下田町 (鹿児島市)

鹿児島県鹿児島市の町
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下田町(しもたちょう[2])は、鹿児島県鹿児島市[3]。旧薩摩国鹿児島郡鹿児島近在下田村鹿児島郡吉野村大字下田郵便番号は892-0873[4]。人口は2,268人、世帯数は1,102世帯(2020年4月1日現在)[5]

下田町
関吉の疎水溝 (世界文化遺産構成資産)
下田町の位置(鹿児島県内)
下田町
下田町
下田町の位置(日本内)
下田町
下田町
北緯31度38分57.9秒 東経130度33分57.2秒 / 北緯31.649417度 東経130.565889度 / 31.649417; 130.565889
日本の旗 日本
都道府県 鹿児島県の旗 鹿児島県
市町村 Flag of Kagoshima, Kagoshima.svg 鹿児島市
地域 吉野地域
人口
2020年(令和2年)4月1日現在)
 • 合計 2,268人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
892-0873
市外局番 099
ナンバープレート 鹿児島
運輸局住所コード 46500-0560[1]

町域内には世界文化遺産明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つであり、国指定史跡である「関吉の疎水溝」がある[6]。関吉の疎水溝は江戸時代末期に薩摩藩主島津斉彬によって進められた集成館事業において動力源として利用される水を稲荷川から仙厳園まで引き込むために建設され、現在でも農業用水として一部が利用されている[7]

地理編集

鹿児島市の北部、稲荷川中流域に位置する[8]。町域の北方に川上町、南方に坂元町伊敷町、西方に西伊敷伊敷台下伊敷町・川上町、東方に吉野町吉野一丁目が接している。稲荷川流域に盆地が広がる[8]

町域の中央を南北に鹿児島県道25号鹿児島蒲生線が通り、南部の下田三文字から鹿児島県道209号帯迫下田線が東方向に分岐している。また町域の西部を南北に九州自動車道が通っている。

河川編集

  • 稲荷川

歴史編集

下田の成立編集

下田という地名は南北朝時代より見え、薩摩国鹿児島郡下田村であった[3]。「山田氏文書」に収録されている正平13年(1358年)の島津氏久安堵状によれば、島津氏久が山田諸三郎忠経に鹿児島郡内上伊敷村(現在の伊敷・伊敷町)及び下田村の地頭得分3分の2を安堵している[9][10]

近世の下田編集

江戸時代には薩摩国鹿児島郡鹿児島近在のうちであった[3]。鹿児島近在のうちでは遠名に区分されていた[10]村高は「天保郷帳」においては282石余[3]、「郡村高辻帳」では282石余[9]、「三州御治世要覧」では510石余であった[9]

1870年(明治3年)に坂元村(現在の坂元町)に編入されたが、再び1881年(明治14年)に坂元村から再び分村し鹿児島郡下田村となった[3][9]1879年(明治12年)には下田に下高小学が開設されたが、1893年(明治26年)に大字川上の川上尋常高等小学校(現在の鹿児島市立川上小学校の前身)に統合された[11]

町村制施行以後の下田編集

1889年(明治22年)4月1日町村制が施行されたのに伴い、鹿児島郡鹿児島近在のうち吉野村、川上村、岡之原村、坂元村の区域より鹿児島郡吉野村が成立した[12]。それまでの下田村は吉野村の大字「下田」となった[3]

1934年(昭和9年)8月1日には、吉野村鹿児島郡西武田村及び中郡宇村と共に鹿児島市に編入された[13][14][15]。同日発行の鹿児島県公報に掲載された鹿児島県告示  鹿兒島市内大字名廢止町名改稱竝ニ區域變更」により「下田ヲ廢止シ其ノ區域ヲ下田町(シモダテウ)ト」することが鹿児島県知事によって許可され、吉野村の大字下田を廃し、その区域を以て新たに鹿児島市の町「下田町」が設置された[16][3][17]

2005年(平成17年)2月7日には明ヶ窪地区において住居表示が実施されることとなったのに伴い[18]、下田町及び下伊敷町の一部より伊敷台七丁目が設置された[19]2015年(平成27年)2月2日には吉野地区(第1期)において住居表示が実施されるのに伴い[18]、下田町及び川上町、吉野町の各一部より吉野一丁目が新たに設置された[20][21]

町域の変遷編集

変更後 変更年 変更前
伊敷台七丁目(新設) 2005年(平成17年) 下田町(一部)
下伊敷町(一部)
吉野一丁目(新設) 2015年平成27年) 下田町(一部)
吉野町(一部)
川上町(一部)

人口編集

以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口の推移である。

統計年 人口
1995年(平成7年) [22] 2,678
2000年(平成12年) [23] 2,564
2005年(平成17年) [24] 2,681
2010年(平成22年) [25] 2,697
2015年(平成27年) [26] 2,377

文化財編集

世界文化遺産編集

施設編集

 
鹿児島下田郵便局

公共編集

  • 下田公園
  • 七窪町公民館

郵便局編集

  • 鹿児島下田郵便局[29]

寺社編集

  • 霧島神社[8]
  • 小鷹神社[8]

その他編集

小・中学校の学区編集

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[32]

町丁 番・番地 小学校 中学校
下田町 川添 鹿児島市立大龍小学校 鹿児島市立清水中学校
七窪 鹿児島市立坂元小学校 鹿児島市立坂元中学校
野呂迫 鹿児島市立吉野小学校 鹿児島市立吉野中学校
その他 鹿児島市立川上小学校

交通編集

道路編集

高速自動車国道
主要地方道
一般県道

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
  2. ^ 鹿児島市の町名”. 鹿児島市. 2020年7月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 342.
  4. ^ 鹿児島県鹿児島市下田町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年5月16日閲覧。
  5. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
  6. ^ a b 『南日本新聞』2015年7月6日付 1面(集成館 世界遺産)
  7. ^ 集成館事業の動力源「関吉の疎水溝」を紹介します”. 鹿児島県. 2021年5月16日閲覧。
  8. ^ a b c d 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 685.
  9. ^ a b c d 芳即正 & 五味克夫 1998, p. 180.
  10. ^ a b 鹿児島市史編さん委員会 1969, p. 403.
  11. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1970, p. 879.
  12. ^ 有田忠雄、河口貞徳、村田凞、稲葉行雄、村野守治、四本健光、紀野健一郎 1955, p. 487.
  13. ^ 中郡宇村西武田村及吉野村ヲ廢シ鹿兒島市ヘ編入(昭和9年鹿児島県告示第327号、昭和9年7月27日付鹿児島県公報号外所収、  原文
  14. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1970, p. 783.
  15. ^ 有田忠雄、河口貞徳、村田凞、稲葉行雄、村野守治、四本健光、紀野健一郎 1955, p. 600.
  16. ^ 有田忠雄、河口貞徳、村田凞、稲葉行雄、村野守治、四本健光、紀野健一郎 1955, p. 601.
  17. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1970, p. 878.
  18. ^ a b 南日本新聞 2015, p. 829.
  19. ^ かごしま市民のひろば(平成17年2月号)”. 鹿児島市. 2021年3月6日閲覧。
  20. ^ かごしま市民のひろば(平成27年1月号)”. p. 6 (2015年2月1日). 2021年5月16日閲覧。
  21. ^ 80 住居表示実施 平成27年2月2日 川上町、下田町、吉野町→吉野1,2丁目”. 鹿児島市. 2015年2月2日閲覧。
  22. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年5月16日閲覧。
  23. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年5月16日閲覧。
  24. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年5月16日閲覧。
  25. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年5月16日閲覧。
  26. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年5月16日閲覧。
  27. ^ 南日本新聞 2015, p. 1068.
  28. ^ 旧集成館機械工場、旧集成館附寺山炭窯跡 関吉の疎水溝”. 鹿児島県. 2021年5月16日閲覧。
  29. ^ 鹿児島下田郵便局(鹿児島県)”. 日本郵便. 2021年5月16日閲覧。
  30. ^ 南日本新聞 2015, p. 793.
  31. ^ 南日本新聞 2015, p. 1050.
  32. ^ 小・中学校の校区(学区)表”. 鹿児島市役所. 2020年9月26日閲覧。

参考文献編集

  • 鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史 第一巻』鹿児島市、1969年。
  • 鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史 第二巻』鹿児島市長 末吉利雄、1970年。
  • 南日本新聞鹿児島市史 第五巻』鹿児島市長 森博幸、2015年。
  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609
  • 芳即正五味克夫日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。ISBN 978-4582910544
  • 有田忠雄、河口貞徳、村田凞、稲葉行雄、村野守治、四本健光、紀野健一郎『鹿児島のおいたち』鹿児島市、1955年。

関連項目編集

座標: 北緯31度38分57.9秒 東経130度33分57.2秒 / 北緯31.649417度 東経130.565889度 / 31.649417; 130.565889