ヴァイルロート

ドイツの町
紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: ヘッセン州
行政管区: ダルムシュタット行政管区
郡: ホーホタウヌス郡
緯度経度: 北緯50度20分44秒 東経08度22分58秒 / 北緯50.34556度 東経8.38278度 / 50.34556; 8.38278座標: 北緯50度20分44秒 東経08度22分58秒 / 北緯50.34556度 東経8.38278度 / 50.34556; 8.38278
標高: 海抜 349 m
面積: 71.17 km2
人口:

6,526人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 92 人/km2
郵便番号: 61276
市外局番: 06083, 06084
ナンバープレート: HG, USI
自治体コード:

06 4 34 013

行政庁舎の住所: Am Senner 1
61276 Weilrod
ウェブサイト: weilrod.de
首長: ゲッツ・エッサー (Götz Esser)
郡内の位置
地図
地図

ヴァイルロート (ドイツ語: Weilrod) は、ドイツ連邦共和国ヘッセン州ダルムシュタット行政管区に属すホーホタウヌス郡の町村(以下、本項では便宜上「町」と記述する)である。

地理 編集

位置 編集

ヴァイルロートはタウヌス山地の尾根の北側、高度 210 m から 600 m に位置している。最寄りの大きな街としては、西にリムブルク・アン・デア・ラーン (22 km)、北にヴェッツラー (25 km)、南にヴィースバーデン (31 km)、東にバート・ホムブルク・フォア・デア・ヘーエ (22 km)、南東にフランクフルト・アム・マイン (33 km) がある。また、中規模都市としては、バート・カムベルク (12 km)、イトシュタイン (15 km)、ニーデルンハウゼン (17 km) がある。

隣接する市町村 編集

ヴァイルロートは、北はヴァイルミュンスターリムブルク=ヴァイルブルク郡)およびグレーヴェンヴィースバッハ、東はウージンゲン、南はシュミッテン(いずれもホーホタウヌス郡)およびヴァルトエムスラインガウ=タウヌス郡)、西はバート・カムベルクおよびゼルタース (タウヌス)(ともにリムブルク=ヴァイルブルク郡)と境を接している。

自治体の構成 編集

ヴァイルロートの町は13の地区で構成されている。

 
ヴァイルロートの地区図
市区 紋章 合併時期 人口(人) 中核地区からの距離
アルトヴァイルナウ Altweilnau   1970年12月1日 751 2.0 km
クラッツェンバッハ Cratzenbach   1971年12月31日 218 2.5km
エンマースハウゼン Emmershausen   1972年8月1日 463 4.5km
フィンステルンタール Finsternthal   1970年12月1日 190 4.45km
ゲミュンデン Gemünden   1971年12月31日 485 2.97km
ハッセルバッハ Hasselbach   1972年8月1日 966 5.2 km
マウロフ Mauloff   1970年12月1日 368 5.7km
ノイヴァイルナウ Neuweilnau   1970年12月1日 160 2.0 km
ニーダーラウケン Niederlauken   1972年8月1日 434 1.72 km
オーバーラウケン Oberlauken   1972年8月1日 327 1.05km
リーデルバッハ Riedelbach   1970年12月1日 1,089 3.7km
ロート・アン・デア・ヴァイル Rod an der Weil   1972年8月1日 920 2.82km
ヴィンデン Winden   1972年12月31日 125 5.9km

歴史 編集

 
アウトヴァイルナウ城趾
 
ノイヴァイルナウ城

ロート・アム・ヴァイル近郊に先史ケルト時代のレントマウアー環状土塁がある。この地域で最初の文献記録が遺されているのはマウロフ (Mauloff) で、1156年Mulefo として記録されている。アルトヴァイルナウ城趾の堂々たる円塔は、1200年頃に建造されたものである。ヴァイルナウ伯がディーツ伯ドイツ語版から最終的に分離された谷の向かい側に、1302年にノイヴァイルナウ城が築かれた。この城砦は、16世紀に城館に改築された。

1970年12月1日にアルトヴァイルナウ、フィンステルンタール、マウロフ、ノイヴァイルナウ、リーデルバッハが自由意思に基づき合併してヴァイルナウが成立した。同じく1971年12月31日にロート・アン・デア・ヴァイル、クラッツェンバッハ、ゲミュンデン、ヴィンデンが自由意思に基づいて合併してロート・アン・デア・ヴァイルが成立した。ヘッセン州の地域再編に伴い、このヴァイルナウ、ロート・アン・デア・ヴァイルおよびエンマースハウゼン、ハッセルバッハ、ニーダーラウケン、オーバーラウケンが1972年8月1日に合併して自治体ヴァイルロートが成立した[2][3]

ヴァイルロートを形成するかつての13の町村に相当する地区はそれぞれ、地区議会と地区長を有する行政地区を形成している。この行政地区の境界は特に定められておらず、かつての町村境が適用されている。

地名の由来 編集

ヴァイルロート (Weilrod) という地名は、この地域のかつての町村名に多く用いられていたシラブルである WeilRod を結合したものである。このシラブルはそれぞれ、ヴァイルロートと隣のシュミッテンを流れるヴァイル川と、「開墾する」という意味の単語 roden に由来する。

以下の地区でこの2つのシラブルが用いられている。

  • ノイヴァイルナウ (Neuweilnau) とアルトヴァイルナウ (Altweilnau)(Weil + Aue = ヴァイル川の川辺の草地)
  • ロート・アン・デア・ヴァイル (Rod an der Weil)(Rod(-en) + Weil = ヴァイル川沿いの開墾地)
  • リーデルバッハ (Riedelbach)(Roden + Bach = 開墾地の小川)

特殊な由来を持つのがマウロフ (Mauloff) で、これには伝承がある。この一般的なモデルに当てはまらない地名は、伝承と歴史のすぐれた結果である。それによれば、この村には初め名前がなかった。この状況を変えるために村長が会議を召集した。しかし何の結果も得られず、皆困惑し黙ってしまったので、この後最初に言われた言葉を村の名前にしようと決めた。長い沈黙が続き、村長がとうとう我慢しきれずに「何とか言え!」(Maul off!、現代ドイツ語では Mund auf!) と叫んだ。マウロフは、1156年におそらく中世の峠道であるレン街道の宿駅 Mulefo として初めて記録されている。

行政 編集

町議会 編集

ヴァイルロートの町議会は27議席からなる[4]

首長 編集

ヴァイルロートの町長は、2017年からゲッツ・エッサー (FWG) が務めている。

姉妹自治体 編集

経済と社会資本 編集

 
ヴァイルタールヴェーク

1950年代の経済復興期、現在ヴァイルロートを形成している村落は、近隣のライン=マイン地方の住民に人気の保養地であった。やがて観光業は衰退したが、この地域の景観は、ハイキング客サイクリング客を惹きつけた。この点で遊歩道「ヴァイルタールヴェーク」[5]が重要な役割を演じた。音響機器メーカーのカントン電子がヴァルロートで設立され、現在も本社を置いている[6]。工具会社のマニア・テクノロジーは、リーデルバッハ地区に田舎の景観とマッチしたバンガロー風の本社を構えている。ハッセルバッハでは、設備・管理・工業技術 AZ(アンネ=ツィンマーマン)が設立された、その後継会社であるAZインドゥストリーテクニークが今も本社を置いている。さらに多くのセミナーホテルや講習企業が存在する。

人物 編集

ゆかりの人物 編集

出典 編集

  1. ^ Hessisches Statistisches Landesamt: Bevölkerung in Hessen am 31.12.2021 nach Gemeinden
  2. ^ Gesetz zur Neugliederung des Obertaunuskreises und des Landkreises Usingen(2017年3月5日 閲覧)
  3. ^ Gerstenmeier, K.-H. (1977): Hessen. Gemeinden und Landkreise nach der Gebietsreform. Eine Dokumentation. Melsungen. S. 276
  4. ^ 2016年3月5日のヴァイルロート町議会選挙結果(2017年3月6日 閲覧)
  5. ^ Naturpark Taunus - Der Weiltalweg(2017年3月6日 閲覧)
  6. ^ Canton Elektronik(2017年3月6日 閲覧)

外部リンク 編集