上田真而子
来歴・人物編集
和歌山県高野町[2][3]、又は広島県生まれ[4][5][6]。夫は哲学者の上田閑照[7]。
京都府立女子専門学校卒業後、西ドイツへ留学、マールブルク大学中退[2]。京都ドイツ文化センターに勤務後、ドイツ児童文学の翻訳活動に専念[2]。1982年に『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ作)で日本翻訳文化賞、1988年に『あの年の春は早くきた』で国際アンデルセン賞国内賞をそれぞれ受賞した[2]。
著書編集
- 『幼い日への旅』福音館書店(福音館日曜日文庫)1994年)
- 『おばけさんとのやくそく』福音館書店(福音館創作童話シリーズ) 2004年)
翻訳編集
- バルトス=ヘップナー『コサック軍シベリアをゆく』岩波書店 1973年
- バルバラ・バルトス=ヘップナー『急げ草原の王のもとへ』岩波書店 1975年
- ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』岩波少年文庫 1977)
- イルメラ=ブレンダー『わたしジャネット1年生よ』偕成社 1977年
- ペーター=ヘルトリング『ヒルベルという子がいた』偕成社 1978年 のち文庫
- ペーター=ヘルトリング『おばあちゃん』偕成社 1979年
- バルトス=ヘップナー『なだれだ!行けそうさく犬』冨山房 1980年
- ケーテ=レヒァイス『きつねのニケル 子ぎつねとこどもたちの愛の物語』偕成社 1980年
- ティルデ・ミヒェルス『レムラインさんの超能力』岩波少年文庫 1980年
- ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』佐藤真理子共訳 岩波書店 1982年6月 のち全集、少年文庫)
- ライナー・チムニク『熊とにんげん』偕成社 1982年 のち福武文庫
- イリーナ・コルシュノウ『だれが君を殺したのか』岩波書店 1983年
- ペーター=ヘルトリング『ベンはアンナが好き』偕成社 1983年
- クリスティーネ・ネストリンガー『あの年の春は早くきた』岩波書店 1984年
- ペーター=ヘルトリング『ヨーンじいちゃん』偕成社 1985年
- ベンノー・プルードラ『白い貝のいいつたえ』評論社 1985年
- ヴィルヘルム・ブッシュ『いたずらカラスのハンス』岩波書店(ブッシュの絵本) 1986年
- ヴィルヘルム・ブッシュ『いたずら子犬ポシャンとポトム』岩波書店(ブッシュの絵本) 1986年
- ヴィルヘルム・ブッシュ『マクスとモーリツのいたずら』岩波書店(ブッシュの絵本) 1986年
- ミヒャエル・エンデ『ジム・ボタンの機関車大旅行 ジム・ボタンの冒険1』岩波書店 1986年 のち文庫
- ミヒャエル・エンデ『ジム・ボタンと13人の海賊 ジム・ボタンの冒険2』岩波書店 1986年 のち文庫
- クリスティーネ・ネストリンガー『ブラネックさんにご注意!』岩波書店 1987年
- ペーター=ヘルトリング『ぼくは松葉杖のおじさんと会った』偕成社 1988年
- パウル=マール『夢のつづきのそのまたつづき リッペルのぼうけん』偕成社 1988年
- フレッド・ロドリアン『しかのハインリッヒ』福音館書店(世界傑作絵本シリーズ) 1988年
- ベヒシュタイン『白いオオカミ』岩波少年文庫 1990年
- ペーター=ヘルトリング『ひとりだけのコンサート』偕成社 1991年
- レオ・メーター『バーバラへの手紙』岩波書店 1991年
- ヴィルヘルム・ブッシュ『黒いお姫さま ドイツの昔話』福音館書店 1991年
- ペーター=ヘルトリング『おくればせの愛』岩波書店 1992年
- ハンス・ペーター・リヒター『若い兵士のとき』岩波少年文庫 1995年
- ハンス・ペーター・リヒター『ぼくたちもそこにいた』岩波少年文庫 1995年
- 『まほうつかいのでし ゲーテのバラードによる』福音館書店 1995年
- レギーネ・シントラー『ろばのナポレオン』福音館書店(世界傑作絵本シリーズ) 1995年
- パウル=マール『大きな大きなおだんごおなべ』偕成社 1997年
- ペーター=ヘルトリング『屋根にのるレーナ』偕成社 1997
- ベンノー・プルードラ『ぼくたちの船タンバリ』岩波少年文庫 1998年
- イリーナ・コルシュノフ『彼の名はヤン』徳間書店 1999年
- ルイーゼ・リンザー『波紋』岩波少年文庫 2000年
- ホフマン『クルミわりとネズミの王さま』岩波少年文庫 2000年
- ユッタ・バウアー『いつもだれかが…』徳間書店 2002年
- ヨハンナ・シュピリ『ハイジ』岩波少年文庫 2003年
- ペーター=ヘルトリング『風に向かっての旅』偕成社 2003年
- リース・グレーニング『隻手の音なき声 ドイツ人女性の参禅記』筑摩書房 2005年
- ライナー・チムニク『レクトロ物語』福音館文庫 2006年
- ゲーテ『きつねのライネケ』岩波少年文庫 2007年
- ベンノー・プルードラ『マイカのこうのとり』岩波書店 2008年
- ベンノー・プルードラ『氷の上のボーツマン』岩波書店 2009年
- フェリクス・ザルテン『バンビ 森の、ある一生の物語』岩波少年文庫 2010年
脚注編集
- ^ 「はてしない物語」翻訳、上田真而子さん死去:朝日新聞
- ^ a b c d 商品の説明 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) - Amazon.co.jp
- ^ 福音館書店|くわしいないよう|レクトロ物語(2016年3月4日時点のアーカイブ)
- ^ 『児童文学人名事典-日本人編・上巻(あ〜さ)』 出版文化研究会 1998年10月 181頁
- ^ ヒルベルという子がいた: 紀伊國屋書店BookWeb
- ^ 上田真而子 | 偕成社
- ^ 京都新聞