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世界自由民主連盟(せかいじゆうみんしゅれんめい、World League for Freedom and Democracy、略称:WLFD)とは、1966年に設立された、国際的な反共主義組織。旧称は世界反共連盟World Anti-Communist League、略称:WACL)。

歴史編集

世界反共連盟編集

1954年6月15日李承晩政権下の大韓民国で発足したアジア人民反共連盟(APACL)を国際組織に改組する形で、1966年に蒋介石政権下の中華民国台湾台北で結成された[1]。創設には笹川良一児玉誉士夫日本の反共主義者も関わった。爾来世界各地で年次総会を開催し、文鮮明率いる世界基督教統一神霊協会(統一協会)など多数の組織が参加。

1978年にはロジャー・ピアソンがWACL議長に就くものの、ネオナチに関与していた事[2]、同年ワシントン・ポストによる批判記事により、WACLを除名されるか、少なくとも議長退任を余儀無くされたものと見られる[3]

アメリカ合衆国政治家からも支援を受けており、有名な所では1980年代初頭アメリカ合衆国世界自由評議会(USCWF、後述)に属し[4][5]2008年大統領選挙に出馬したジョン・マケイン下院議員(共和党アリゾナ州選出)がいる[6][7]。ただし、マケインは1984年に同評議会を脱退、1986年にはWACLの賛同者を降りたという[8]

世界中の反共主義組織へ財政的物質的支援を行ってきたが、就中1980年代半ばには南アフリカ中米アフガニスタンの他極東において、反共反抗運動に対し武器を供給するようになった[9]。また、1980年代を通じてニカラグアコントラを支援するなど、南米でも活動を行う事となる[10]

この間、ネオナチ第二次世界大戦戦犯を支援したとして批判を受けており、死の部隊暗殺と結び付ける者まで存在した[11]。表向きにはフィリピンコラソン・アキノ[12]に、モザンビークではモザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)[13]に支援を行っておきながら、所謂「殺人部隊」を形成したとの説もある。

世界自由民主連盟編集

WACLは1990年7月23日にベルギーのブリュッセルでの第22回総会を開催し、世界的な政治的変化に適応して、組織を改称することを決議し、決議は1991年1月1日に発効し、WACLは「世界自由民主連盟」(WLFD)と改称した。

台湾及び韓国が引き続き支援を行っており、2013年1月の世界自由日記念式典には60の地域から400名が出席、併せてWLFD年次総会も開かれた[14]

歴代指導者は終身名誉議長だった谷正綱をはじめとして中国国民党の関係者が務めており[15]、国民党の政権復帰で中華民国総統になった馬英九2009年[16]2011年[17]、2013年[18]2016年[19]の世界自由日記念式典に出席していた。

歴代指導者編集

国及び地域支部編集

WACLのアメリカ合衆国支部であるアメリカ合衆国世界自由評議会(USCWF)は、1981年ジョン・K・シングローブ大佐が設立。シングローブは国連軍及び米韓連合司令部にて参謀長を務めていたが、ジミー・カーター大統領による在韓米軍の削減方針を批判したため、1977年に解任された。その後1980年にはWACLに入り、USCWF設立に至った。

USCWFはイラン・コントラ事件でニカラグアのゲリラを支援して非難を浴びており[6]1981年には名誉毀損防止同盟(ADL)の監視下に置かれ、「過激派人種差別主義者、反ユダヤ主義者の溜まり場」になりつつあるとまで言わしめている[20][11]。これを受け、USCWF及びWACLは1980年代、当該者の除名とADLから監視者の招聘を行う事となる[21]。その結果、ADLは「1981年以降、人種差別者及び反ユダヤ主義者がいなくなり、相当の進歩が見られるようになった事を確信する」との声明を出す[22]

加盟組織編集

以下に加盟組織を掲げるが、現在は加盟していない、乃至は現存しない組織も含む事に留意されたい。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ WACLコトバンク
  2. ^ “The Fascist Specter Behind The World Anti-Red League”, The Washington Post 
  3. ^ Kelsey, Tim; Rowe, Trevor (1990年3月4日). “Academics were funded by racist American trust”. The Independent 
  4. ^ “Meet the Press”, MSNBC (MSN), (October 5, 2008), http://www.msnbc.msn.com/id/27034205/page/2/ 
  5. ^ Schor, Elana (2008年10月7日). “US election: Democrats threaten to hit McCain on Iran-Contra link”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/world/2008/oct/07/uselections2008.johnmccain2 2008年10月7日閲覧。 
  6. ^ a b Yost, Pete (2008年10月7日). “McCain linked to group in Iran-Contra affair”. San Francisco Chronicle. Associated Press. オリジナルの2008年12月8日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20081208061208/http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=%2Fn%2Fa%2F2008%2F10%2F06%2Fpolitics%2Fp212035D66.DTL 2009年8月20日閲覧。 
  7. ^ Smith, Ben. “A shot across the bows”. Politico. 2008年10月17日閲覧。
  8. ^ “McCain tied to Iran-Contra group”. MSNBC.com. (2008年10月7日). http://www.msnbc.msn.com/id/27062761/ 2008年10月17日閲覧。 
  9. ^ David Pallister, David Beresford and Angela Johnson. "Guns, Goons, and Western Goals", The Guardian, April 24, 1993.
  10. ^ “McCain linked to group in Iran-Contra affair”, USA Today, (7 October 2008), http://www.usatoday.com/news/politics/2008-10-07-761883650_x.htm .
  11. ^ a b Anti-Semitism Charges Lead To Delay on Religion Prize, New York Times, April 19, 1988.
  12. ^ The Village Voice, February 27, 1996
  13. ^ The Guardian, (August 6, 1994) .
  14. ^ "Political group plans to invite Aung San Suu Kyi to visit Taiwan" in Focus Taiwan http://focustaiwan.tw/ShowNews/WebNews_Detail.aspx?ID=201301230032&Type=aIPL
  15. ^ a b 饒穎奇「世盟一甲子」五南圖書出版、2014年
  16. ^ “總統出席「2009年世界自由日慶祝大會暨世界自由民主聯盟中華民國總會第53次會員代表大會」”, 中華民国総統府, (2009-01-18), https://www.president.gov.tw/NEWS/13002 
  17. ^ “總統出席「2011年世界自由日慶祝大會暨世亞盟年會」”, 中華民国総統府, (2011-01-22), https://www.president.gov.tw/NEWS/15061 
  18. ^ “總統出席「2013年世界自由日慶祝大會暨世亞盟年會」”, 中華民国総統府, (2013-01-23), https://www.president.gov.tw/NEWS/17374 
  19. ^ “總統出席「2016年世界自由日慶祝大會暨世盟中華民國總會第59次會員代表大會」”, 中華民国総統府, (2016-01-23), https://www.president.gov.tw/NEWS/20128 
  20. ^ Anti-Defamation League (1981), "Terrorism’s Targets: Democracy, Israel and Jews", p23 - cited at ADL on the WACL & John McCain
  21. ^ Singlaub, Hazardous Duty, p. 447
  22. ^ ADL on the WACL & John McCain
  23. ^ ビデラ自身は1973年に加盟。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  24. ^ 党創設者で独裁者のウゴ・バンセルは、1973年に共同総裁の1人となった。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  25. ^ ロベルト・ダブイソンが深く関与
  26. ^ 指導者・創設者のステファノ・デレ・チアイエを通じて。"Inside The League by Scott Anderson, and Jon Lee Anderson."参照
  27. ^ Drugs, Guns and Nukes: Iran as the New 'Dope, Incorporated' - Global Research, 18 March 2012
  28. ^ La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire
  29. ^ 党首で独裁者のアルフレド・ストロエスナーは1973年に共同総裁の1人となった。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  30. ^ マルコスは1973年に共同総裁の1人となった。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  31. ^ 党創設者で独裁者の朴正煕は1973年に共同総裁の1人となった。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  32. ^ 党創設者で独裁者のグエン・バン・ チューは1973年に共同総裁の1人となった。La Liga Anticomunista Mundial, internacional del crimen, Thierry Meyssan, Voltaire参照
  33. ^ Paul W. Valentine (1978-05-28). "The Fascist Specter Behind The World Anti-Red League". Washington Post
  34. ^ Rich Jaroslovsky (1984-09-28). "Racial Purist uses Reagan Plug". Wall Street Journal

参考文献編集

外部リンク編集