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下呂温泉

日本の岐阜県下呂市にある温泉。

泉質編集

  • アルカリ性単純温泉

温泉街編集

 
温泉街と中根山(下呂富士)

下呂駅から飛騨川(益田川)沿いを中心に旅館ホテルが林立している。川沿いのほか、両岸の山腹部にも宿泊施設があり、多くは下呂駅とのシャトルバスの便がある[1]。なお、下呂市の町名では川の西側が幸田(こうでん、下呂駅も含まれる。)、川の東側は下呂大橋(いで湯大橋)の先の道路(阿多野通り)の北側が湯之島、南側が森であり、この3地区にほとんどが含まれるが、最も北西側にある宿泊施設は旧・益田郡萩原町域(現・下呂市萩原町西上田)に所在するものもある[2]

ホテル・旅館編集

旅館や高級ホテルからビジネスホテルまでの各種ホテルなど多数ある。詳細は下呂温泉旅館協同組合のウェブサイトを参照。ただし、一部に旅館組合非加盟の宿泊施設がある(大江戸温泉物語下呂新館など)。なお、宿泊しなくても宿泊施設の浴場に入れる「湯めぐり手形」を発売している[3]

外湯編集

外湯公衆浴場)はクアガーデン露天風呂・白鷺の湯・幸乃湯の3ヶ所がある[4]

アクセス編集

鉄道編集

バス編集

  • <路線バス> 高山濃飛バスセンター - 下呂温泉下 - 下呂バスセンター(濃飛バスが運行)
    • 高山濃飛バスセンターにて、新宿、名古屋、岐阜、京都・大阪方面の高速バスと上高地・松本、白川郷・金沢方面の特急バスに接続。
  • <特急バス> 下呂バスセンター - 下呂温泉 - 高山濃飛バスセンター - 白川郷(濃飛バスが運行)
  • 下呂温泉旅館協同組合加盟旅館・ホテルに宿泊する場合、名古屋駅からの直行バス(予約制)を利用できる[5]

自家用車編集

歴史編集

約1000年前の延喜年間から天暦年間の頃に、現在の温泉地の東方にある湯ヶ峰(1,067m)の山頂付近に温泉が湧出したのがはじまりである。泉効があり、当時から湯治客があったと言われる[6]

1265年文永2年)に山頂からの湧出は止まったが、現在の温泉地である飛騨川の河原に湧出しているところを発見された。このことは開湯伝説における白鷺伝説(薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせたという伝説)として伝わる。湯口の移動により、湯ヶ峰に安置してあった薬師如来像を村里に移動し、温泉寺とした[6]室町時代に、五山僧万里集九が草津・有馬とともに天下三名泉として全国に紹介した[7]。1621年には林羅山が著書の中で草津・有馬とともに名湯として挙げている[6]中根山の山麓に建つ温泉寺は江戸時代の創建と言われる(1671年)[7]。当時の泉名は「湯島」と言い、その後、湯之島温泉が下呂温泉の別名としても使われた[6]。温泉地は飛騨川の氾濫の度に壊滅的な被害を受けてきたが、その度に復興してきたものの、安政の大洪水で湯脈が破壊されて湧出口を失い、明治時代にわずかに出たものの寂れてしまった[6]

復活をかけて地元民により大正時代にボーリング採掘が始まり[6]、昭和初期には、高山本線下呂駅開業(1930年)を見据えて、名古屋の実業家・岩田武七(現・マドラスの創業者)が採掘事業に乗り出し、1931年に湯之島館を開業した[8]。同旅館の建物は国の登録有形文化財になっている[9]

地名の由来編集

「下呂」の名の起源は律令制の時代にさかのぼる。「続日本紀」によれば、776年宝亀2年)下呂温泉の付近には美濃国菅田駅飛騨国大野郡の伴有駅(上留駅)があった。[10]しかし、この2つの駅間は遠い上に道も険しかったため、間に駅を新たに置くこととなり、下留駅(しものとまりえき)を置いた。やがて、時代が進むに従い下留(げる)と音読みするようになり、転じて現在の音と表記になった。

菅田駅は、現在の下呂市金山町菅田、伴有駅は下呂市萩原町上呂にあったものである。

名所編集

噴泉池編集

 
温泉噴泉地(河原露天風呂)

下呂温泉街を突っ切るように流れる飛騨川の河原に、噴泉池と呼ばれている露天風呂がある。脱衣所・風呂を仕切る壁もなく、混浴であり、入浴は無料となっている。利用にあたっては、2010年(平成22年)2月1日から男女とも水着の着用が義務付けられている[11][12]

足湯編集

下呂温泉にも足湯が多数設置されている[13]。一番最初のものは、2000年に開設された「鷺の足湯」である[14]

観光施設・名所編集

土産物編集

  • 奥田家下呂膏 - 黄蘗(オウバク/キハダ)、楊梅皮(ヨウバイヒ)などが配合された地元特産の膏薬奥田又右衛門膏本舗製造。
  • 朴葉味噌 - 朴の葉に包まれた「ねぎ味噌」。飛騨牛のひき肉入りのものもある。
  • 栃の実せんべい - 栃の実を練りこんだ煎餅。甘みがあり軟らかいものが多い。
  • さるぼぼ - 意味は「猿の赤ちゃん」。赤い服を着たのっぺらぼうの人形
  • 漬け物 晩秋から冬にかけて、飛驒特産の「赤かぶら」などを素材とした漬け物類が豊富に出回り、土産物店のほか、地区内のスーパーでも買える。

出典編集

  1. ^ 例:湯之島館・交通と観光”. 湯之島館 (2018年9月28日). 2018年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  2. ^ 下呂駅周辺の旅館・ホテル”. 一般社団法人 下呂温泉観光協会 (2019年3月9日). 2019年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  3. ^ 湯めぐり手形”. 下呂温泉旅館協同組合 (2019年8月14日). 2019年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  4. ^ 下呂温泉街にある日帰り入浴施設”. 下呂市役所 観光商工部 観光課 (2019年3月20日). 2019年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  5. ^ 下呂温泉直行バス”. 下呂温泉旅館協同組合 (2019年4月12日). 2019年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 下呂温泉『湯の街下呂』(下呂町, 1933)
  7. ^ a b 温泉寺の歴史下呂温泉 醫王霊山 温泉寺
  8. ^ 湯之島館丹羽英二建築事務所
  9. ^ [1]
  10. ^ 下呂市観光情報
  11. ^ 噴泉池ご利用の際の水着着用について 下呂温泉観光協会
  12. ^ 噴泉池のご利用について 下呂市役所 観光商工部 観光課
  13. ^ 足湯案内”. 下呂温泉旅館協同組合 (2018年9月3日). 2018年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
  14. ^ 下呂に新名所「鷺の足湯」誕生”. 下呂温泉旅館協同組合 (2000年7月5日). 2019年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月13日閲覧。
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関連項目編集

外部リンク編集