メインメニューを開く

三井 寿(みつい ひさし)は、井上雄彦漫画作品およびそれを原作とするアニメSLAM DUNK(スラムダンク)』に登場する架空の人物。アニメでの声優は置鮎龍太郎

三井 寿
SLAM DUNKのキャラクター
登場(最初) 第51話「スーパー問題児」
作者 井上雄彦
声優 置鮎龍太郎
プロフィール
愛称 三井君
三っちゃん
ミッチー
性別 男性
国籍 日本の旗 日本
職業 学生
テンプレートを表示

プロフィール編集

人物編集

武石中学時代[3]、チームの得点源として同中学を神奈川県大会優勝に導き、同大会の最優秀選手を獲得した天才シューター。同大会決勝で優勝への原動力となった安西の「あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉に感銘を受け(その言葉を聞くまではチームメートには「この天才三井がいるからには負けない」と言っていたものの、本心ではもう試合には負けると思っていた)、安西への恩返しを誓って強豪校(海南大附属や陵南など)からの誘いを断り湘北へ入学。エースとして期待されるが、入部初日に1年生同士の紅白戦で左膝を負傷。入院して治療していたが完治する前に勝手に病院を抜け出して練習に参加し、再発させてしまう。同級生のライバルとなった赤木のその後の活躍を目の当りにし挫折[4]。自らを「エース」や「スーパースター」などと称する自信家で少々自惚れた所もあり[5]、挫折による影響で不良化し、2年間も自暴自棄な生活を送り、不良仲間とつるんで過ごす。ただし、その間も煙草は一度も吸わなかった[6]。後に湘北のバスケ部を逆恨みするようになり、因縁が生じたリョータと花道への復讐をかけて不良仲間と共にバスケ部を襲撃[7]するものの桜木軍団の出現により、逆に追い詰められ、洋平に圧倒された[8]。赤木が駆け付けた後、木暮の口から、自身の過去が明かされる。彼の本心を悟った堀田に「本当はバスケ部に戻りたいのではないか」と尋ねられる[9]も、堀田を殴り、さらに止めに入った木暮の誘いにも耳を貸さず反抗的な態度で暴言を吐き木暮の怒りを買う[10]。その後も激怒しながら自暴自棄になって暴れるが、リョータから「一番過去にこだわってるのはアンタ(三井)だろ?」と指摘を受け、さらにかつての恩人である安西が現れ、捨てきれずにいたバスケへの思いが溢れ出し、その思いの丈を「バスケがしたいです」と涙ながらに告白する。

事件後、伸ばしていた長髪を切り落として、バスケ部へ復帰。二度と喧嘩をしないことを条件に試合出場を許される。これらの経緯から監督の安西を心から尊敬しており、安西に対する花道の無礼な態度には誰よりも早く反応するほか、安西の判断や指示には全幅の信頼を置いている。復帰当初は、プライドを完全に捨てきれていない場面もあり、無礼な流川を内心ではボロクソに思っていたり、彩子に呼び捨てされたときも愚痴ったりしていた。リョータとの喧嘩以降、左顎に傷があり、その際に折れた前歯数本も差し歯である。また、バスケ部復帰後は更生したとはいえ、親からの信頼は完全には回復されていない様子だが、不良時代に比べると、多少親子関係は修復された様子。

堀田やその仲間には不良グループのリーダー格として「三井君」[11]、「三っちゃん」と呼ばれており、バスケ部への復帰後も友人として慕われている[12]。花道にはバスケ部襲撃事件時はその風貌から「女男」と呼ばれていたが、バスケ部への復帰後は「ミッチー」と呼ばれる[13]。赤木に「仲良しじゃない」と評される湘北メンバーだが、花道、リョータとは山王戦で共にポーズを決めるなど妙に気の合うところも見せる。左膝には赤いサポーターを着用している。アニメの3戦の試合前にかつての仲間鉄男を身を挺して守り[14]顔を負傷しながらも試合出場した。

無駄な2年間を過ごしたという後悔から中学時代の自分を美化して現在の自分を責める傾向にあり、陵南戦ではスタミナ切れで倒れた後[15]、不良になりバスケから離れていた時間を泣きながら後悔している。その傾向から、自身の現在の実力について力不足を感じている[16]ものの、木暮や安西によると既に中学の頃を上回っているとのこと。作中の試合でも翔陽戦と山王戦ではキーマンとして活躍し、いずれも大差をつけられた状況から大きく点差を縮めた。

インターハイ後は、赤木と木暮が引退する中で3年生としてはただ一人バスケ部に残り、冬の選抜大会への出場を目指す。赤木と木暮に対し、「引退しようが落ちる奴は落ちるんだよ」と文句を言っていたが、晴子曰く、「赤木と木暮の引退で一番寂しそうだったのも彼だった」とのこと。原作終了後の黒板漫画では同時に大学へのバスケ推薦入学を目指しており、本人曰く「赤木と違って学力ではノーチャンス」なため「インターハイの時より、なんとしても目立って推薦を取る」と意気込みをみせている。また、無駄な時間を過ごすまでは「そんな馬鹿ではなかった」らしく学力に関しても無駄な時間を過ごしたことを後悔している。晴子の花道に宛てた手紙によると、新キャプテンのリョータが「鬼キャプテン」を目指し厳しい指導を行うためリョータとは時々喧嘩になるとのこと。

連載中に行われた人気投票では1回目では第18位[17]、2回目では第2位にランク入りしている[18]

プレースタイル編集

バスケット選手として天性の素質を持つが、2年のブランクの影響からスタミナに大きな不安があり[19]、シュートの決定率も試合によりムラがある。しかし、体力を失ってからもビッグプレイにより試合の流れを変えることがある。他の湘北スタメンに比べると取り分け高い身体能力があるわけではないが、海南戦後のミニゲームで花道を抑えるなど赤木をもって「やはりバスケセンス抜群」と内心で舌を巻くほどのバスケセンスの持ち主であり、そのシュートフォームは全国最強チームである山王工業の堂本監督をして選手たちに「手本にしてもらいたいくらいだ」と言わしめたほどである[20]。練習後の流川との1on1勝負では隙を突いたスリーポイントシュートで勝利。安西監督から、湘北に知性ととっておきの飛び道具を加えたと評される通り、作中では主にスリーポイントシューターとして活躍するが、湘北入部時に「ポジションはどこでもやれます」と名乗ったようにアウトサイドシュート以外の場面でも活躍できる総合力があり[21]、ミドルレンジからのジャンプシュートの打点も高い。

逸話編集

  • 作者の井上雄彦によると、当初は三井をただの不良役で終わらせる予定であったが、体育館での喧嘩のシーンが予想外に長引き、その間に三井に感情移入したため、急遽予定を変更して湘北メンバーに加えることになり[22]、そのような経緯があるため、三井の人気がこれほど高くなったのは意外だったという[23]
  • 名前は「三井の寿(みいのことぶき)」という日本酒に由来する[23]

脚注編集

  1. ^ 『SLAM DUNK』23巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1995年、47頁、ISBN 4-08-871843-7
  2. ^ 入部当初、「ポジションはどこでもできます」とアピールしている。
  3. ^ 当時の後輩に、劇場版第3作で登場した緑風高校の克美一郎がいる。
  4. ^ その後、3年になって復帰するまでバスケ部には一切参加しなかったが、正式に退部したのかは不明。
  5. ^ バスケ部に復帰してからは自惚れた面は無くなり、謙虚な姿勢で取り組むようになる
  6. ^ アニメ第43話では、対戦相手である湘陽高の長谷川による回想シーンで、不良仲間と歩いていた三井が煙草をポイ捨てするシーンがあった。
  7. ^ 鉄男と竜と同じく彩子が好みだと発言している。ただし、改心後の三井は彩子にそういった対応はしなかった。また、三浦台戦で安西によるお仕置き中、他の問題児軍団共々、彩子に怒鳴られた際には文句を言いながらも黙った。
  8. ^ 洋平からは「なかなかタフ」と評された。
  9. ^ アニメでは海岸を歩いている時にバスケットをやっていた少年たちに遭遇した際、乱暴にボールを返した三井の心境についても語っている。
  10. ^ 「バスケは単なるクラブ活動に過ぎない」と見下したことから
  11. ^ アニメでは「さん」付け。
  12. ^ 回想では中学時代のチームメイトからも、同じく「三っちゃん」と呼ばれていた。
  13. ^ アニメでは三浦台戦で「ミッチー」と言うのをやめるように言ったが、その際の他の呼び名の候補で「みついひさし」の「ひさし」から取った「ひさちん」が嫌だったため、やむを得ずミッチーを許可した。
  14. ^ 安西に二度と喧嘩をしないことを誓ったため手を出すことはなかった。
  15. ^ 翔陽戦で試合終了目前にリタイアした経験あり
  16. ^ 劇中において、中学の財産だけでやっている、中学以上の力があるはずもない、といった独白がある
  17. ^ 後藤広喜, 編纂.「SLAM DUNK ♯59 BURST」『週刊少年ジャンプ』1991年51号、集英社、1991年12月9日、 55頁。
  18. ^ 堀江信彦, 編纂.「SD5周年記念人気キャラクター投票結果発表!!」『週刊少年ジャンプ』1996年3・4号、集英社、1996年1月15日、 135頁。
  19. ^ 翔陽戦と陵南戦では途中でスタミナ切れを起こして戦線離脱。後者においては「中学の財産だけでやっているようなもの」「なぜ、あんな無駄な時間(不良時代)を…」と悔恨する姿を見せた。
  20. ^ ただし、その一方で堂本監督には「ブランクの為、好不調の波が激しくスタミナも足りない」という弱点も見抜かれている。
  21. ^ リョータは海南戦で「あの人(三井)は3点だけじゃない」と語っている。
  22. ^ その全く逆のキャラが海南の神で、物語後半に「すごい奴」として書くつもりだったが、書かないうちに感情移入できなくなり、描写もほどほどになってしまったという。井上も、ほとんど印象に残らないキャラとなってしまったと語っている。
  23. ^ a b 「漫画がはじまる」 -井上雄彦・伊藤比呂美スイッチ・パブリッシング)より。

関連項目編集