上野千鶴子

日本の女性社会学者

上野 千鶴子(うえの ちづこ、1948年7月12日 - )は、日本フェミニスト社会学者。専攻は、家族社会学ジェンダー論、女性学東京大学名誉教授[1]

上野 千鶴子
うえの ちづこ
Ueno Chizuko 2014-05 U-Tokyo.jpg
東京大学で講演する上野千鶴子(2014年)
生誕 上野 千鶴子
うえの ちづこ
(1948-07-12) 1948年7月12日(73歳)
日本の旗 日本
富山県中新川郡上市町
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 社会科学
社会学
家族社会学
女性学
ジェンダー
研究機関 東京大学
立命館大学
京都精華大学
平安女学院大学
出身校 京都大学文学部哲学
社会学専攻卒業
京都大学大学院文学研究科
社会学専攻博士課程退学
博士課程
指導学生
#指導学生を参照
他の指導学生 #指導学生を参照
影響を
受けた人物
カール・マルクスなど
影響を
与えた人物
#指導学生を参照
主な受賞歴 サントリー学芸賞(社会・風俗部門)
朝日賞
プロジェクト:人物伝
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NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長[2]日本社会学会理事、元関東社会学会会長(2005年(平成17年度)- 2006年(平成18年度))、元日本学術会議会員(現在は連携会員)、シューレ大学アドバイザー、「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表を務める。慰安婦問題の解決をめざす会に所属。

経歴編集

富山県中新川郡上市町出身。父は満州国帰りの内科医[3]。親に言われるがままに富山大学教育学部附属中学校を受験し入学。中学卒業時に一家は石川県金沢市に移住。このときも父親に命じられた学校である石川県立金沢二水高等学校を受験し、入学した[4]

家を出たい一心で国際基督教大学の受験を希望するが、父親は「東京は娘を出すところではない」と即座に却下。関西で下宿している兄と同居するという条件で、兄の下宿から通える京都大学同志社大学を受験し、1967年4月、京都大学文学部哲学科に入学[4]

同年10月8日、羽田闘争で文学部同期生の山崎博昭が命を落とす。山崎の追悼デモに初参加した[4]全共闘活動家だったが、闘争のバリケードの中でも女性差別を経験したという[5][6]。大学院生時代は京大俳句会に所属し、上野ちづこ名義で俳人として活動していた[7]

友人に誘われて「1回だけ見てみよう」と軽い気持ちで「日本女性研究学会」に参加。このとき、「自分を研究対象にできると気づいたことで、初めて自発的に何かをやろうという気になった」という[8]構造主義文化人類学と社会科学の境界領域を論じた理論社会学について研究者となり、この頃の1970年代の論文は『構造主義の冒険』にまとめられている。

1979年(昭和54年)4月、公募により平安女学院短期大学(現:平安女学院大学短期大学部)の専任講師となる。

1980年(昭和55年)、マルクス主義フェミニズムを知り、これの紹介者・研究者となる。上野はのちに『家父長制と資本制 - マルクス主義フェミニズムの地平』(1990年)を書いた。以降、彼女自身もマルクス主義フェミニストとされる[要出典]。「日本女性研究学会」の「女性学年報」創刊号(1980年10月発行)の編集長を務めた[9]

また、思想輸入ではない日本の女性問題史の整備にも努め[注 1]1970年代に起きたウーマンリブ運動への再評価も行った[10]

『セクシィ・ギャルの大研究』(1982年)は表紙カバーに推薦文を寄せた栗本慎一郎山口昌男、あるいは 鶴見俊輔などから評価され、文化人類学記号論・表象文化論などの方法を使って現代の消費社会を論じるフェミニストとして知られるようになる。特に1987年(昭和62年)から1988年(昭和63年)にかけて世論を賑わせたアグネス論争にアグネス・チャン側を擁護する側で参入した[11]

1989年(平成元年)、京都精華大学に赴任し、人文学部助教授となる。1992年(平成4年)、同教授。京都精華大学時代には国際日本文化研究センター客員助教授も務めている。

1993年(平成5年)4月、東京大学文学部助教授に就任。上野の招聘には反発も見られ、文学部教授会では異例の反対票が投じられた。

1990年代以降も家族建築介護福祉の問題や文学心理学社会心理学などの学問領域で論じている。近代家族論として『近代家族の成立と終焉』(1994年)などがあり、それを発展させて近代国家論を取り扱った『ナショナリズムとジェンダー』(1998年)や、介護問題に派生させた著作もある。

博士課程退学後にマーケティング系のシンクタンクで仕事をしていたこともあって、消費社会論の著作も多い[12]

文学論としては、小倉千加子富岡多恵子との鼎談『男流文学論』(1992年)、『上野千鶴子が文学を社会学する』(2000年)などがある。現代俳句の実作者であった時期もあり、『黄金郷(エル・ドラド)上野ちづこ句集』(1990年)がある。このほか、性愛(セクシャリティ)論、市民運動論、学校論など様々な分野での著作多数。また、論文集『日本のフェミニズム』や『岩波女性学事典』、『岩波講座現代社会学』『社会学文献事典』などの共編集者を務めている。

高齢者の介護の研究も進めていた上野は、2011年(平成23年)に東京都武蔵野市へ転居。「日本で初めてリバースモーゲージを始めた福祉公社があり、以前から注目していた」と転居の理由を同市の広報誌で述べている[13]

2013年(平成25年)、『ケアの社会学…当事者主権の福祉社会へ』で東京大学より博士(社会学)を取得した。

学歴・職歴編集

学歴
職歴
在外研究
受賞歴

論争と批判編集

上野は様々な分野で発言して多くの論争に関わり、その言動は賛否を受けてきた[注 2]

アグネス論争編集

上野が関与した代表的な論争は「アグネス論争」であり、いったんアグネス批判派に傾きかけていた流れが、上野が議論に加わった結果、一気に逆向きになるほどだったとされている[15]。当初の「大人の空間に子供を入れるな」という「林・中野」対アグネス・チャン論争は、上野により「働く母親一般の問題」に変化し、様々な分野の論客が参戦する一大論争になった[注 3]

エコフェミ論争編集

フェミニズム内部の論争では、たとえばエコロジカル・フェミニズムを唱えた青木やよひに対して、男性優位の文化イデオロギーに過ぎないとして激しい論戦を仕掛けた。いわゆるエコフェミ論争で、上野側の主張は『女は世界を救えるか』(1985年)などにまとめられている。

その他編集

アグネス論争やエコフェミ論争以外の批判の主なものは斎藤美奈子『文壇アイドル論』(2002年) にまとめられている。

  • 著書『ジェンダー・フリーは止まらない』(松香堂)にて、「女は嫁に行くのが一番だと私は信じています」といった信条を犯罪として取り締まるべきだと主張した[17]
  • 2013年10月に山梨県山梨市が、上野に対し在宅医療などをテーマに講演を依頼し、同市は公式サイトなどで参加者を募集したが、市民らから「過去に問題発言を多々行っている上野を呼ぶのはおかしい」などのクレームが入ったことを理由として、同市の望月清賢市長が公演中止を決め上野に通知した[18][19]。これに対し上野は自身のブログで「(脅迫などを受けたわけでないのに)市は過剰な自主規制を行っている」などの反論を寄せ、同市の対応を批判した[20]。その後、市民から今度は開催を求める抗議を受け、市は非を認めて方針を撤回し、講演会開催を決定し、2014年3月18日に行われた講演の冒頭で、望月市長が「上野先生に無礼を働いた」と陳謝した[21]

発言編集

自閉症者への差別発言編集

著書『マザコン少年の末路』(1986年)で「自閉症登校拒否症は母親が甘やかして育てたことが原因で、自立心を失ったマザコン」といった趣旨の記述をして、当事者団体から抗議を受けた。その後この著書は絶版処置が取られている。一方で「昔の発言には責任をとらない」と言明している[要出典]

マルクス主義フェミニストとして編集

ベルリンの壁崩壊後の1990年に「女性解放の理論が、マルクス主義の射程から脱け出ていないのは、マルクス主義だけが、ほとんど唯一の、(近代)産業社会の解明とそれからの解放の理論だからである」としており[22]、その後も、ハンガリー動乱と「プラハの春」以降のヨーロッパの社会主義者について、「ソ連があるにもかかわらず社会主義者になった、良心的・体制批判的な人たち」と社会主義を「善」とする立場をとっている[23]

2019年東大入学式での祝辞編集

2019年4月12日に行われた東京大学学部入学式において来賓として登壇し、祝辞を述べた[24][25]。祝辞の中で上野は、2018年に発覚した医学部不正入試問題に触れつつ、東大や四年制大学全体において女子の入学者の比率が低いことに言及し、さらに東大の学生生活や大学組織の中でも未だ性差別が根強く残っていることを指摘した。その上で新入生に対し、現在の自分があるのは努力ではなく環境のおかげであることを自覚するよう促し、自らの能力を自分のためだけではなく、機会不平等が残る社会において恵まれない人々を助けるために使うことを呼びかけた。最後に、異なる環境に身を置くことを恐れず、未知を探求しメタ知識を身につけるよう説き、祝辞を締めくくった。

この祝辞は大きな反響を呼んだ[26]。一例として、冷泉彰彦ニューズウィーク日本版のコラムにおいて「名演説」と評価し、上野を登壇させた大学の姿勢を「危機感の表れ」と評価した[27]。その一方で、週刊新潮の取材を受けた元東大総長の中でも、小宮山宏は賞賛する一方吉川弘之は一部の内容に批判的見解を示すなど、内容への評価は賛否分かれる形となっている[28]。インターネット上においても、日本のTwitterでは上野の名がトレンド入りし[28][29]、祝辞に対して賞賛の声が上がる一方、「場違いな祝辞」などといった批判の声もあった[28][30]

上野自身は、入学式後の「AERA」によるインタビューの中で、「賛否ともその大きさは想定以上でした」と反響が大きかったことに驚きを表明しつつ、内容については「当たり前のことを言っただけ」としている[30]

「ジェンダー研究はフェミニズムのツール」編集

古市憲寿との対談による「古市くん、社会学を学び直しなさい!!」(光文社新書、p.63、2016年)にて、「ジェンダー研究はフェミニズムのツールです」と自身の研究は運動に利用するためと答えて、小熊英二に「活動家としては正しい」と言われている。フランス文学・思想研究者の堀茂樹は上野が自身の運動に不都合なことは隠すと答えていることで、上野を「救いがたいレベル」と評し、小熊と古市も批判し、研究者かつ社会運動家であることは許されるが、「研究者として社会運動家のように行動するのは詐欺」と批判している[31][32]

平等に貧しくなろう編集

2021年1月18日、Twitter上で、上野が「平等に貧しくなろう」と主張する一方で、自身は裕福な生活を送っている(BMWを愛車にしており、眺望良好なタワーマンションに居住し、別荘も所有しているとの内容)とするツイートをきっかけに、「言うことが詐欺的で悪質」「まずは文化住宅に引っ越して中古車に乗り換えてから言え」「ブルジョワ左翼」「赤い貴族」といった非難が起こった[33]。炎上の背景には、上野の発言が「逃げ切りに成功した団塊世代」の縮図・象徴であるという反感を持たれたことに加え、上野本人に潜在的なアンチが多く存在することも原因として大きいとの分析がなされている[33]

社会学者の北田暁大は上野に代表される左派の脱成長論が、移民受け入れに反対するという点でドナルド・トランプ信奉者と変わらないと批判している[34]。作家の菅野完は「上野千鶴子のあれは、「上野千鶴子しぐさ」であると同時に「団塊の世代しぐさ」だわな」「定年退職して、暇になった団塊の世代」がこれからどんどん野に放たれるわけです。我が国の「ポスト真実」の担い手は、この人たちでしょう」と世代論的な観点から上野の団塊世代性を批判している。 政治学者でJ PREP 斉藤塾代表である斉藤淳は、脱成長と言いながらBMWを乗り回す上野の言う事は戯言であり、聞く必要は無いと批判している[35]

なお、「平等に貧しくなろう」は、2017年2月11日付の東京新聞に「平等に貧しくなろう 社会学者・東京大名誉教授 上野千鶴子さん」という題でのインタビュー記事[36]。上野は日本の人口の自然増や社会増(移民受け入れ)は不可能であり、日本は人口減少と衰退を引き受けるべきとの見解を示し、「日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい」と述べた[36]。また、上野の愛車のBMWは2006年頃の読売新聞の記事であり、タワーマンションでの優雅な暮らしぶりは2019年6月に放送されたテレビ番組『情熱大陸』[37] で紹介されたものである[33]

その他編集

  • おまんこ、と叫んでも誰も何の反応を示さなくなるまで、わたしはおまんこと言いつづけるだろう、と述べた[38]
  • 2012年12月には朝日新聞beの「悩みのるつぼ」での男子中学生から自分の男性としての性処理についてどうしたら良いかの相談があり「熟女に「やらせて」と頼めばいい」と回答した[39]
  • 結婚しているフェミニストに関して、「自分の性的自由を放棄する契約関係に自ら入り、契約を破ったら相手を非難する権利を持つなんて、想像もできない。まったく理解できない人間関係ね」として、信用できないと述べている[40]
  • 2014年6月28日、国際基督教大学 本館で、“東京◇反差別パネル展「ヘイトスピーチ-闘う市民たち-」”というイベントを行った[41][要検証]

五輪開催に対する抗議活動編集

2021年6月20日配信の毎日新聞で「戦後70年以上続く無責任体制が生んだ五輪強行」と述べ、東京オリンピック・パラリンピック開催に強く抗議した[42]。この頃、元外交官の飯村豊から連絡を受け、オリンピック反対署名活動の協力を請われる。上野は飯村と面識はなかったが、「元外交官で公務員でもある飯村さんがここまでおっしゃるには、相当な思いがおありなんだろう」と思いすぐに賛同。飯村を幹事として、7月2日、ウェブサイト「Change.org」にて、五輪反対を求めるオンライン署名活動を開始した[43][44][45]。呼びかけ人は、飯村、上野のほか、浅倉むつ子内田樹大沢真理落合恵子三枝成彰佐藤学澤地久枝田中優子津田大介春名幹男樋口恵子、深野紀之ら計14人。賛同者は、高橋源一郎日向敏文三浦まり[46]。思想家の内田樹はかつてフェミニスト批判の評論を多数執筆し(『ためらいの倫理学』ほか)、上野とは対立関係にあったが、上野自身から直接参加の依頼を受け、呼びかけ人に加わった[47]

署名数は7月10日時点で13万人にのぼり、先行する宇都宮健児主催の反対署名活動(同年5月に35万人の署名を、7月15日に45万人の署名を東京都に提出[48][49])とともに署名は日ごとに増加していった[50]。7月19日、上野、飯村、春名幹男は日本外国特派員協会で海外メディアに対し会見を開いた[51]。上野は「私たちは、自分の親世代に日本はなぜ戦争をしたのと問いただしたが、今度は逆に、私たちがなぜ五輪をしたのと子どもたちの世代から問われるだろう」と語った[52]。会見後、上野らは五輪中止を求める要望書と13万9576人分の署名を東京都や大会組織委員会に提出した[53][54]

著書編集

単著編集

  • 『セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方』(光文社カッパ・ブックス、1982年/[岩波現代文庫]、2009年)
  • 『資本制と家事労働 ―マルクス主義フェミニズムの問題構制』(海鳴社、1985年)
  • 構造主義の冒険』(勁草書房、1985年)
  • 『女は世界を救えるか』(勁草書房、1986年)
  • 『女という快楽』(勁草書房、1986)
  • マザコン少年の末路 ―女と男の未来』(河合ブックレット、1986年)
  • 『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』(筑摩書房、1987年)のち文庫
  • 『女遊び』(学陽書房、1988年)
  • 『接近遭遇 ― 上野千鶴子対談集』(勁草書房、1988年)
  • 『スカートの下の劇場 ― ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(河出書房新社、1989年)のち文庫
  • 『ミッドナイト・コール』(朝日新聞社、1990年)のち文庫
  • 『黄金郷』(深夜叢書社、1990年)上野ちづこ名義、江里昭彦
  • 『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』(岩波書店、1990年/岩波現代文庫、2009年)
  • 『性愛論 ― 対話篇』(河出書房新社、1991年)のち文庫
  • 『セゾンの発想 ― マーケットへの訴求』(リブロポート、1991年)
  • 『うわの空 ― ドイツその日暮らし』(朝日新聞社、1992年)のち文庫
  • 『近代家族の成立と終焉』(岩波書店、1994年)のち文庫
  • 『発情装置 ― エロスのシナリオ』(筑摩書房、1998年)のち文庫
  • 『ナショナリズムとジェンダー』(青土社、1998年) 新版、岩波現代文庫、2012年
  • 『ラディカルに語れば… ― 上野千鶴子対談集』(平凡社、2001年)
  • 『上野千鶴子が文学を社会学する』(朝日新聞社、2000年)のち文庫
  • 『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』(平凡社、2002年)
  • 『差異の政治学』(岩波書店、2002年)のち文庫
  • Nationalism and Gender (Melbourne: Trans Pacific Press, 2004)
  • 『サヨナラ、学校化社会』(太郎次郎社、2002年/ちくま文庫、2008年)
  • 『国境お構いなし』(朝日新聞社、2003年/文庫、2007年)
  • 『老いる準備 ― 介護することされること』(学陽書房 2005年/朝日文庫、2008年)
  • 『生き延びるための思想 ― ジェンダー平等の罠』(岩波書店、2006年)のち文庫
  • 『おひとりさまの老後』(法研、2007年)
  • 『男おひとりさま道』(法研、2009年)
  • The Modern Family in Japan (Melbourne: Trans Pacific Press, 2009)
  • 『ひとりの午後に』(日本放送出版協会、2010年)
  • 『女ぎらい』(紀伊国屋書店、2010年)
  • 『ケアの社会学 当事者主権の福祉社会へ』 太田出版、2011年。ISBN 978-4-7783-1241-1 
  • 『ケアのカリスマたち――看取りを支えるプロフェッショナル』 亜紀書房、2015年。ISBN 978-4750514277 
  • 『男おひとりさま道』(青土社、2009年)
  • 『「おんな」の思想 : 私たちは、あなたを忘れない』(集英社インターナショナル、2013年)
  • 『映画から見える世界 : 観なくても楽しめる、ちづこ流シネマガイド』(第三書館、2014年)
  • 『セクシュアリティをことばにする : 上野千鶴子対談集』(青土社、2015年)
  • 『思想をかたちにする : 上野千鶴子対談集』(青土社、2015年)
  • 『おひとりさまの最後』(朝日新聞出版、2015年)
  • 『情報生産者になる』(筑摩書房、2018年)
  • 『在宅ひとり死のススメ』文藝春秋〈文春新書〉、2021年1月20日。
  • 『ボーヴォワール『老い』』NHK出版〈NHK100分de名著〉、2021年6月21日。

共著編集

改題『戦争文学を読む』(朝日文庫、2008年)(小倉千加子)『ザ・フェミニズム』(筑摩書房、2002年/ちくま文庫、2005年)
  • 辛淑玉)『ジェンダー・フリーは止まらない!――フェミ・バッシングを超えて』(松香堂書店、2002年)
  • 中西正司)『当事者主権』(岩波新書、2003年)
  • 行岡良治)『論争・アンペイドワークをめぐって』(太田出版、2003年)
  • 鶴見俊輔小熊英二)『戦争が遺したもの――鶴見俊輔に戦後世代が聞く』(新曜社、2004年)
  • 信田さよ子)『結婚帝国女の岐れ道』(講談社、2004年)
  • 趙韓惠浄)『ことばは届くか――韓日フェミニスト往復書簡』(岩波書店、2004年)
  • 宮台真司斎藤環小谷真理ほか 『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』 双風舎、2006年6月。ISBN 978-4902465099 
  • 三浦展)『消費社会から格差社会へ――中流団塊と下流ジュニアの未来』(河出書房新社、2007年)
  • 辻井喬)『ポスト消費社会のゆくえ』(文春新書、2008年)
  • 辻元清美)『世代間連帯』(岩波新書、2009年)
  • 古市憲寿)『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください』(光文社新書、2011年)
  • 坂東眞理子)『女は後半からがおもしろい』(潮出版社、2011年)
  • (小笠原文雄)『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』(朝日新聞出版、2013年)
  • (水無田気流)『非婚ですが、それが何か!? : 結婚リスク時代を生きる』(ビジネス社、2015年)
  • 雨宮処凛)『世代の痛み―団塊ジュニアから団塊への質問状』中央公論新社〈中公新書ラクレ〉、2017年10月5日。
  • 田房永子)『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』大和書房、2020年1月12日。
  • 鈴木涼美)『往復書簡 限界から始まる』幻冬舎、2021年7月7日。

編著編集

  • 『主婦論争を読む――全記録(1・2)』(勁草書房、1982年)
  • 『色と欲』(小学館、1996年)
  • 『キャンパス性差別事情――ストップ・ザ・アカハラ』(三省堂、1997年)
  • 『構築主義とは何か』(勁草書房、2001年)
  • 『脱アイデンティティ』(勁草書房、2005年)
  • 『「女縁」を生きた女たち』(岩波書店[岩波現代文庫]、2008年)

共編著編集

訳書編集

その他編集

  • 有限責任事業組合フリーターズフリー編 『フェミニズムはだれのもの?―フリーターズフリー対談集』 人文書院、2010年4月。ISBN 978-4409240861 
  • 『現代思想2011年12月臨時増刊号 総特集=上野千鶴子』 青土社、2011年12月。ISBN 978-4-7917-1237-3 
  • 『現代思想2016年10月号 緊急特集=相模原障害者殺傷事件』 青土社、2016年9月26日。ISBN 978-4-7917-1330-1 
  • 『ユリイカ2019年12月臨時増刊号 総特集=装幀者・菊地信義』 青土社、2011年11月12日。 

出演編集

テレビ編集

  • NHK市民大学「文化人類学の視角(3) 宇宙モデルとしての身体」(NHK教育、1985年7月19日)
  • NHKスペシャル「1990年のアダムとイブ」(NHK総合、1990年7月18日 - 1990年7月20日)
  • 福祉ネットワーク「ともに生きよう この人と福祉を語ろう 社会を変える当事者たち 社会学者 上野千鶴子さん」(NHK教育、2004年12月21日)[55]
  • 視点・論点「おひとりさまの老後」(NHK教育、2007年9月17日)[56]
  • 爆笑問題のニッポンの教養「女と男“仁義なき戦い”」(NHK総合、2011年6月9日)[57]
  • 情熱大陸(TBS、2019年6月30日)

ラジオ編集

  • NHK高校講座「倫理」(NHKラジオ第2放送、1995年1月4日、1995年1月7日、1996年12月25日、1996年12月28日)[注 4]

指導学生編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 主婦論争を読む――全記録(1・2)』(1982) の編集など。
  2. ^ 上野は論争に強いという評価があり、たとえば、斎藤美奈子『文壇アイドル論』(岩波書店、2002年、pp.142-143)には、「彼女は論争にだけはめちゃめちゃ強かった。逆にいうとアンチ・フェミニストの中に、彼女に勝てるほどの論客がいなかった」「上野千鶴子の強みは、やはり理屈(含む屁理屈)の部分なのです」などの記述がある。また遥洋子『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(筑摩書房)はそうした「論客」上野のイメージを伝えている。
  3. ^ この結果、フェミニズムの感覚からさほど遠くなかったとされている林真理子中野翠の二人はアンチ・フェミニズムの代表者と見なされることになったが、こうした上野の主張はフェミニストで有名な小倉千加子が「論理のすり替え」を指摘したほど強引なものだった[16]
  4. ^ 1995年1月4日は樋口一葉、1995年1月7日は平塚らいてう、1996年12月25日はジェンダー、1996年12月28日はセクシュアリティを解説。

出典編集

  1. ^ みくり激怒に「楽しくない」という声も…『逃げ恥』最終回はなぜ“善意の魔法”を解いたのか”. 文春オンライン (2021年1月2日). 2021年1月4日閲覧。
  2. ^ 上野千鶴子. “WANセカンド・ステージ。その次のステップへ。”. NPO法人WAN. 2019年4月13日閲覧。
  3. ^ 死亡 上野良雄氏(上野千鶴子・東京大学大学院教授の父)「京都新聞」2001年6月17日
  4. ^ a b c “新中学生へのメッセージ 上野 千鶴子さん”. 朝日小学生新聞 特別増刊号 WILLナビNext(首都圏版). https://willnavi.jp/next_2020_east/p1-1.html 2021年7月15日閲覧。 
  5. ^ 小熊英二『1968 上』新曜社、2009年、81頁。
  6. ^ [1][リンク切れ]
  7. ^ 「上野ちづこ」のいない風景
  8. ^ 社会学者 上野千鶴子氏”. 京大研究室. 2021年7月21日閲覧。
  9. ^ 上野千鶴子 東大名誉教授 福岡来たる!お茶くみNO!世の中を変えた女性学”. フクリパ (2020年3月14日). 2021年7月21日閲覧。
  10. ^ 『美津と千鶴子のこんとんとんからり』(1987年)など。井上・上野・江原編『日本のフェミニズム(1) リブとフェミニズム』岩波書店、1994年(平成6年)の上野による巻頭総括論文「日本のリブ --その思想と背景」なども参照。
  11. ^ アグネス論争については『「アグネス論争」を読む』JICC出版局1988年(昭和63年)、小浜逸郎著『男がさばくアグネス論争』大和書房1989年(平成元年)、加藤秀一坂本佳鶴恵瀬地山角編『フェミニズム・コレクション1』勁草書房、1993年(平成5年)などに経緯が詳しい。
  12. ^ 『<私> 探しゲーム ― 欲望私民社会論』(1987年)、『セゾンの発想 ― マーケットへの訴求』(1991年)など。
  13. ^ 『季刊むさしの』2014年秋号、「むさしのTALK 上野千鶴子さん」 (PDF)”. 武蔵野市公式ホームページ. 2021年8月5日閲覧。
  14. ^ 立命館大学大学院先端総合学術研究科 特別招聘教授に上野千鶴子氏が就任”. 立命館大学. 2019年4月13日閲覧。
  15. ^ 『「アグネス論争」を読む』JICC出版局、1988年ほか。
  16. ^ 小倉千加子「林真理子論 ―長距離ランナーの栄光と孤独」月刊Asahi、1991年3月号など。
  17. ^ 『ジェンダー・フリーは止まらない』より[要文献特定詳細情報]
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関連文献編集

  • 千田有紀編『上野千鶴子に挑む』勁草書房、2011年。ISBN 4326653582

関連項目編集

外部リンク編集