中の峠隧道(なかのたおずいどう)は、広島県東広島市にある隧道

隧道の上流側入口

概要 編集

東広島市西条町郷曽にあり、全長327mに及ぶ。2000年4月28日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された[1]

歴史 編集

経緯 編集

西条盆地の南に広がる柏原(かしょうばら)地区にある深道池は、一度干上がるとなかなか満水にならないため、人々は長い間干害に悩まされていた。1926年に起きた大干ばつを契機に、地元の沖田嘉市が山の向こうの小田山川からトンネルを掘り、深道池まで水をひいてこようと考え[2]、翌年から一人でを用いて隧道を掘りはじめた。初めのころ村人たちは協力的でなかったが、一人で掘削を続ける沖田に感銘を受け、次第に手伝うようになった。1930年に隧道は完成した[3]

年表 編集

参考文献 編集

  1. ^ a b 国指定文化財等データベース
  2. ^ 「東広島市 くらしのガイド」 東広島市、2010年10月、16頁
  3. ^ 「これぞ!未来につなげたいわが街『財産』」『ザ・ウィークリー・プレスネット』、2009年10月23日[1]

座標: 北緯34度22分39.04秒 東経132度41分9.95秒 / 北緯34.3775111度 東経132.6860972度 / 34.3775111; 132.6860972