世田谷学園中学校・高等学校

東京都世田谷区にある中学校・高等学校

世田谷学園中学校・高等学校(せたがやがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都世田谷区三宿一丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校高等学校

世田谷学園中学校・高等学校
Setagaya Gakuen School.JPG
世田谷学園正門
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人世田谷学園
設立年月日 1592年
創立者 曹洞宗
共学・別学 男子校
中高一貫教育 準完全一貫制
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
専修科
学期 3学期制
高校コード 13649C
所在地 154-0005

北緯35度38分55秒 東経139度40分30秒 / 北緯35.64861度 東経139.67500度 / 35.64861; 139.67500座標: 北緯35度38分55秒 東経139度40分30秒 / 北緯35.64861度 東経139.67500度 / 35.64861; 139.67500
外部リンク 公式ウェブサイト
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曹洞宗が運営する。中学校から入学した内部進学の生徒とスポーツ選抜により高等学校から入学した外部進学の生徒との間では3年間別々に学級を編成する準完全一貫校[1][2][3]

概要編集

1592年文禄元年) 曹洞宗吉祥寺学寮旃檀林[注釈 1])として誕生し、江戸時代には漢学研究の中心として幕府の昌平坂学問所東京大学の前身)と並び称された由緒ある伝統校である。

  • 中高一貫生は1学年200名程度と比較的小規模で、生徒一人一人の進学希望を達成すべくきめ細かな指導体制を整えている。
  • 3期制であり、1時限50分・週6日授業を行っている[注釈 2]
  • 土曜日7時から、観性館の禅堂にて早朝坐禅会が開催される。全学年が対象。
  • 制服は、紺色詰襟
  • ダライ・ラマ14世が、3度来校し、講演している。(2007年度・2010年度・2016年度)[4][5][6]
  • 「学友ANNEX」という世田谷学園中学・高等学校の学内誌があり、ウェブ上でも閲覧が可能。世田谷学園の生徒・教員・OBの書いた文章、制作した作品等を公開している。[7]
  • 災害等緊急事態発生時に本人と保護者との通信においてのみ使用できるよう、校内に携帯・スマートフォンの持ち込みを認めている。SNSを媒体としたトラブルも学園内外問わず発生する事例が見られることから、SNSの使用ガイドラインを制定し、公表している。[8]
  • デジタルデバイスを活用する能力を育むため、入学後、一人一台のiPadが支給される。iPadは授業や諸連絡、家庭学習などで使用する。また、全教室にWi-Fi環境とプロジェクターが設置され、ICTの活用を積極的に行っている。

教育区分編集

中学校の第1学年および第2学年の前期2年間、中学校第3学年ならびに高等学校の第1学年の中期2年間と高等学校の第2学年および第3学年の後期2年間に区分する「2-2-2制」を採用している[9]

中高一貫カリキュラム[10]
  • 「2-2-2制」の採用は、心身ともに健全な成長の基盤を築き、興味関心を広げ、自らの将来を見据えられる生徒の育成を目的としている。
  • 2021年から「本科コース」「理数コース」の2コース制が導入され、本科コースでは従来のコースをブラッシュアップし、理数コースでは充実した理数系カリキュラムを中学生レベルから学べる。また、一般クラスでは着実に基礎力が身につくようきめ細かな指導が行われている。
  • 中期は、国際人としての行動力・コミュニケーション能力の土台を養うべく、海外研修や国内外の交流生徒との交流を実施。
  • 特進・一般クラスは5年次に文系・理系どちらかのコースを選ぶ。これにより、各生徒の資質に最適な指導を可能とする。

沿革編集

[11]

  • 1592年文禄元年) - 江戸神田台(後に本郷駒込)に曹洞宗吉祥寺の学寮(後に”旃檀林[注釈 1]“)として創始
  • 1876年明治9年) - “曹洞宗専門学校支校”となる
  • 1902年(明治35年) - “曹洞宗第一中学林”と改称
    • - 私立学校令に準拠し、この年を創立の年とする
    • - 校章等制定
  • 1913年大正2年) - 現住所に校舎が移転
  • 1914年(大正3年) - 地元一般子弟に入学許可開始
  • 1924年(大正13年) - 校名を”世田谷中学”と改称
  • 1935年昭和10年) - 校歌制定
  • 1940年(昭和15年) - “財団法人世田谷中学”設立
  • 1947年(昭和22年) - 新制”世田谷中学”開設
  • 1948年(昭和23年) - 新制”世田谷高等学校”(普通科)開設
  • 1951年(昭和26年) - 設立者を”学校法人世田谷学園”に変更
  • 1963年(昭和38年) - 長野県蓼科山白樺高原に学校寮”蓼科寮”開設
  • 1974年(昭和49年) - 高等学校に理数科設置
  • 1975年(昭和50年) - カウンセリングルーム開設
  • 1981年(昭和56年) - 修道館(総合体育館)建設
  • 1983年(昭和58年) - 校名を”世田谷学園中学校・世田谷学園高等学校”と改称
    • - カナダ・ワイド・サイエンス・フェア出展参加
    • - カナダとの国際交流開始
  • 1985年(昭和60年) - 中3カナダ修学旅行・グレンライオン校と教育交流開始
  • 1986年(昭和61年) - 服制改定
    • - 放光館(科学館)建設
  • 1987年(昭和62年) - 三心館(食堂)建設
    • - 4年有志カナダ夏期英語研修開始
  • 1990年平成2年) - カナダ姉妹校との交換留学開始
  • 1991年(平成3年) - 発心館(中学校舎)建設
    • - カナダ・ワイド・サイエンス・フェア出展参加
    • - 校章改定
  • 1993年(平成5年) - 硬式野球部・甲子園初出場
  • 1995年(平成7年) - 中高6年完全一貫開始
  • 1996年(平成8年) - ニュージーランドとの国際交流開始
  • 1998年(平成10年) - 中高6年完全一貫完成
  • 2001年(平成13年) - 創立100周年 新校舎竣工
  • 2007年(平成19年) - ダライ・ラマ第14世法王・来校特別講演[4]
  • 2009年(平成21年) - 家庭科教室の設置
  • 2010年(平成22年) - ダライ・ラマ第14世法王・来校特別講演[5]
  • 2014年(平成26年) - 修道館・放光館リニューアル工事竣工
  • 2016年(平成28年) - ダライ・ラマ第14世法王・来校特別講演[6]
  • 2017年(平成29年) - 校内Wi-Fi環境・プロジェクター完備 - 代々木第一体育館にて体育祭開催[12]

教育理念・モットー・めざす人間像編集

  • “Think & Share” -「天上天下唯我独尊」
  • 「明日をみつめて、今をひたすらに」 -“from Vision to Reality”
  • 「違いを認め合って、思いやりの心を」 -“from Respect for Each to Respect for All”
  • 智慧の人 - 自立心にあふれ、知性を高めていく一貫教育
  • 慈悲の人 - 喜びを、多くの人と分かち合える学園生活
  • 勇気の人 - 地球的視野に立って、積極的に行動する人材育成


国内のプログラム編集

SGS-BST編集

3年生対象のプログラム。BSTとはブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウの略。昭和女子大学キャンパス内のイギリスの義務教育仮定の学校で、多国籍の生徒や児童が通っている。

インターナショナルスクールの生徒が世田谷学園の授業に参加するプログラムと、インターナショナルスクールに世田谷学園の学生が通う国内ミニ交換留学がある。

国外のプログラム編集

カナダ英語研修編集

30年以上にわたり姉妹校であるカナダのグレンライオン・ノーフォーク校(GNS)へ約10日間の留学体験を4年生全員が毎年参加している。積極的なディベートや発表でリスニング能力とスピーキング能力を向上させるプログラムである。 カナダ英語研修に向けて外国人講師1名と生徒8名で準備講習を行うSGS-CAN prepがある。ホームステイ英会話及び、現地の文化・生活を学ぶ。

ニュージーランド派遣留学編集

4年生の希望者のみで、ニュージーランドのダーフィールド・ハイ・スクール(DHS)に留学するプログラム。ホームステイをしながらDHSの一般授業を現地の生徒とともに受講する。

シンガポール文化研修編集

3年生の希望者のみで、シンガポールのインド人街、アラブ仁街、中華街などを見学する。 シンガポール国立大学の現役大学生やインターナショナルスクールとの交流も経験できる。 シンガポール文化研修に向けて現地の英語発音に慣れるための事前学習を行うSGS-SIN prepがある。

主要な学校行事編集

学園祭編集

学園祭の名称は「獅子児祭(ししじさい)」であり、毎年9月の第2日曜日と第3月曜日(敬老の日)に催される。第54回(2019年度)獅子児祭では、約一万人が訪れた[13]

  • 2009年度はインフルエンザ流行のため、中止になっている。
  • 2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、バーチャルSNSを活用し、バーチャルで開催。 開催は11月21・22の2日間で、その様子は11月末までWebで公開されていた。現在は一部のコンテンツのみ視聴可能である。

体育祭編集

体育祭は中学1年~高校3年生の5組(赤・青・黄・黒・白)の縦割りの編成で、様々な競技が行われる。第1回体育祭は6月1日に代々木第一体育館で行われた。第2回体育祭からとどろきアリーナで行われている。

  • 上記体育祭以前の2016年度までは体育競技会と称し学園内の施設を用いた水泳や球技を中心とする校内行事を開催していた[14]

精霊祭編集

学園でおこなうお盆の行事である。生徒一人ひとりが供え物としてお菓子や花を持ち寄り供養する。また、供え物は区内の養護施設に寄贈している[15]


部活動編集

運動部・文化部が合わせて30、同好会が7つと生徒会が存在する[16]。 以下部活一覧と各部活の実績。

生徒会編集

  • 生徒会が全生徒により組織されるが、運営は主に直接選挙により選出された会長・副会長・各役員や有志の執行部らによって執り行われる。また、学園祭・体育祭の際にはそれぞれ実行委員会が組織され、運営を統括する。

運動部編集

文化部編集

同好会編集

施設編集

観性館編集

校門のすぐ近くにある建物。シンボルタワーが建っている。

  • 禅堂(シンボルタワー1階) 60人程が座れ、早朝坐禅会などに使用されている。
  • 図書館(シンボルタワー2階) 2009年に所蔵図書2万冊全てがデータベース化された。 
  • 生徒食堂(地下1階) 約300席が用意されている食堂。
  • 美術
  • コンピュータルーム

発心館編集

放光館編集

主に実験室が入っている。

  • 放光館ホール 230席ほどある。
  • 化学実験室
  • 化学講義室
  • 物理実験室
  • 物理講義室
  • 生物実験室
  • 生物講義室

修道館編集

  • アリーナ 体育の授業や朝礼などが行われる体育館。
  • 修道館ホール 主に講演会などに使われる。
  • 室内プール 温水プールになっている。
  • 武道
  • 卓球

主な教科一覧編集

[21]

  • 国語
  • 地理歴史科・公民科
  • 数学
  • 理科
  • 英語
  • 保健体育
  • 芸術
  • 技術・家庭
  • 生き方(宗教)

授業外の講習編集

正課の授業の他に、放課後や長期休暇期間を利用した講習を行っている。

  • SGSサイエンスプログラム

基本的な知識を暗記だけでなく、自ら問いや仮説を立てて真実を探究していき、問題を解決していく。

  • クエストエデュケーション

HIS、大正製薬、テレビ東京などの企業にインターンとして参加し、企業からのミッションに応える形でビジネスプランを考案。2019年度はメニコンのインターンに参加した生徒が優秀賞を受賞した。[22]

カウンセリング編集

[23] 生徒の臨床心理に関して専門的な知識・経験を有する専門のカウンセラーが、交替でスクール・カウンセリング活動を行っている。

  • 対象
    • 1~3年生(中学校の全員が対象)
    • 4~6年生(高校生の希望者を対象)
    • 保護者(全学年の希望者を対象)


  • 中学生のスクール・カウンセリング活動
    • カウンセラーと個人またはグループで、日々の生活の中で感じていることや考えていることを自由に話し合い、成長課題を解決し、人格のより円滑な成長を促すことを目的としている。


  • 高校生のスクール・カウンセリング活動
    • 相談したいと希望する生徒を対象としている。自分の性格、友人関係、勉学、クラブ活動、進路、異性関係等、学園生活の中で生じるさまざまなことの相談に応じている。
  • カウンセラー
    • 専属のカウンセラーが3名在職し、日本臨床心理士認定協会認定の「学校臨床心理士」有資格者を中心に活動している。
  • 開室日時
    • 原則として、月曜日から金曜日の12時10分~17時40分に、毎日1人ずつのカウンセラーが対応している。


入学に関する情報編集

  • 一般の筆記試験による入学は中学校に限られる。4教科(国語・算数・理科・社会)での受験方式に加え、2019年度より算数単科目での「算数特選入試」(2月1日午後・特待生選抜20名)が新設された[24]
  • 特待生の選抜は算数特選入試での20名と2月2日の10名の合計30名。特待生は入学後1年間学費が免除される。また在学中は成績に応じてその都度1年間の特待生が採用される。
  • 高等学校はスポーツ成績優秀者を選抜するスポーツ選抜(硬式野球柔道空手道バスケットボール等)が各学年に1クラスずつあり、他に仏教専修科がある。
  • 2019年度より帰国生(海外経験1年以上、帰国3年以内の者)優遇措置が導入された[25]。具体的には、海外・日本間の学習環境の違いにより受験勉強がスムーズに行えないという事情を考慮し、全試験日程において加点するというものである。
  • かつては普通科の他に商業科理数科の受け入れを行っていた時期があったが、現在は全て無い。
  • 2021年度より理数コースを新設する。本科コースと合わせて2コース体制となる。理数コースは、STEAM教育やPBLなどに力を入れ、科学人、医学人の育成を目指すコース。中高6年間で数学と理科の授業数が350時間ずつ増加すること、毎週土曜日に実体験をベースにした実験や自主研究などを行うことが特徴的である。具体的には、上記6年間を前期・中期・後期に分け、前期は基本的な技術の習得、中期は前期をベースに専門的な研究を学び、後期は進路を視野に入れた研究論文の提出を目指す。一方、本科コースは、幅広く学び、高校2年生で文理を選択するコース。[26]
  • 入試他、世田谷学園関連資料はWeb上で閲覧可能。また入試関係資料は窓口にて対応している。(日曜・祝日は守衛室にて対応)

交通アクセス編集

 
 

著者な卒業生・関係者編集

関係学校編集

大学・短期大学
高等学校・中学校

関連項目編集

注釈編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 「旃檀林」の名称は中国唐代の禅僧の永嘉(ようか)大師玄覚(675~713年)の作とされる『証道歌』に「旃檀林に雑樹無し、鬱密深沈として獅子のみ住す」から取られた。世田谷学園の生徒は栴檀林に学ぶ誇り高き「獅子児」であるとされる。
  2. ^ 2008年度までは2期制・1時限70分・週5日授業、2016年度までは2期制・1時限50分・週6日授業を行っていた。

出典編集

  1. ^ 世田谷学園高校の学校情報 - 高校受験パスナビ旺文社)の「カリキュラム」によれば、「内部進学生とは3年間別クラス。」と記載されている。
  2. ^ 世田谷学園高校の入試・試験日 - 高校受験パスナビ(旺文社)によれば、推薦入学試験募集人員は12人、一般入学試験(スポーツ)募集人員は13人である。
  3. ^ 中学入試要項-世田谷学園中学校高等学校によれば、中学校生徒募集人員は200人、高等学校生徒募集人員は25人であり、両方の合計は225人となる。高等学校からの生徒募集数25人を中学校・高等学校からの生徒募集総数225人で除した数値の比率が11.11%である。『平成12年度版 全国注目の中高一貫校』(学習研究社1999年8月発行)の「要注意! この学校には高校から入れない!!」のp.68の表のうち「1999年の募集人員が少なかった私立高校の例」によれば、「高1生の在籍生のうち外進生比率が20%以下の主な学校」には世田谷学園が準完全中高一貫校として分類されている。
  4. ^ a b 21世紀の平和をになう若者たちへのメッセージ”. ダライ・ラマ法王14世公式ウェブサイト. 2019年5月21日閲覧。
  5. ^ a b ダライ・ラマ法王2010年6月来日報告  8日目”. ダライ・ラマ法王日本代表部事務所. 2019年5月19日閲覧。
  6. ^ a b 世田谷学園ご訪問”. ダライ・ラマ法王日本代表部事務所. 2018年4月25日閲覧。
  7. ^ 学友ANNEX
  8. ^ ICT・iPad活用|世田谷学園
  9. ^ 学習・進路指導-世田谷学園中学校高等学校の「中高一貫教育」による。
  10. ^ 中高一貫カリキュラム”. 2021年2月18日閲覧。
  11. ^ 世田谷学園公式サイト-学園の沿革
  12. ^ 体育競技会から『体育祭』へ 学年の壁を超え喜びを分かち合うために 私立中学進学通信2017年9月号より”. 2017年9月閲覧。
  13. ^ 獅子児祭公式サイト
  14. ^ 体育祭の開催- 世田谷学園中学校・高等学校 の記載による。
  15. ^ 精霊祭を迎えて | 世田谷学園
  16. ^ 世田谷学園公式サイト-生徒会・クラブ紹介
  17. ^ 沼にハマってきいてみた2021-5-18”. 2021年7月閲覧。
  18. ^ 最新情報一覧 |世田谷学園
  19. ^ 沼にハマってきいてみた2018-12-11
  20. ^ 沼にハマってきいてみた2019-02-13
  21. ^ 教科のページ|世田谷学園
  22. ^ 授業外の講習|世田谷学園
  23. ^ 世田谷学園公式サイト 学習・進路指導
  24. ^ 2019年中学入試について | 世田谷学園”. 世田谷学園. 2018年5月12日閲覧。
  25. ^ 世田谷学園公式サイト-受験生のページ帰国生優遇措置より
  26. ^ Web Pamphlet 世田谷学園理数コースより”. 2021年1月閲覧。

外部リンク編集