ワーププラザ

四国旅客鉄道が運営する旅行センター、ツアーブランドの愛称

ワープは、四国旅客鉄道(JR四国)が運営する旅行センター、ツアーブランドの愛称である。かつて、JR四国駅構内に設置されていた店舗ではワーププラザの愛称が用いられていたが、2022年内で全店舗閉鎖し、現在はこの名称で営業する店舗は存在しない。

ワープ徳島支店 店外
ワープ松山支店 店内

概要 編集

店舗網は、主にJR四国管内の主要を中心に展開しており、旅行センターとして運営している。国内・海外の主催旅行手配旅行、他旅行会社主催旅行の取次、航空券みどりの窓口と同様の乗車券類の販売など、旅行業務全般を手掛け、「たびの魅力」をテーマに、バラエティ豊かな四国の周遊券や、独自性の高い自社企画商品等も販売している。

駅構内にある店舗はその愛称を「ワーププラザ」(例外として徳島県庁内店)、駅から離れた箇所や四国島外に所在する店舗は「ワープ」と称する。

現在、旅行商品のインターネット販売の普及を理由に、事業縮小の傾向にある。2022年12月28日をもって、コロナ禍による旅行需要の減少も拍車をかけたという理由から「ワーププラザ」の名称で営業する全ての店舗を閉鎖している[1]

きっぷ・旅行商品のネット販売の自社サイトとしては「JR四国ツアー WARP NAVI」を運営している。また、スマートフォン用きっぷ販売アプリ「しこくスマートえきちゃん」(スマえき)を2022年11月28日にリリースした。

沿革 編集

  • 1987年(昭和62年)7月:JR四国が旅行事業に参入[2]
  • 1993年(平成5年)10月1日:店舗名、ツアーブランド名として「ワープ」を展開[2][3]
  • 2019年令和元年)9月20日:阿波池田・阿南・鴨島の各ワーププラザの営業を終了[4]
  • 2022年(令和4年)12月28日:坂出、丸亀、観音寺、志度、伊予三島、新居浜、伊予西条、宇和島の各ワーププラザの営業を終了[1]。これにより、同社の運営する全てのワーププラザが閉店となる[1]

主な旅行商品 編集

割引率の高い切符類と旅行商品を主に取り扱う。

おトクなきっぷ 編集

四国内のトクトクきっぷ 編集

片道、往復、回数券、フリー、指定席・グリーン席追加、その他の計6タイプを常時取り扱う。

その他、利用者の誕生日月の連続3日間、JR四国前線と土佐くろしお鉄道前線が乗り放題となるバースデイきっぷ等も販売。グリーン車用と普通自由席用の2タイプがある。

本州等のトクトクきっぷ 編集

中国、大阪・神戸、東京・横浜、九州、北海道各方面と、JRグループ共通の割引切符を取り扱う。

その他 編集

記念入場券や記念乗車券、イベント券を取り扱う。

学駅入場券の合格祈願切符や各ものがたり列車の食事券等が該当する。

旅行プラン 編集

JRの切符と宿泊がセットになったパック旅行や日帰り旅行、添乗員同行ツアー等を取り扱う。島めぐりツアーや四国霊場八十八ヵ所巡りのプラン等、四国ならではの商品も販売。

あじな散歩道 編集

人気観光地やグルメ、観光列車などをセットにした日帰り観光プラン。

しあわせめぐり旅 編集

JR四国全線フリーきっぷと、特定のものがたり列車乗車券類・食事券、宿泊をセットにしたプラン。

店舗 編集

現行店舗詳細は外部リンクの「駅/ワープ支店のご案内」を参照

現行店舗 編集

ワープ支店 編集

  • ワープ梅田店
  • ワープ高松支店
  • ワープ香川中部支店
  • ワープ松山支店
  • ワープ高知支店
  • ワープ徳島支店

かつて存在した店舗 編集

香川県内 編集

徳島県内 編集

高知県内 編集

愛媛県内 編集

事業内容 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c “JR四国の旅行商品販売窓口「ワーププラザ」、8駅で営業終了へ”. 朝日新聞. (2022年9月22日). https://www.asahi.com/articles/ASQ9P7KPSQ9PPTLC01D.html 2022年9月22日閲覧。 
  2. ^ a b 愛媛新聞2022年9月22日14面
  3. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-115-5 
  4. ^ “JR四国の旅行代理店「ワーププラザ」 徳島3カ所廃止検討阿波池田・阿南・鴨島”. 徳島新聞. (2019年2月26日). https://www.topics.or.jp/articles/-/167512 2022年9月22日閲覧。 

関連項目 編集

JRグループの旅行代理店

外部リンク 編集