ヴィンス・メンドーザ
ヴィンス・メンドーザ(Vince Mendoza、1961年 - )は、アメリカ合衆国コネチカット州出身の作曲家、編曲家および指揮者である。
ヴィンス・メンドーザ | |
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生誕 |
アメリカ合衆国 コネチカット州 1961年11月17日(62歳) |
学歴 |
アメリカ合衆国 南カリフォルニア大学 ソーントン・スクール・オブ・ミュージック (USC Thornton School of Music) 修士 |
ジャンル | ジャズ、ポップ |
職業 | 作曲家、編曲家、指揮者 |
活動期間 | 1986年 - |
公式サイト | www.vincemendoza.netm |
様々な音楽ジャンルに通じているメンドーザは、ロビー・ウィリアムズ、ビョーク、エルヴィス・コステロ、ジョニ・ミッチェルらの多様な音楽の編曲を手がけている。特にジョニ・ミッチェルのふたつのアルバムは、グラミー賞を受賞している。
来歴
編集メンドーザは幼少期からクラッシック・ギターとピアノを学び、高校からはトランペットに切り替えてクラシック音楽、ソウル、ジャズに親しんだ。オハイオ州立大学に進学してジャズ・アンサンブルやコンサート・バンドに参加した。1983年、作曲において学士号を取得[1]。南カリフォルニア大学ソーントン・スクール・オブ・ミュージック (USC Thornton School of Music) 大学院に進学してピーター・アースキンに師事。作曲において修士号を取得した。
1989年、録りためてきた自作曲の演奏を取りまとめて、日本のファンハウス・レーベルから自身名義のアルバム『Vince Mendoza』でデビュー。
メンドーザの曲はゲイリー・バートン、パット・メセニー、マイケル・ブレッカー、チャーリー・ヘイデン、ランディ・ブレッカー、ピーター・アースキンらジャズ・ミュージシャンによって演奏されている。
ディスコグラフィ
編集リーダー作品
編集- Vince Mendoza(1985年~1988年録音)(Funhouse) 1989年。のち (2 Steps) 1994年。
- Start Here(1989年11月録音)(Funhouse) 1990年
- Instructions Inside(1991年3月録音)(Manhattan) 1991年
- The Mendoza/Mardin Project名義, Jazzpaña(1992年7月録音)(ACT) 1993年
- Sketches(1993年11月、12月録音)(ACT) 1994年
- The WDR Big Band Cologneと共同名義, Caribbean Night (BHM) 1997年
- ロンドン交響楽団と共同名義, Epiphany (Zebra Acoustic) 1999年
- Blauklang(2007年7月録音)(ACT) 2008年
- El Viento: The Garcia Lorca Project(2008年2月録音)(ACT) 2009年
- メトロポール・オーケストラと共同名義, Fast City: A Tribute to Joe Zawinul(2008年1月、6月録音)(BHM) 2010年(featuring ジョン・スコフィールド)
- メトロポール・オーケストラと共同名義, 54(2009年3月録音)(EmArcy) 2010年(Featuring ジョン・スコフィールド。第53回グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル編曲 "Carlos")所収。)
- Danish Radio Big Bandと共同名義, The Phoenix (Red Dot) 2010年
- 『ナイト・オン・アース』 - Nights on Earth(2010年2月~7月録音)(Horizontal) 2011年
- メトロポール・オーケストラと共同名義, Perfect Vision: The Esquivel Sound(2012年録音)(Basta) 2013年
- The WDR Big Band Cologneと共同名義, Homecoming(2014年11月録音)(Sunnyside) 2017年
編曲・指揮
編集- バート・ヴァン・ライアー, Twilight (Koch Jazz) 1998年
- エルヴィス・コステロ, My Flame Burns Blue (Deutsche Grammophon) 2006年(ライヴ)
- トレインチャ・オーステルハウス, The Look of Love – Burt Bacharach Songbook (Blue Note) 2006年
- トレインチャ・オーステルハウス, Best of Burt Bacharach Live (Blue Note/EMI) 2009年
- ジム・ビアード, Revolutions (Sunnyside) 2009年
- クリス・ミン・ドーキー、ラリー・ゴールディングス、ピーター・アースキン, 『夢風景』 - Scenes from a Dream (Red Dot) 2010年
- アル・ジャロウ, 『アル・ジャロウ・アンド・ザ・メトロポール・オルケスト:ライヴ 』 - Al Jarreau and the Metropole Orkest Live (Concord) 2012年
- ラウル・ミドン, 『イフ・ユー・リアリー・ウォント』 - If You Really Want (Artistry Music) 2018年(第61回グラミー賞 最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム)
The WDR Big Band Cologne
- ランディ・ブレッカー、マイケル・ブレッカー, 『サム・スカンク・ファンク』 - Some Skunk Funk (Telarc) 2005年(第49回グラミー賞 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム)
- ジョー・ザヴィヌル, Brown Street (Heads Up International) 2006年(CD 2枚組。第50回グラミー賞 最優秀インストゥルメンタル編曲 "In a Silent Way" 所収。)
- チャノ・ドミンゲス, Soleando (Jazzline) 2015年
その他
- オハイオ州立大学・ジャズ・アンサンブル, Music to Clean the Garage By (記載なし) 1981年
- オハイオ州立大学・ジャズ・アンサンブル, Ozone Park(1982年5月、1983年4月録音)(OSUJE) 1983年
- ピーター・アースキン, 『トランジション』 - Transition(1986年10月録音)(Denon) 1987年
- ピーター・アースキン, 『モーション・ポエット』 - Motion Poet(1988年4月~5月録音)(Denon) 1988年
- アル・ディ・メオラ, 『ワールド・シンフォニア』 - World Sinfonia(1990年10月録音)(Tomato, Jimco) 1991年
- イエロージャケッツ, 『グリーンハウス』 - Greenhouse(1990年10月録音)(MCA) 1991年
- ジミー・ハスリップ, Arc (GRP) 1993年
- ジョニ・ミッチェル, 『ある愛の考察~青春の光と影』 - Both Sides Now (Reprise) 2000年(第43回グラミー賞 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)"Both Sides Now" 所収)
- ビョーク, 『セルマソングス〜ミュージック・フロム・ダンサー・イン・ザ・ダーク』 - Selmasongs: Music from the Motion Picture Soundtrack 'Dancer in the Dark' (One Little Indian) 2000年
- ビョーク, 『ヴェスパタイン』 - Vespertine (One Little Indian) 2001年
- ジョニ・ミッチェル, 『トラヴェローグ』 - Travelogue (Nonesuch) 2002年(第46回グラミー賞 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり)"Woodstock" 所収)
- メロディ・ガルドー, 『マイ・オンリー・スリル』 - My One and Only Thrill (Verve) 2009年
- ニルス・ラングレン, Some Other Time: A Tribute to Leonard Bernstein(2015年11月録音)(ACT) 2016年
受賞歴
編集- 第43回グラミー賞(2000年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり) "Both Sides Now"(ジョニ・ミッチェル『ある愛の考察~青春の光と影』所収)
- 第46回グラミー賞(2003年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカルあり) "Woodstock"(ジョニ・ミッチェル『トラヴェローグ』所収)
- 第49回グラミー賞(2006年分) 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム(ランディ・ブレッカー、マイケル・ブレッカー『サム・スカンク・ファンク』指揮)
- 第50回グラミー賞(2007年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "In a Silent Way"(ジョー・ザヴィヌル『Brown Street』所収)
- 第53回グラミー賞(2010年分) 最優秀インストゥルメンタル編曲 "Carlos"(『54』所収)
- 第61回グラミー賞(2018年分) 最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム(ラウル・ミドン『イフ・ユー・リアリー・ウォント』指揮)
注釈
編集- ^ Matt Collar. “Biography by Matt Collar”. AllMusic. 2019年12月30日閲覧。
外部リンク
編集- 公式サイト(英語)