三代大訓

日本のプロボクサー

三代 大訓(みしろ ひろのり、1994年11月13日 - )は、日本男性プロボクサー島根県松江市出身。横浜光ボクシングジム所属、かつてはワタナベボクシングジムに所属していた。中央大学卒業。松江市観光大使。第65代日本ライト級王者。第44代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者。入場曲は「ギンギラギンにさりげなく」。

三代 大訓
基本情報
本名 三代 大訓
階級 ライト級
身長 177cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1994-11-13) 1994年11月13日(29歳)
出身地 島根県松江市
スタイルファイター
プロボクシング戦績
総試合数 17
勝ち 15
KO勝ち 4
敗け 1
引き分け 1
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来歴 編集

アマチュア時代には松江工業高校3年時にライト級インターハイベスト8に入る。 その後中央大学のボクシング部で主将を務めた。

アマチュアで57戦41勝(4KO)16敗のキャリアを積みプロに転向、B級でデビューした。

2017年3月28日、後楽園ホールでタイのパランペッチ・シスパーサクとスーパーフェザー級6回戦を行い、1R(2分11秒)TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。[1]

2017年6月27日、敵地フィリピン・マニラで、パブリト・カナダ(フィリピン)と60.0Kg契約の4回戦を行い、3-0の判定勝ちを収めた[2][3]

2017年7月23日、後楽園ホールでソムサックチャイ・ソーソーナロンと60.5kg契約5回戦を行い、3RTKO勝ちを収めた[4][5]

2017年10月16日、DANGANA級トーナメントスーパーフェザー級にエントリーし、後楽園ホールで仲里周磨と準決勝6回戦を行い、ダウンの応酬となる戦いを制し3-0の判定勝ちを収めた[6][7]

2018年1月13日、後楽園ホールでDANGANA級トーナメントスーパーフェザー級決勝を正木脩也と行い、3-0の判定勝ちを収めトーナメントを制した[8]。 この試合が評価され月間敢闘賞受賞。

2018年6月20日、6月末で閉鎖となるディファ有明の最後のボクシング興行メイン、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦で王者カルロ・マガリに2-1判定勝ち。 プロデビュー6戦目でのベルト獲得に成功[9]、島根県出身者として初のOPBF王座獲得となった[10]

2018年10月6日、後楽園ホールにて日本王者の末吉大と日本&東洋太平洋スーパーフェザー級王座統一12回戦を行い、ジャッジ三者三様のドロー、日本タイトル獲得逃すも東洋太平洋タイトルの初防衛に成功、この試合は年間最高試合(国内戦)の候補にノミネートされるも受賞を逃した。

2019年3月27日、後楽園ホールにて、元WBOアジアパシフィック同級王者渡邊卓也と対戦し、3-0(115-111、116-112、117-111) の判定勝ちで2回目の防衛に成功[11]。なお、この試合が国内で開催される平成最期のOPBF東洋太平洋タイトルマッチ日本人対決となった。初の月間MVP受賞。

2019年7月27日、後楽園ホールで元OPBF東洋太平洋フェザー級王者でOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級10位の竹中良と対戦し、8回1分56秒KO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した[12]。2戦連続の月間MVP獲得。

2019年12月10日、後楽園ホールで元日本スーパーフェザー級ユース王者でOPBF東洋太平洋同級6位の木村吉光と対戦し、12回2-1(114-113×2、113-114)で判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功した[13]

2020年8月22日、後楽園ホールでDANGAN主催のはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝後のイベントとして挑戦者の一般人との3Rのスパーリングを行った。

2020年12月26日、墨田区総合体育館で元WBOスーパーフェザー級王者伊藤雅雪ライト級10回戦を行い、10回2-0(96-94×2、95-95)で判定勝ちを収めた[14]。この試合は当初11月5日の予定だったが伊藤の急病のために延期になっていた[15]

2021年3月21日、中央大学学員会会長賞を授与。

2021年3月25日付けで、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を返上した[16]

2021年12月2日、後楽園ホールにて元日本ライト級王者西谷和宏と60.5kg契約8回戦を行い、2度のダウンを奪う6回TKO勝利を収めた[17]

2022年5月11日、オーストラリアニューカッスルでフランシス・チュアとノンタイトル7回戦を行い、7回2-1で判定勝ちを収めた[18]

2023年2月27日、ワタナベジムから横浜光ジムへ同月25日付で移籍したことが発表された[19]

2023年4月15日、韓国仁川のTBプロモーション興行で誼敏虎とライト級8回戦で対戦し、5回1分28秒負傷判定負けを喫した[20]

2023年8月17日、後楽園ホールで開催された「DANGAN日中対抗戦」にて、盛勇超とライト級8回戦で対戦し、3-0(77-75、78-74、79-73)判定勝ちを収めた[21]

2023年11月4日、後楽園ホールで日本ライト級2位の浦川大将と日本タイトル挑戦者決定戦で対戦し、3-0(78-74、79-73×2)判定勝ちを収め、日本ライト級王者の仲里周磨への挑戦権獲得に成功した[22]

2024年4月9日、後楽園ホールで日本ライト級王者の仲里周磨と6年5ヶ月ぶりに再戦し、10回3-0(96-94×2、97-93)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[23]

戦績 編集

  • アマチュアボクシング:57戦41勝(4KO・RSC)16敗
  • プロボクシング:17戦15勝(4KO)1敗1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2017年3月28日 1R 2:11 TKO パランペッチ・シスパーサク   タイ プロデビュー戦
2 2017年6月27日 6R 判定3-0 パブリト・カナダ   フィリピン
3 2017年7月23日 3R 1:34 TKO ソムサックチャイ・ソーソーナロン   タイ
4 2017年10月16日 6R 判定3-0 仲里周磨(ナカザト)   日本
5 2018年1月13日 8R 判定3-0 正木脩也(帝拳   日本 2017年度A級トーナメントスーパーフェザー級決勝
6 2018年6月20日 12R 判定2-1 カルロ・マガリ   フィリピン OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ
7 2018年10月6日 12R 判定1-1 末吉大(帝拳)   日本 日本・OPBFスーパーフェザー級王座統一戦
OPBF王座防衛1
8 2019年3月27日 12R 判定3-0 渡邉卓也(青木)   日本 OPBF王座防衛2
9 2019年7月27日 8R 1:56 KO 竹中良三迫   日本 OPBF王座防衛3
10 2019年12月10日 12R 判定2-1 木村吉光白井・具志堅   日本 OPBF王座防衛4
11 2020年12月26日 10R 判定2-0 伊藤雅雪横浜光   日本
12 2021年12月2日 6R 2:01 TKO 西谷和宏(VADY)   日本
13 2022年5月11日 7R 判定2-1 フランシス・チュア   オーストラリア
14 2023年4月15日 5R 1:28 負傷判定0-3 誼敏虎   韓国
15 2023年8月17日 8R 判定3-0 盛勇超   中華人民共和国
16 2023年11月4日 8R 判定3-0 浦川大将(帝拳)   日本 日本ライト級挑戦者決定戦
17 2024年4月9日 10R 判定3-0 仲里周磨(オキナワ)   日本 日本ライト級タイトルマッチ
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獲得タイトル 編集

  • 2017年度A級トーナメントスーパーフェザー級 優勝
  • 第44代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座(防衛4=返上)
  • 第65代日本ライト級王座(防衛0)

受賞 編集

脚注 編集

  1. ^ 2017年3月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2017年3月28日参照
  2. ^ 井上尚弥に挑戦のニエベス語る、村田諒太TV情報 Boxing News(ボクシングニュース)2017年6月28日
  3. ^ 三代 大訓 オフィシャルサイト
  4. ^ 2017年7月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2017年7月23日参照
  5. ^ [1] テレビ東京ホームページ参照
  6. ^ 2017年10月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2017年10月16日参照
  7. ^ コーチ義人と三代大訓が決勝進出 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月16日
  8. ^ 2018年1月試合結果 日本ボクシングコミッション(JBC) 2018年1月13日参照
  9. ^ 三代大訓 判定勝利でデビュー6戦目にして王座奪取 スポニチ 2018年6月20日参照
  10. ^ 島根県:7月6日(ボクシング新王座)知事広聴会 / 広聴会平成30年度) 島根県 2018年7月6日
  11. ^ 三代大訓がOPBF王座V2、渡邉卓也は奮闘も及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年3月27日
  12. ^ 三代大訓が8回KOでOPBF王座V3 ベテラン竹中良を下す Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月27日
  13. ^ 三代大訓が2-1判定辛勝 OPBF・S・フェザー級V4 2戦目の重岡優大がWBC7位に勝利Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月10日
  14. ^ 三代大訓が競り勝つ ライト級ウォーズ白熱“主役”伊藤雅雪はまさかの2-0判定負け Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月26日
  15. ^ 伊藤雅雪戦の三代大訓 国内注目対決の延期歓迎 「延びればもっと強くなれると思っていた」 Boxing News(ボクシングニュース)2020年9月30日
  16. ^ 井上拓真&三代大訓が東洋太平洋王座を返上 JBCが公示 スポニチアネックス 2021年3月29日
  17. ^ 元王者対決 三代大訓が西谷和宏を2度倒して6回TKO勝ち 世界に一歩前進 Boxing News(ボクシングニュース)2021年12月3日
  18. ^ ライト級世界ランカー三代大訓がオーストラリアで勝利、富施郁哉は地域王座戦に敗れる Boxing News(ボクシングニュース)2022年5月11日
  19. ^ 三代大訓がワタナベジムから横浜光ジムへ移籍 石井会長「昨日の敵は今日の友」/ボクシング”. サンスポ (2023年2月27日). 2023年2月29日閲覧。
  20. ^ 元世界王者の岩佐亮佑、新鋭ラミドに完敗で引退表明 三代大訓も初黒星――TBプロ興行波乱 Boxing News(ボクシングニュース)2023年4月15日
  21. ^ 三代大訓が再起戦に勝利 DANGAN日中対抗戦 髙橋利之は元王者の田村亮一に競り勝つ Boxing News(ボクシングニュース)2023年8月17日
  22. ^ 日本タイトル挑戦権 ウェルター級は豊嶋亮太、ライト級は三代大訓が獲得 Boxing News(ボクシングニュース)2023年11月4日
  23. ^ 三代大訓が日本ライト級新王者に 仲里周磨は後半に逆転許し判定負け Boxing News(ボクシングニュース)2024年4月9日
  24. ^ 井上が3年連続MVP 年間最高試合は井岡のV2戦 日刊スポーツ 2021年1月28日

関連項目 編集

外部リンク 編集

前王者
カルロ・マガリ
第44代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者

2018年6月20日 - 2021年3月25日(返上)

空位
次タイトル獲得者
木村吉光
前王者
仲里周磨
第65代日本ライト級王者

2024年4月9日 - 現在

次王者
N/A