DESEO東京(デセオトウキョウ)は、東京都足立区を拠点とするサッカークラブである。

DESEO東京
原語表記 DESEO東京
呼称 DESEO東京
愛称 DESEO
クラブカラー  
  オレンジ
創設年 2011年
所属リーグ 東京都社会人サッカーリーグ
所属ディビジョン 2部
ホームタウン 東京都足立区[1]
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

前身である佐川コンピューター・システム株式会社サッカー部SGシステム株式会社サッカー部、前名称であるヴォロンテールFC(ヴォロンテールエフシー Volontaire FCVFC東京)についても本項で述べる。

概要・歴史 編集

佐川コンピューター・システム/SGシステムサッカー部時代 編集

佐川急便(SGホールディングス)グループの一員である佐川コンピューター・システム(後のSGシステム)株式会社のサッカー部として木村智徹が発起人となり2002年に創部された。当時日本フットボールリーグ(JFL)に所属し、会社による強化が行われていた佐川急便東京サッカー部(佐川東京)を退団し「社業に専念」となった社員選手の新しいチームとしても選択された。

東京都リーグ登録前の2005年、全国クラブチームサッカー選手権大会に関東地区代表として出場し優勝を果たす。

当初よりJFLなど上位リーグ経験のある選手が所属していたことに加え、2006年シーズン後に佐川東京が同企業内の佐川急便大阪サッカー部と合併して滋賀県に本拠地を移転(佐川急便SC、後のSAGAWA SHIGA FC)したこともあり、佐川東京あるいはSAGAWA SHIGAでJFLを経験した選手が複数入団・在籍した。これらの選手を中心に戦力の強化に成功し、リーグ初登録の2006年から3年連続で東京都リーグ4部、3部[注釈 1]、2部[2] を優勝し昇格を達成した。

また2007年には東京都3部所属ながら地区予選を勝ち抜き[3]、関東代表の一角として第43回全国社会人サッカー選手権大会に出場を果たした。大会本戦では1回戦で延長の末、四国リーグ所属のカマタマーレ讃岐に敗れている[4]

東京都1部に昇格した2009年シーズンは3位に終わったが、初めて出場権を得た関東社会人サッカー大会で優勝し、同じ東京都1部2位で同大会準優勝の東京海上日動火災保険サッカー部とともに2010年の関東リーグ2部昇格を決めた[5][6][注釈 2]

2010年シーズンより、社名変更に伴いチーム名をSGシステム株式会社サッカー部とした。混戦となった関東リーグ2部において、最終節を前に3位につけていたが、最終節に敗れ8チーム中6位。1部昇格の対象となる2位から最下位までの勝ち点差がわずかに2という僅差のなか、残留圏内の順位でシーズンを終了した[7]。しかしシーズン終了後、JFLより流通経済大学FCが関東リーグ1部に降格したことに伴い、この年の関東社会人サッカー大会で2位となったSC相模原と入替戦を行うこととなった[8]。入替戦は約3カ月ぶりの公式戦であったが延長の末に敗れ、東京都リーグ1部への降格が決まった[9]。なおこのシーズン、FWの根本知治が11ゴールを上げて関東リーグ2部得点王、DF石川清司と共にベストイレブンを受賞した。

クラブチーム化後 編集

2011年シーズンよりSGシステム株式会社を離れてクラブチームに改編され、当時の監督・選手が中心となり他チームの選手を加えてヴォロンテールFC、登録チーム名をVFC 1st(2013年よりVFC東京)として活動を開始した[10][注釈 3]。クラブカラーも佐川時代の青( )からオレンジ( )と黒( )となった。2017年に東京都リーグ2部に降格。

2018年から、クラブ名をスペイン語で「願い」を意味するDESEO東京に変更。クラブカラーは紺( )とオレンジ( )となった。

2022年は成績が低迷し東京都リーグ3部に降格となったが、翌2023年は3部を無敗で制し、1年で2部に復帰。

戦績 編集

年度 所属 順位 勝点 試合
2006 東京都4部9ブロック 優勝 18 6 6 0 0 52 2 50
2007 東京都3部4ブロック 優勝 27 9 9 0 0 42 6 36
2008 東京都2部2ブロック 優勝 31 12 10 1 1 33 10 23
2009 東京都1部 3位 29 13 9 2 2 37 13 24
2010 関東2部 6位 18 14 6 0 8 27 24 3
2011 東京都1部 10位 15 14 4 3 7 27 34 -7
2012 4位 26 13 8 2 3 32 22 10
2013 4位 22 13 7 1 5 42 35 7
2014 7位 23 14 7 5 2 25 26 -1
2015 9位 18 14 5 3 6 25 26 -1
2016 14位 5 13 1 2 10 14 48 -34
2017 東京都2部1ブロック 6位 22 13 7 1 5 24 21 3
2018 東京都2部2ブロック 6位 19 13 6 1 6 31 27 4
2019 東京都2部3ブロック 8位 18 13 5 3 5 21 19 2
2020 東京都2部2ブロック 7位 6 6 1 3 2 7 11 -4
2021 東京都2部1ブロック 7位 24 14 7 3 4 24 24 0
2022 14位 14 15 4 2 9 34 40 -6
2023 東京都3部1ブロック 優勝 31 11 10 1 0 43 8 35

主な成績・タイトル 編集

カップ戦 編集

歴代監督 編集

歴代所属選手 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ V.F.C 1st”. TOKYOFOOTBALL. 2015年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月16日閲覧。
  2. ^ 佐川CSが競り勝ち1部へ昇格! = 東京都リーグ”. TOKYOFOOTBALL (2008年10月26日). 2009年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。
  3. ^ 第43回全国社会人サッカー選手権大会関東予選”. 東京都社会人サッカー連盟. 2014年5月7日閲覧。
  4. ^ 第43回 全国社会人サッカー選手権大会 大会スケジュール ・ 大会結果 1日目”. 大分県サッカー協会社会人委員会. 2016年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。
  5. ^ 第43回関東社会人サッカー大会組合せ(結果)2009年”. 東京都社会人サッカー連盟. 2014年5月7日閲覧。
  6. ^ 佐川コンピューターシステムが優勝! = 関東社会人サッカー大会= 関東リーグ”. TOKYOFOOTBALL. 2014年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。
  7. ^ 2010年度試合結果”. 関東サッカーリーグ. 2014年5月7日閲覧。
  8. ^ 東邦チタ、横浜猛蹴が自動昇格!SGは相模原と入替戦 = 関東リーグ”. TOKYOFOOTBALL (2010年12月10日). 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。
  9. ^ 関東入替戦 SGは延長戦で敗れ都リーグへ降格 = 関東リーグ”. TOKYOFOOTBALL (2011年1月16日). 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。
  10. ^ V.F.C 1st - 2011年東京都社会人サッカーリーグ1部 チーム紹介”. TOKYOFOOTBALL. 2016年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月7日閲覧。

注釈 編集

  1. ^ 2007年は城北ランシールズ(現スペリオ城北)との直接対決に勝利して全勝優勝。
  2. ^ 東京都1部優勝のT.F.S.C.は関東リーグ昇格を逃した。
  3. ^ 「ヴォロンテール」とは、フランス語で「志願者・ボランティア」という意味。

関連項目 編集

外部リンク 編集