両夫婦
1914年公開のアメリカ合衆国の短編サイレント映画
『両夫婦』(The Rounders) は、1914年公開の短編サイレント映画。キーストン社による製作で、主演・監督はチャールズ・チャップリン。1971年に映画研究家ウノ・アスプランドが制定したチャップリンのフィルモグラフィーの整理システムに基づけば、チャップリンの映画出演26作目にあたる[1][注釈 1]。
両夫婦 | |
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The Rounders | |
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監督 | チャールズ・チャップリン |
脚本 | チャールズ・チャップリン |
製作 | マック・セネット |
出演者 |
チャールズ・チャップリン ロスコー・アーバックル フィリス・アレン ミンタ・ダーフィ アル・セント・ジョン |
撮影 | フランク・D・ウィリアムズ |
配給 | キーストン・フィルム・カンパニー |
公開 | 1914年9月7日 |
上映時間 | 16分 |
製作国 |
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言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
あらすじ編集
チャーリーとファッティ、2人の酔客は同じホテルに宿泊している。片方は妻にぶたれ、もう片方は妻をぶっていた。2人は妻の持つ金を失敬してレストランに繰り出し陽気に騒ぐが、トラブルを起こしてレストランや妻から怒られ逃げ出す。2人は湖に向かい、ボートに乗って真ん中まで行ったところでボートを沈める[2][3]。
評価編集
チャップリンはフレッド・カーノー劇団時代に演じて以来十八番の酔っぱらい役を演じているが、チャップリンの伝記を著した映画史家のデイヴィッド・ロビンソンはこの作品における酔っぱらいは従来のものとは一線を画し、最終的に『街の灯』(1931年)で完成される新しいタイプの酔っぱらい役であると評している[4]。
キャスト編集
- チャールズ・チャップリン:陽気な男
- ロスコー・アーバックル:陽気な男の友人
- フィリス・アレン:陽気な男の妻
- ミンタ・ダーフィ:友人の妻
- アル・セント・ジョン:ボーイ
- ジェス・ダンディ:食事客
- ウォレス・マクドナルド:食事客
- チャーリー・チェイス (コメディアン):食事客
etc
脚注編集
注釈編集
- ^ 1914年製作、2010年発見の『泥棒を捕まえる人』を除く
出典編集
- ^ #大野 (2007) p.252
- ^ #Imdb
- ^ “26. The Rounders (1914)” (英語). BFI Homepage - Chaplin Home. 英国映画協会. 2013年5月6日閲覧。
- ^ #ロビンソン (上) pp.166-167
参考文献編集
- チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』中野好夫(訳)、新潮社、1966年。ISBN 4-10-505001-X。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』上、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347430-7。
- デイヴィッド・ロビンソン『チャップリン』下、宮本高晴、高田恵子(訳)、文藝春秋、1993年。ISBN 4-16-347440-4。
- 大野裕之『チャップリン再入門』日本放送出版協会、2005年。ISBN 4-14-088141-0。
- 大野裕之『チャップリン・未公開NGフィルムの全貌』日本放送出版協会、2007年。ISBN 978-4-14-081183-2。