三國 正樹(みくに まさき、1958年 - )は、日本音楽教育者・ピアニスト。群馬大学教育学部教授。現在は群馬県高崎市在住。専門は器楽(ピアノ)。

来歴・人物 編集

1958年新潟県柏崎市に生まれる。3歳でヤマハオルガン教室に入門し、4歳よりピアノを学んだ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校1977年に卒業。同大学へ進学。1981年東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。1982年クロイツァー賞を受賞。1983年東京藝術大学大学院修士課程修了。86年3月、同大学院博士後期課程満期退学1986年より1990年まで東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師。その他愛知県立芸術大学非常勤講師などを経て、現在は群馬県に在住し群馬大学共同教育学部教授を務めている。主に器楽[ピアノ]の講義・演習を担当しているが、その他、教養教育科目「鍵盤音楽の歴史」なども担当している。松野景一斎藤ルリ子にピアノを師事した。趣味は読書・オーディオなどである。

活動実績 編集

  • 1990年~ 2017年 埼玉県ピアノコンクール(現・彩の国埼玉ピアノコンクール)審査員
  • 2004年 第2回わたじんピアノフェスティバル審査員
  • 2007年 第5回わたじんピアノフェスティバル審査員
  • 2008年 第6回わたじんピアノフェスティバル審査員/第19回川口市青少年ピアノコンクールオーディション審査員
  • 2009年 第1回新潟県ヤマハピアノコンクール予選会審査員/第20回川口市青少年ピアノコンクール審査員
  • 2010年 第2回新潟県ヤマハピアノコンクール本選審査員/第21回川口市青少年ピアノコンクール審査員

東京都では1987年、1989年(イイノホール)、1992年、1995年、2001年、2014年(津田ホール)にリサイタル開催。その他群馬県埼玉県新潟県などでリサイタルを行っている。他にも、協奏曲、室内楽、伴奏等幅広く演奏活動を行っている。2003年より2012年まで「ピアノ音楽と19世紀」リサイタルシリーズ(全15回)を年2回開催。その後、「ピアノ音楽と20世紀」「ピアニズムの系譜」等のテーマでの演奏会に出演。

著書・論文・CD等 編集

  • 『ピアノデュオ曲目事典』(共著)(ムジカノーヴァ叢書18、1993年)
  • 『モーツァルトスタディーズ』(共著)(玉川大学出版部、2006年)
  • CD「ベートーヴェン大全集」(「変奏曲」「バガテル・舞曲・小品」曲目解説、音楽之友社編集・制作、1995年)
  • CD「ブラームス大全集」(「4手・2台ピアノのための作品」曲目解説、音楽之友社編集・制作、1996年)
  • 「”ピアノ伴奏法” 授業の変遷」群馬大学教育実践研究 第21号 (2004)
  • 「”編曲” の研究」群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編 第40巻 (2005)
  • CD「ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ 作品25-1 小野 富士(ヴィオラ)~おのふじびおらデラックス 実践編~」小野富士:ヴィオラ/三國正樹:ピアノ(マイスターミュージック、2007年)
  • 「ピアノ上級技巧の学習方法」群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編 第53巻(2018)
  • 「ピアノ中級技巧に向けての学習方法」群馬大学教育学部紀要 芸術・技術・体育・生活科学編 第54巻(2019)
  • 「『ピアノ演習』授業の改善」群馬大学教育実践研究第38号(2021)
  • 「ピアノ指導における『即興演奏』」群馬大学教育実践研究第39号(2022)

外部リンク 編集