世界は日の出を待っている

世界は日の出を待っている(せかいはひのでをまっている。"The World Is Waiting for the Sunrise")はカナダのポピュラー・バラード。同国の俳優ジーン・ロックハート作詞、ピアニストのアーネスト・セイツ作曲(1918年トロントにて)。

セイツはこの曲のリフレインを12歳の時に作り保存していた。セイツはポピュラー音楽を作曲することに気まずい思いをしており、1919年にこの曲がチャペル (en)から最初に出版された時、「レイモンド・ロバーツ」という偽名を用いている。

伝説の曲として 編集

この歌は100以上のバージョンが録音されている。はじめ、まだ戦後の時期であった北アメリカに、この歌は明るい展望をもたらし、歌手とインストゥルメンタリストの両方によって録音された。代表に、モートン・ダウニーフリッツ・クライスラーテッド・ルイスジョン・スティールらがいる。のちに、この歌は即興演奏の代表的な題材となり、ベニー・グッドマンデューク・エリントンジャンゴ・ラインハルト(ジャンゴ・レナルト)、メル・パウエルジェス・ステイシージャック・ティーガーデンといった数多くのジャズミュージシャンによって録音された。

キャピトル・レコードから1951年に出されたレス・ポールメリー・フォードの録音版はミリオンセラーに輝いた。

ビートルズは1950年代の末ごろにグルンディッヒのテープレコーダーにこの曲の私家版を録音している。ギターはジョージ・ハリソンジョン・レノン、ボーカルはポール・マッカートニーである。

カナダのジャズミュージシャンでこの曲を録音した者にはバート・ナイオシ(1946年)、ピーター・アップルヤード(1957年)、エド・ビッカート(1979年)、オスカー・ピーターソン(1980年)らがいる。

ドゥーワップグループのザ・ラークスのバージョンが1955年の映画『Rhythm and Blues Revue』に取り入れられている。