メインメニューを開く

丘美 丈二郎(おかみ じょうじろう、1918年10月31日 - 2003年12月11日)は、大阪府出身の探偵小説作家。「地球防衛軍」など東宝の特撮映画の原作者。本名は兼弘正厚東京帝国大学工学部卒。

目次

略歴編集

海軍の技術士官を経て戦後、航空自衛隊に入隊。除隊までテストパイロットを務めた。その後は民間会社のテストパイロットなどを経て、技術関係の翻訳に携わった。作家としては、1949年、ミステリーの専門雑誌、『宝石』の「百万円コンクール」で短編「翡翠荘綺談」がC級短編三席入選する。1952年には同誌に代表作「鉛の小函」が掲載されて注目される。SF的要素を含む作品を得意とするが、本人は「SS」(サイエンティックストーリー)と自負しており、全て科学的根拠に基づいて執筆していると語っている。SF小説の愛読者でもあった東宝のプロデューサー田中友幸の依頼により東宝特撮映画の原作を手掛けた。

特撮映画の原作について編集

原作者としてクレジットされているのは、「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「妖星ゴラス」「宇宙大怪獣ドゴラ」の四本。丘美本人によれば、東宝の田中プロデューサーの兄とは知り合いで、その縁で田中自らが丘美の勤務先であった仙台の自衛隊基地に出向いて来て「地球防衛軍」の原作を依頼してきたという。この時は雑誌連載の可能性も考慮し、小説として執筆された。四百字詰原稿用紙二百枚ほどの長さだったという。ただし映画化にあたっては、潤色とクレジットされている香山滋が協力。原作には、ロボット怪獣モゲラや地球侵略を企てるミステリアンが女性を拉致するなどのエピソードはない。丘美によると、香山より「もっとロマンを…」と批評されたという。なお原作小説は田中プロデューサーの尽力にも関わらず出版には至らなかった。その後の映画化作品については、原案としてストーリーを提供したものだという。いくつかストーリーを提供した作品から採用されたこともあり、「宇宙大怪獣ドゴラ」の原作とされる「スペース・モンス」については、丘美自身が全く記憶していなかった。

主な作品編集

著書編集

題名は「小説選」となっているが事実上の全集であり、随筆・評論等も収録されている。

主な受賞歴編集

参考資料編集

「東宝SF特撮映画シリーズ」(東宝出版事業室、1986年)中の本人へのインタビュー。