三好達治賞
三好達治賞(みよしたつじしょう)は、詩集に与えられた文学賞。大阪市主催、福井県協賛によって選考、授賞される。
昭和時代を代表する詩人の一人三好達治の業績を記念して、2006年に創設された。受賞は選考委員の合議によって決定され、受賞者には正賞として賞状、副賞として賞金及び福井県特産品(2013年現在)が授与される。2020年の第15回で事業は終了となった[1]。対象は12月1日から11月末までに発行された詩集のうち、自薦他薦されたもの。賞金100万円。発表は2月、授賞式は3月頃。
受賞作一覧
編集(表記年は受賞年)
第1回から第15回
編集- 第1回(2006年) - 清水哲男 『黄燐と投げ縄』(書肆山田)ISBN 978-4-87995-656-9
- 第2回(2007年) - 伊藤桂一 『ある年の年頭の所感』 (潮流社) ISBN 978-4886650955
- 第3回(2008年) - 田中清光 『風景は絶頂をむかえ』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3004-0
- 第4回(2009年) - 池井昌樹 『眠れる旅人』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3072-9
- 第5回(2010年) - 長田弘 『世界はうつくしいと』(みすず書房)ISBN 978-4-622-07466-3
- 第6回(2011年) - 粕谷栄市 『遠い川』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3218-1
- 第7回(2012年) - 細見和之 『家族の午後』(澪標)ISBN 978-4-86078-175-0
- 第8回(2013年) - 高階杞一 『いつか別れの日のために』(澪標)ISBN 978-4-86078-203-0
- 第9回(2014年) - 藤田晴央 『夕顔』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3397-3
- 第10回(2015年) - 高橋順子 『海へ』(書肆山田)ISBN 978-4-87995-899-0
- 第11回(2016年) - 谷川俊太郎 『詩に就いて』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3467-3
- 第12回(2017年) - 大橋政人 『まどさんへの質問』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3541-0
- 第13回(2018年) - 黒岩隆 『青蚊帳』(思潮社)ISBN 978-4-7837-3584-7
- 第14回(2019年) - 上手宰 『しおり紐のしまい方』(版木舎)、服部誕 『三日月をけずる』(書肆山田)ISBN 978-4-87995-973-7
- 第15回(2020年) - 佐藤モニカ 『世界は朝の』(新星出版[注釈 1])ISBN 978-4-909366-32-0、与那覇幹夫 『時空の中洲で』(あすら舎)ISBN 978-4-908900-10-5(作品173点)[2]
選考委員
編集- 第1回[3] - 第3回:杉山平一、新川和江、中村稔、宮本輝
- 第4回 - 第5回:杉山平一、新川和江、中村稔
- 第6回 - 第7回:杉山平一、新川和江、中村稔、池井昌樹
- 第8回 - 第11回:中村稔、池井昌樹、新川和江、以倉紘平
- 第12回 - 第15回:以倉紘平、池井昌樹、高橋順子、岩阪恵子[2]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “三好達治賞(※本事業は終了しました)”. 大阪市. 2020年12月21日閲覧。
- ^ a b “報道発表資料 第十五回「三好達治賞」受賞者が決定しました”. 大阪市. 2020年12月21日閲覧。
- ^ web「文学賞の世界」三好達治賞2024年1月2日閲覧。