上野 響平(うえの きょうへい、2001年4月26日 - )は、大阪府貝塚市出身[2]プロ野球選手内野手育成選手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。

上野 響平
オリックス・バファローズ #124
2023年7月8日、紀三井寺野球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府貝塚市
生年月日 (2001-04-26) 2001年4月26日(22歳)
身長
体重
172 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2019年 ドラフト3位
初出場 2021年4月13日
年俸 450万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入り前 編集

貝塚市立西小学校1年の時に貝塚スポーツ少年団西地区で野球をはじめ[3]、4年からは遊撃手を務めていたが、肩の強さを見込まれ捕手も兼任していた[2]貝塚市立第一中学校時代は貝塚シニアに所属[4]

京都国際高等学校では入学直後にレギュラーを獲得[5]。2年秋からは主将を務め、3年春は京都府大会を制した[4]。3年夏の京都府予選は1番遊撃手でチームを引っ張り決勝に進出したが、決勝で立命館宇治にサヨナラ負けを喫した[5][4]。甲子園出場経験はない[6]

2019年10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議において北海道日本ハムファイターズから3位指名を受け[7]、11月13日に契約金3,500万円、年俸530万円(推定)で仮契約を結んだ[5]

日本ハム時代 編集

 
北海道日本ハムファイターズ時代
2022年6月18日ファイターズ鎌ケ谷スタジアムにて

2020年は、イースタン・リーグ公式戦51試合に出場し、打率.174、0本塁打、8打点の成績で[8]、一軍での出場はなかった[9]

2021年は、4月13日にプロ入り後初めて一軍への昇格を果たし[10]、同日の試合ではスタメン起用によって一軍公式戦初出場を経験したが、結局4試合の出場にとどまった[9]。イースタン・リーグでは公式戦68試合に出場し、打率.209、0本塁打、10打点の成績だった[11]

2022年は、4月6日に一軍に昇格し、18日の対楽天戦でシーズン2回目のスタメン起用されると、早川隆久からプロ初安打となる二塁打を打った[12]。しかし、5月3日の試合でヒットエンドランの指示に対してミスを喫すると、翌4日に二軍降格となった[13]。7月20日に再昇格するが、8月1日に抹消後はそのままシーズンを終えた。一軍公式戦12試合の出場で31打席に立つも、安打は2本のみの打率.074の成績だった。イースタン・リーグでは公式戦72試合に出場し、打率.186、0本塁打、11打点の成績だった[14]。更に10月に開催されたフェニックス・リーグでの試合中にスクイズを空振りし、その様子を観戦していた新庄剛志監督の逆鱗に触れる形となり[15]、同月23日に戦力外通告を受けた[16]

オリックス時代 編集

2022年12月1日、オリックス・バファローズ育成選手として契約を締結したことが発表された[17]

2023年は、支配下登録されることなく、ウエスタン・リーグ公式戦80試合に出場し、打率.213、1本塁打、12打点の成績だった[18][19]。8月には17試合の出場で、打率.351、得点圏打率5割の成績からファーム月間MVPを受賞した[20]。12月にはアジアウインターベースボールリーグに「NPB RED」の一員として途中参加した[21]

選手としての特徴 編集

目標とする選手は今宮健太[7]

守備力が高く、グラブさばきとフットワークに秀でている[7]。2022年の文春オンラインの記事では球際の強さと送球が評価されており、ボールを握り直さず、強肩で速くて正確な送球を行うとされる[9]

打撃については非力と評され、高校3年の5月までは高校通算0本塁打であったが[22][23]、6月の練習試合で10本塁打を記録し、最終的には高校通算11本塁打となった[23]。プロ入り前もプロ入り後も、守備力は評価される一方で、打撃面では話題にすら挙がらない[9]

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
2021 日本ハム 4 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2022 12 31 27 2 2 1 0 0 3 0 0 0 2 0 2 0 0 9 0 .074 .138 .111 .249
通算:2年 16 33 29 2 2 1 0 0 3 0 0 0 2 0 2 0 0 10 0 .069 .129 .103 .232
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



遊撃












2021 日本ハム 4 3 2 1 0 .833
2022 11 12 38 2 6 .962
通算 15 15 40 3 6 .948
  • 2023年度シーズン終了時

記録 編集

初記録

背番号 編集

  • 48(2020年 - 2022年)
  • 124(2023年 - )

登場曲 編集

脚注 編集

  1. ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年12月3日閲覧。
  2. ^ a b 【京都国際】日本ハムドラフト3位、上野響平に聞いた「僕の少年野球時代」”. BASEBALL KING (2019年11月12日). 2020年3月30日閲覧。
  3. ^ 【日本ハム】ドラ3上野響平、“令和の牛若丸”になる「守備でお客さん呼べる選手に」”. スポーツ報知 (2019年11月14日). 2021年9月4日閲覧。
  4. ^ a b c 【ドラフト】日本ハム3位 上野響平(京都国際高) 抜群の守備力を誇る“No.1”遊撃手/プロ野球ドラフト会議”. 週刊ベースボールONLINE (2019年10月17日). 2021年9月4日閲覧。
  5. ^ a b c 日本ハム3位上野が仮契約、目標は「令和の牛若丸」”. 日刊スポーツ (2019年11月13日). 2021年9月4日閲覧。
  6. ^ “京都国際、初聖地届かず プロ注目上野も不発/京都”. 日刊スポーツ. (2019年7月28日). https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201907280000525.html 2020年3月30日閲覧。 
  7. ^ a b c “日本ハム3位上野響平「憧れです」目標は今宮健太”. 日刊スポーツ. (2019年10月24日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201910240000798.html 2020年3月30日閲覧。 
  8. ^ 2020年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年9月4日閲覧。
  9. ^ a b c d 青空百景 (2022年5月1日). “2022年のファイターズって? たとえば「上野響平」です”. 文春オンライン. 文春野球コラム ペナントレース2022. 2023年10月31日閲覧。
  10. ^ 日本ハム上野響平がプロ初昇格 守備力武器の高卒2年目 石川亮も昇格」『日刊スポーツ』、2021年4月13日。2023年10月31日閲覧。
  11. ^ 2021年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月3日閲覧。
  12. ^ 日本ハムの高卒3年目・上野響平がプロ初安打 記念球はベンチから飛び出した新庄監督が確保」『サンスポ』、2022年4月8日。2023年10月31日閲覧。
  13. ^ ビッグボスの荒療治…前日エンドランで三振併殺の上野響平を2軍に「しっかり決めないと次の選手にチャンスが…そういう世界」【日本ハム】」『中日スポーツ』、2021年4月13日。2023年10月31日閲覧。
  14. ^ 2021年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月3日閲覧。
  15. ^ 日ハム・新庄監督、激怒の戦力外通達!スクイズ失敗翌日に異例の解雇劇”. 週刊実話 (2022年11月4日). 2024年3月6日閲覧。
  16. ^ 来季契約について”. 北海道日本ハムファイターズ (2022年10月23日). 2022年11月16日閲覧。
  17. ^ 上野響平選手獲得のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2022年12月1日). 2022年12月1日閲覧。
  18. ^ 2023年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(ウエスタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月31日閲覧。
  19. ^ オリックス育成・上野響平は現状維持の450万円でサイン「来年は支配下に…もっと信頼されるようになりたい」」『中日スポーツ』2023年12月3日。2024年2月19日閲覧
  20. ^ ホテル・ロッジ舞洲提供 ファーム月間MVP賞の発表!」オリックス・バファローズ、2023年9月12日。2024年2月19日閲覧
  21. ^ NPBメンバー一覧 | 2023アジア・ウインターリーグ・ベースボール(AWB)」NPB.jp 日本野球機構。2024年2月19日閲覧
  22. ^ 北海道日本ハムファイターズ 上野響平”. ベースボール・マガジン. 2020年3月30日閲覧。
  23. ^ a b “【京都】京都国際、快勝 プロ注目・上野、2点適時打&高校通算11号2ラン”. スポーツニッポン. (2019年7月12日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/07/12/kiji/20190712s00001002164000c.html 2020年3月30日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集