株式会社七つ森書館(ななつもりしょかん)は日本の出版社。1985年(昭和60年)5月30日に設立。代表取締役の中里英章は、東京大学名誉教授(南アジア史)の中里成章の弟。物理学者の高木仁三郎に師事した。社名は宮沢賢治の詩の一節からとられている。

株式会社七つ森書館
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
113-0034
東京都文京区湯島2丁目2番5号
設立 1985年昭和60年)5月30日
業種 情報・通信業
法人番号 2010001005763 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役 中里英章
外部リンク http://www.pen.co.jp/ - ウェイバックマシン(2000年8月16日アーカイブ分)
テンプレートを表示

概要 編集

高木仁三郎著作集』(全12巻)の刊行など脱原発系の書目で知られる。

2004年、平和をめざす翻訳者たち編『世界は変えられる』により日本ジャーナリスト会議の市民メディア賞受賞。

2010年、村山常雄『シベリアに逝きし46300名を刻む』、原子力資料情報室『原子力市民年鑑2009』、布施哲也『官製ワーキングプア』、山口二郎編著『ポスト新自由主義』などのような、同社が標榜する“市民出版”の理念に基づき、現代の当面する課題に根源的に迫った出版活動が評価され、第25回出版梓会出版文化賞特別賞受賞。

2019年、中里英章が急死したため事業を精算。

評論家の佐高信は同社から22冊の著書を刊行したが、印税が未払いで「被害額は2000万円」に上ると苦言を呈した[1]

主な刊行物 編集

  • 高木仁三郎著作集』(全12巻)
  • 佐高信『教育革論』
  • 佐高信・落合恵子編『戦争で得たものは憲法だけだ』
  • 佐高信編『城山三郎久野収の「平和論」』
  • 鎌田慧『時代を刻む精神』
  • 安田浩一『外国人研修生殺人事件』
  • 山口二郎編『ポスト新自由主義』
  • 布施哲也『官製ワーキングプア』
  • 布施哲也『官製貧困社会』
  • 布施哲也『官製クライシス』
  • 花崎皋平『民衆主体への転生の思想 弱さをもって強さに挑む』

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ 「社会新報」2020年5月13日号

外部リンク 編集