河ひとみ
S.W.O.R.D.のエージェント。ヘイワードの部下として行動している。
ヘックス拡大時にヘイワード同様飲み込まれることなく逃げ切り、以降も行動を共にしている。
再生された「本物のヴィジョン」の再起動に立ち会う。
フランクリン
演 - ザック・ヘンリー
S.W.O.R.D.のエージェント。ウェストビューの状況を調査するため、地下からの侵入を試みる。
化学防護服を着用していたが、ウェストビューの境界へ入ったところで養蜂家の服装に変質してしまった。
マンホールから外へ出てワンダとヴィジョンに遭遇したものの、直後に場面転換が起こる。
以降の消息は不明。
マリア・ランボー
演 - ラシャーナ・リンチ(写真のみ)
キャプテン・マーベル』で登場したアメリカ空軍パイロット。キャロル・ダンヴァースの元同僚にして親友。
S.W.O.R.D.の創設メンバーとして娘のモニカと共に働いていたが、ガンを患って入院していた。
摘出手術は成功したものの、直後にモニカがデシメーションで消滅、その2年後にガンが再発、モニカが戻ってくる3年前に逝去してしまった。
モニカを含むデシメーションで消えてしまったS.W.O.R.D.の職員達が戻ってきた時に備え、職務復帰のためのガイドラインを作成していた。

その他編集

キャロル・ダンバース / キャプテン・マーベル
演 - ブリー・ラーソン(セリフのみ、クレジットなし)、日本語吹替 - 水樹奈々

エピソード編集

通算
話数
タイトル監督脚本公開日
1"公開収録でお送りします"
"Filmed Before a Live Studio Audience"
マット・シャックマンジャック・シェイファー2021年1月15日 (2021-01-15)
2"チャンネルはそのまま"
"Don't Touch That Dial"
マット・シャックマングレッチャン・エンダース2021年1月15日 (2021-01-15)
3"カラー放送"
"Now in Color"
マット・シャックマンミーガン・マクドネル2021年1月22日 (2021-01-22)
4"番組を中断します"
"We Interrupt This Program"
マット・シャックマンボバク・エスファルジャーニ
ミーガン・マクドネル
2021年1月29日 (2021-01-29)
5"問題エピソード"
"On a Very Special Episode..."
マット・シャックマンピーター・キャメロン
マッケンジー・ドール
2021年2月5日 (2021-02-05)
6"ハロウィーンの不気味な夜に"
"All-New Halloween Spooktacular"
マット・シャックマンチャック・ヘイワード
ピーター・キャメロン
2021年2月12日 (2021-02-12)
7"第4の壁を破って"
"Breaking the Fourth Wall"
マット・シャックマンキャメロン・スクワイズ2021年2月19日 (2021-02-19)
8"前回までは"
"Previously On"
マット・シャックマンキャメロン・スクワイズ2021年2月26日 (2021-02-26)
9"シリーズ最終回"
"The Series Finale"
マット・シャックマンジャック・シェイファー2021年3月5日 (2021-03-05)

設定・用語編集

ウェストビュー
ニュージャージー州郊外にある小さな町。人口は、看板の通りであれば3892人。
夫婦となったワンダとヴィジョンが新生活のために引っ越してくるが、当初は1950年代から始まり、話数を経る毎に風景や文化といった構造が変わっていく。
町の雰囲気は明るく、住民は誰もがワンダとヴィジョンに親切だが、明らかに不自然な状況や環境の変化にも一切動じる気配がない等、現実的には有り得ない空間と化している。
現実のウェストビューはある種の力場によって六角形状に囲まれており、内部は「シット・コム」に基づく物理法則に支配されている上、外部から侵入してもその一部になってしまう。
FBIが証人を保護していたが、突如その証人が「存在しないことになった」と気付いたジミーが異常を察知し、応援に来たモニカが取り込まれたことでS.W.O.R.D.主導により封鎖された。
ヘックスの内部においては栄えているようだったが、実際のウェストビューは非常に閑散とした寂れた町であった(これが元々なのかデシメーションの影響かどうかは不明)。
ヴィジョンが戦いの後にワンダと暮らすために土地を購入していたが、デシメーション以降の混乱で家屋が建築される事もなく、ワンダが来るまで放置されていた。
シット・コム
ワンダとヴィジョンの生活をテレビドラマのように外部へ放送している現象。シチュエーション・コメディ(日本では和製英語でホームドラマ)の略。
ウェストビューからCMBRが放出されていることに気付いたダーシーが、アンテナ受信式のアナログテレビ等で外部の人間も視聴出来るようにした。
1960年代から始まり、70年代、80年代と少しずつ時代背景が新しくなり、それに合わせて画像も白黒からカラーへ、更には画面の縦横比も変化していく。
状況により作りが変わる家屋や明らかに書き割りで出来た背景、更にはBGMや観客の笑い声といった演出も挿入されるが、一部を除いて住人の多くは違和感を覚えていない。
但し、全ての状況が放送される訳ではなく、物語が破綻し掛けるとカメラアングルの変更や不自然なカット等を用いて状況を隠そうとする「検閲」が入る。
その時代背景等のイメージは、ソコヴィアにいた頃のワンダが、英語の学習のために家族で鑑賞していたアメリカのシット・コム(『奥さまは魔女』、『アイ・ラブ・ルーシー』等。ワンダは特に『ザ・ディック・ヴァン・ダイク・ショー』がお気に入りだった)が元になっている模様。
ヘックス
命名はダーシー。ウェストビューを取り巻く領域の名称で、上空から見ると六角形に囲われている事から付けられた。
不可視のエネルギーフィールドで、人やものが触れると内部に引き込む。取り込まれたものは外部からは突如消失したように見える。
内側に入ったものは現実改変により外にいた頃とは形状から用途まで変わってしまい、人物等は記憶まで書き換えられてしまう。
特に大きな影響があった場合は赤く光る事があり、これはワンダがスーパーパワーを使う時と共通している。
内部の違和感に気付いたヴィジョンが外部へ出ようとした結果、危険を察知したワンダが領域を拡大、S.W.O.R.D.のキャンプや周辺地域ごと飲み込んでしまう。
後にヴィジョンの喪失により深い悲しみに包まれたワンダが、その力を半ば暴走させる形で作り出した。
現実改変
モニカ・ランボーが発見した、ウェストビューで起こっている現象。
ウェストビューに入り込んだ物体や人物は「シット・コム」の背景として想定される年代に合わせて作り変えられてしまう。
変化後となる形状の基準は「シット・コム」の背景年代と思われ、想定される時代が変化すれば、影響下にあるものもまた形を変える。
元々ウェストビューにあったものは勿論、外部から持ち込まれたものも想定される年代に相応しい形に作り変えられる上、その変化は不可逆のものである。
幻覚ではないが完全な置換でもなく、例として外に吐き出された時にモニカが着ていた服は取り込まれる直前に着ていたS.W.O.R.D.の防弾ベストと同じ素材になっていた。
人物については衣装だけでなく精神も操作されてしまうため、調査のために立ち入ったモニカは自分の素性すら完全に忘れてしまった。
一方で完全な改変には至らないのか、モニカはピエトロの話をしたワンダに、半ば無意識的にウルトロンの名前を出してしまった。
放送されている「シット・コム」の年代に合わせた物体であれば改変されないと考えたモニカの提案で、放送の年代と同時期のドローンを飛ばし、改変を回避している。
S.W.O.R.D.
正式名称は「Sentient Weapon Observation Response Division(知覚兵器観察対応局)」。合衆国の公的機関。
マリア・ランボー等により設立された、外宇宙からの驚異に対処するための組織で、独自の宇宙船やドローン、警備部隊等を有する。
超常的な事案にも対処しているらしく、ウェストビューの異変でモニカを派遣、後には封鎖を主導したり、ヴィジョンの遺体の収容(或いは解剖)も行っていた。

公開編集

新型コロナウイルスの影響により、2020年はMCU作品が全く公開されなかったため、久々のマーベル制作作品になるとあって、配信前から高い注目を集めていた[9]。そのため、配信開始後にParrot Analyticsによる需要度調査の結果、「今世界で一番人気のあるドラマシリーズ」であると発表された[10]

本作品の最新話をいち早く視聴するために配信開始直後にファンがDisney+にアクセスした結果、配信サーバが不安定になる状態が発生しており、アメリカでは最終話の配信が開始された直後に西海岸地域で一時的にDisney+のサービスが利用できない事態となった[11][12]日本でも初回公開直後に同様のトラブルが発生し、深夜まで続いたため、運営会社であるウォルト・ディズニー・ジャパンNTTドコモが謝罪文を出す事態になった[11][13][14]

2021年3月9日、ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者(CEO)のボブ・チャペックは同日に開催された株主総会において、本作品とスター・ウォーズシリーズのスピンオフ作品である『マンダロリアン』がDisney+のキラーコンテンツとなり、会員数の増加に大きく貢献したことを明らかにした[15]

ドキュメンタリー編集

2021年2月16日、マーベル・スタジオは映画、ドラマのキャストやスタッフが制作の舞台裏を語るドキュメンタリー番組『マーベル・スタジオ アッセンブル』を発表した。最初のエピソード『Assembled: The Making of WandaVision(原題)』は2021年3月12日にDisney+にて配信される[16]

脚注編集

注釈編集

出典編集

  1. ^ マーベル「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ワンダヴィジョン」「ロキ」速報映像が米公開 ─ ドラマ3本まとめて30秒、一挙初披露”. THE RIVER (2020年2月3日). 2021年1月8日閲覧。
  2. ^ マーベルドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー 』、やはり8月には配信されない模様”. IGN Japan (2020年7月17日). 2021年1月8日閲覧。
  3. ^ マーベル「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」3月19日に配信決定!”. シネマトゥデイ (2020年12月11日). 2021年1月8日閲覧。
  4. ^ 当初は『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』がDisney+オリジナルのMCUテレビドラマシリーズ第1弾となり、2020年8月に配信予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、アメリカ国外でのロケーション撮影が一時中断されたため、配信時期が2021年3月まで延期された。このため、本作品がMCUテレビドラマシリーズの第1弾に変更された[1][2][3]
  5. ^ 撮影は出演者の自宅で…米ハリウッド、封鎖下で新たな映画製作を模索”. AFP通信 (2020年5月13日). 2020年12月12日閲覧。
  6. ^ a b マーベルドラマ「ワンダヴィジョン」いまだ撮影中、2020年末の配信を控えて”. THE RIVER (2020年10月24日). 2020年12月12日閲覧。
  7. ^ マーベル「ワンダヴィジョン」配信が少し延期!来年1月15日に(シネマトゥデイ、2020年11月13日)
  8. ^ マーベル「ワンダヴィジョン」予告編公開!2020年末に日米同時配信”. シネマトゥデイ (2020年9月21日). 2020年12月12日閲覧。
  9. ^ 『ブラック・ウィドウ』米公開延期…2020年はMCU映画がない年に”. シネマトゥデイ (2020年9月27日). 2021年3月10日閲覧。
  10. ^ 『ワンダヴィジョン』が今世界で最も人気のある番組に!”. フロントロウ (2021年2月16日). 2021年3月10日閲覧。
  11. ^ a b 「Disney+」、15日18時ごろから利用しづらい状況に”. ケータイ Watch (2021年1月15日). 2021年3月10日閲覧。
  12. ^ 『ワンダヴィジョン』最終話の配信開始により一部でDisney+がクラッシュ”. IGN Japan (2021年3月6日). 2021年3月11日閲覧。
  13. ^ 【復旧】ディズニープラスアプリの動作不安定な事象について”. Disney+公式 (2021年1月15日). 2021年3月10日閲覧。
  14. ^ 【お詫び/回復】「Disney+」がご利用しづらい事象について”. NTTドコモ (2021年1月15日). 2021年3月10日閲覧。
  15. ^ ディズニー動画配信、1億人突破 16カ月でNetflixの半数”. 日本経済新聞 (2021年3月10日). 2021年3月10日閲覧。
  16. ^ マーベル・スタジオが、Disney+にて新ドキュメンタリー番組『Assembled』を配信へ”. IGN Japan (2021年2月17日). 2021年2月19日閲覧。

外部リンク編集