ヴェルサイユ条約 (1756年)
ヴェルサイユ条約(ヴェルサイユじょうやく、フランス語: Traité de Versailles, ドイツ語: Vertrag von Versailles)、または第一次ヴェルサイユ条約(だいいちじヴェルサイユじょうやく、フランス語: Premier traité de Versailles, ドイツ語: Erste Vertrag von Versailles)は、1756年5月1日にヴェルサイユ宮殿で締結された、オーストリアとフランス王国の外交協定。
ヴェルサイユ条約(1756年) | |
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通称・略称 | 第一次ヴェルサイユ条約 |
署名 | 1756年5月1日 |
署名場所 | ヴェルサイユ宮殿 |
締約国 | オーストリアとフランス王国 |
主な内容 |
フランス・オーストリア同盟 お互いが外敵に攻撃された場合、相互援助すること |
関連条約 | ヴェルサイユ条約 (1757年) |
両国はお互いが外敵に攻撃された場合、相互援助することで合意した(「外敵」はプロイセン王国とグレートブリテン王国を指すとされている)[1]。
概要
編集条約によりフランス・オーストリア同盟が成立し、以降30年間何らかの形で存続した。条約から数月経たないうちに両国は七年戦争でイギリス・プロイセン同盟と対立、1763年まで続いた。条約は1月の第四次ウェストミンスター条約(イギリスとプロイセンの同盟条約)とともに外交革命の一端を担い、戦争までにヨーロッパの同盟の形勢を一変させた。
条約は建前では防御的だったが、イギリスは秘密条項の存在を疑った[2]。
両国は翌年ヴェルサイユで再び条約を締結、協力関係をさらに強化させた。
脚注
編集関連項目
編集参考文献
編集- Anderson, Fred. Crucible of War: The Seven Years' War and the Fate of Empire in British North America, 1754–1766. Faber and Faber, 2000.
- Simms, Brendan. Three Victories and a Defeat: The Rise and Fall of the First British Empire. Penguin Books, 2008.