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三明ヴァッチャ経[1](さんみょうヴァッチャきょう、: Tevijjavaccha-sutta, テーヴィッジャヴァッチャ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第71経。『婆蹉衢多三明経』(ばさぐたさんみょうきょう)[2]とも。

釈迦が、外道の修行者ヴァッチャヴァッチャゴッタ)に、三明などを説く。

構成 編集

登場人物 編集

場面設定 編集

ある時、釈迦たちはヴェーサーリー近郊のマハーヴァナ(大林)クーターガーラ(重閣)講堂に滞在していた。

そこに外道の修行者ヴァッチャが訪れ、仏陀は何でも知っている者であるのか問うと、釈迦は正確には三明を備えた者が仏陀だと答える。

釈迦は更に、ヴァッチャの質問に答える形で、在家天界へは行けるが、涅槃には到達できないこと、外道ももちろん涅槃には行けないが、天界に至った者は例外的に一人いたと答える。

ヴァッチャは歓喜する。

日本語訳 編集

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典2』(第10巻) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇I』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典2』(第5巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典 編集

  1. ^ 『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』

関連項目 編集

外部リンク 編集