三菱・リベロ
概要
ワゴン車ブームを意識したワゴンモデルとして生産開始。4代目ランサー/ミラージュをベースに、室内空間の広さとスポーツ性能を売り物にして登場。しかし、他社のワゴン車同様、同じスタイルのバンを併売したため差別化が図れず、顧客への訴求力は今ひとつ低かった。また当時の日本車としては珍しくリアフォグランプが乗用ワゴンに標準装備されていた。
歴史
三菱・リベロ 三菱・リベロカーゴ | |
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リベロ(輸出仕様ランサーコンビ) | |
後期型 X | |
リベロカーゴ | |
概要 | |
販売期間 |
リベロ: 1992年5月 – 2001年3月 (登録完了) リベロカーゴ: 1992年5月 – 2003年3月 (登録完了) |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
リベロ: 5ドアステーションワゴン リベロカーゴ: 5ドアライトバン |
駆動方式 | FF/4WD |
パワートレイン | |
エンジン | 1.6L、1.8L、1.8Lターボ、2.0Lディーゼルターボ(以上ワゴン)、1.3L(カーゴ) |
変速機 | AT、5MT |
車両寸法 | |
全長 | 4,270mm – 4,420mm |
全幅 | 1,680mm |
全高 | 1,430mm – 1,530mm |
車両重量 | 990kg – 1,280kg |
系譜 | |
先代 |
リベロ: 三菱・ミラージュワゴン 三菱・ランサーワゴン(初代) リベロカーゴ: 三菱・ミラージュバン 三菱・ランサーバン(2代目) |
後継 |
リベロ: 三菱・ランサーセディアワゴン→三菱・ランサーワゴン(2代目) リベロカーゴ: 三菱・ランサーカーゴ |
- 1992年5月 - ミラージュワゴン・ランサーワゴン(初代)の後継として販売開始。
- 1994年1月 - 一部改良。ランサーGSRの1.8Lターボエンジン+4WDの「GT」を追加。リアの「MMC」ステッカーを「MITSUBISHI」に変更。
- 1995年9月 - マイナーチェンジ。フロントフォグランプをバンパーと一体化。ハイルーフと簡易型フロントグリルガードを採用したRV色の濃い「モンテ」を追加。また「GT」は初代ランサーエボリューションと同じデザインのフロントグリル・フロントバンパーを採用した他、エンジンの最大出力を10馬力向上させ215馬力となる(これは205馬力のランサーGSRをも上回る)。
- 1996年10月 - 一部改良。運転席エアバッグとABSを全車に標準化。RV感覚を高めるセットオプション「RVパッケージ」の新設。1.6Lのベーシックモデル「V」と、1.5Lの廉価モデル「MVVワゴン」を追加。
- 1997年10月 - 一部改良。全車にチャイルドシート固定機構付きリアシートベルトを標準装備。シート地を変更。1.6L「V」をベースにフロントグリルガードやツートーンボディカラーを備えるRV感覚の強い新グレード「グリーンフィールド」を追加。
- 1999年7月 - 5月に特別仕様車として限定発売した「Vリミテッド」をカタログモデル化。「Vリミテッド」は「V」にプライバシーガラスやキーレスエントリーを追加し価格を下げたお買い得モデルで、1.6LのFFと1.8Lの4WD。
- 2000年11月 - ワゴンはランサーセディアワゴン(後の2代目ランサーワゴン)の販売開始と共に生産を打ち切ったが、商用のリベロカーゴについては継続となる。
- 2001年3月末 - 最後まで残ったワゴンの流通在庫分の未登録車の登録をすべて完了。名実共にワゴンが販売終了となった。
- 2003年3月末 - リベロカーゴ販売終了。このクラスの商用バンとしては珍しく、終始1.3Lと1.5Lの気筒あたり3バルブ方式の12バルブ、電子制御キャブレター仕様(ダウンドラフト1バレル)とディーゼルだったが、アイドリング規制や低排出ガス基準に対応できないためそのまま販売終了となりランサーカーゴが直接上の後継となる。これによりキャブレターを搭載した日本車は全て姿を消すこととなった。
特別仕様車
カスタマイズ
上述のように元来ランサーワゴン/バンという趣の車種であるため、第1世代ランエボの顔面スワップや、エンジンスワップが可能であった。これらの移植を行った個体は通称リベロエボ等と呼ばれることもあった。
車名の由来
関連項目
外部リンク
- リベロ - 三菱自動車のグローバルウェブサイト内のページ