を゙、(を゙: を + ゛)は、日本語仮名の一つであり、を, ヲ濁点をつけた文字である。かつてラテン文字の vo の翻字として使われた。現在は「ヴォ」を用いる。

平仮名
文字
を゙
字源 に濁点
Unicode U+3092U+3099
片仮名
文字
字源 ヲに濁点
JIS X 0213 1-7-85
Unicode U+30FA
言語
言語 ja
ローマ字
発音
IPA vo̞
種別
濁音

使用例 編集

  • 1944年刊行の『近世国際関係史論集』[1]にて、「サラエボ事件」が「サラヱヺ事件」と表記されている。

ヺに関わる諸事項 編集

  • 文字コードの MacJapanese には存在していたが JIS X 0208 には含まれていなかった。JIS X 0213 で追加された。
  • 平仮名の「を゙(を゙)」は使われることはほぼ皆無であり、JIS X 0213やMacJapaneseなどには含まれないが、Unicodeでは合成用濁点 (U+3099) を用いてU+3092 U+3099で表すことができる。
  • 「を゙、ヺ」は、「」を除けば辞書順に並べたとき最後に来る。

脚注 編集

  1. ^ 大村作次郎『近世国際関係史論集』三省堂、1944年、p.289

関連項目 編集