中川 健太(なかがわ けんた、1985年8月7日 - )は、日本プロボクサー東京都墨田区出身。第38代・第42代・第44代日本スーパーフライ級王者。元WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者。血液型A型。

中川 健太
基本情報
本名 中川 健太
通称 サンダーレフト
階級 スーパーフライ級
身長 167㎝
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1985-08-07) 1985年8月7日(38歳)
出身地 東京都墨田区
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 30
勝ち 24
KO勝ち 12
敗け 5
引き分け 1
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概要 編集

通称「サンダーレフト」。左強打で有名。ボクシングスタイルはサウスポーだが、実は右利き。血液型A型。

ロッキージムでプロデビュー。レイスポーツボクシングジムに移籍しスーパーフライ級チャンピオンとなる。現在は三迫ボクシングジムに所属。

来歴 編集

東京都墨田区生まれ。中学時代は野球部に所属していたが、当時の友人の影響で都立港工業高校(現在は東京都立六郷工科高等学校)入学後、親友の船井龍一とボクシング部を創設[1]

高校卒業後、2004年12月にロッキージムよりプロデビュー。その後8か月の間に3戦(2勝1敗)。2戦目、当時6戦目の後の日本スーパーバンタム級王者石本康隆と対戦、判定負。3戦したのち一度引退。就職するも親友、船井龍一の活躍に感化され2011年に6年ぶりに復帰。

2015年6月26日、後楽園ホールにて白石豊土とスーパーフライ級8回戦で対戦し、3回負傷引き分けに終わった[2]

2016年10月6日、後楽園ホールにて空位の日本スーパーフライ級王座をかけて木村隼人と対戦し、10回2-1(97-95、95-96、97-93)で判定勝ちし、王座獲得した[3]

2017年3月22日、後楽園ホールで船井龍一と対戦し、7回2分59秒KO負けを喫した[4]

2019年12月8日、大阪府立体育会館第2競技場で日本スーパーフライ級王者の奥本貴之と日本王座を懸けて対戦し、10回3-0(98-92×2、99-92)で判定勝ちを収め、王座に復帰した[5]

2020年7月23日、後楽園ホールで日本スーパーフライ級1位の指名挑戦者であるユータ松尾を相手に防衛戦を行い、9回1分55秒に両選手の傷が原因で試合が終わり、3-0(88-84×2、88-83)で負傷判定勝ちを収め、王座の初防衛に成功した[6]

2020年12月14日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王者の福永亮次と王座統一戦とアンドリュー・モロニーの返上に伴うOPBF東洋太平洋王座決定戦を行い、10回2分24秒TKO負けを喫し、WBOアジアパシフィック・OPBF東洋太平洋王座獲得に失敗と共に、日本王座から陥落した[7]

2022年4月23日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で日本スーパーフライ級1位の久高寛之と日本スーパーフライ級王座決定戦を行い、10回3-0(99-90、98-91×2)の判定勝ちを収め再び王座に復帰した。なお、対戦相手の久高は試合後に現役を引退した。

2022年8月9日、後楽園ホールで日本スーパーフライ級1位の梶颯と日本スーパーフライ級タイトルマッチを行い、10回3-0(96-94、97-93×2)の判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した。

2022年10月24日、日本スーパーフライ級王座を返上した[8]

2023年2月14日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級2位の古谷昭男とWBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座決定戦を行い、12回3-0(117-111、116-112、115-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した。

2023年7月1日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級5位の白石聖とWBOアジアパシフィックスーパーフライ級タイトルマッチを行い、12回3-0(115-113、115-112、117-111)の判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した。

2024年4月6日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックスーパーフライ級3位の大橋哲朗とWBOアジアパシフィックスーパーフライ級タイトルマッチを行うも、10回2分48秒TKO負けを喫し王座から陥落した。

戦績 編集

  • プロボクシング:30戦24勝(12KO)5敗1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2004年12月6日 4R 判定3-0 笠井康(高崎)   日本 プロデビュー戦
2 2005年4月12日 4R 判定0-3 石本康隆(帝拳)   日本
3 2005年8月31日 4R 判定3-0 度会雄一(笹崎)   日本
4 2011年9月27日 4R 判定1-2 蔦野哲平(帝拳)   日本
5 2012年4月1日 3R 棄権 ワイルドボア上田(レイS)   日本
6 2012年8月21日 4R KO 知念大樹(石神井S)   日本
7 2013年4月23日 3R KO 村田智哉(KG大和)   日本
8 2013年10月16日 3R TKO 阿知和賢(ワタナベ)   日本
9 2014年3月7日 3R TKO 萩原猛(T&T)   日本
10 2014年12月9日 3R TKO 中村量(野口)   日本
11 2015年2月10日 3R TKO 西村崇(ヨシヤマ)   日本
12 2015年6月26日 3R 負傷引分 白石豊土(協栄)   日本
13 2015年12月21日 8R 判定2-1 田之岡条(小熊)   日本
14 2016年4月26日 4R TKO 濱田修士(REBOOT)   日本
15 2016年7月8日 3R TKO 乾諒介(花形)   日本
16 2016年10月6日 10R 判定2-1 木村隼人(ワタナベ)   日本 日本スーパーフライ級王座決定戦
17 2017年3月22日 7R 2:59 KO 船井龍一(ワタナベ)   日本 日本王座陥落
18 2017年9月21日 1R 3:06 KO ペットガオガラット・ガオラーンレックジム   タイ
19 2017年12月6日 3R 0:15 TKO バンチャー・サイトーンジム   タイ
20 2018年3月23日 8R 判定3-0 クアンペット・ゲーオクワンリゾートボクシングキャンプ   タイ
21 2019年5月18日 7R 2:17 TKO 那須亮祐(グリーンツダ)   日本
22 2019年12月8日 10R 判定3-0 奥本貴之(グリーンツダ)   日本 日本スーパーフライ級タイトルマッチ
23 2020年7月22日 9R 負傷判定3-0 ユータ松尾(ワールドS)   日本 日本王座防衛1
24 2020年12月14日 10R 2:24 TKO 福永亮次(角海老宝石)   日本 WBOアジア太平洋・日本スーパーフライ級王座統一戦
OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦
日本王座陥落
25 2021年11月19日 8R 判定3-0 廣本彩刀(角海老宝石)   日本
26 2022年4月23日 10R 判定3-0 久高寛之(仲里)   日本 日本スーパーフライ級王座決定戦
27 2022年8月9日 10R 判定3-0 梶颯(帝拳)   日本 日本王座防衛1
28 2023年2月14日 12R 判定3-0 古谷昭男(六島)   日本 WBOアジア太平洋スーパーフライ級王座決定戦
29 2023年7月1日 12R 判定3-0 白石聖(志成)   日本 WBOアジア太平洋防衛1
30 2024年4月6日 10R 2:48 TKO 大橋哲朗(真正)   日本 WBOアジア太平洋王座陥落
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獲得タイトル 編集

  • 第38代日本スーパーフライ王座(防衛0)
  • 第42代日本スーパーフライ王座(防衛1)
  • 第44代日本スーパーフライ王座(防衛1=返上)
  • WBOアジアパシフィックスーパーフライ級王座(防衛1)

脚注 編集

  1. ^ あす日本タイトル同級生対決、中川健太vs船井龍一 Boxing News(ボクシングニュース)2017年3月21日
  2. ^ 白石vs中川は負傷ドロー、塚田はランカー対決制す Boxing News(ボクシングニュース)2015年6月26日
  3. ^ 中川健太が日本SF級新王者、木村隼人に2-1判定 Boxing News(ボクシングニュース)2016年10月6日
  4. ^ 船井龍一が新王者に、親友対決に7回KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2017年3月22日
  5. ^ 別府優樹が5度のダウン挽回 WBO・AP王座獲得 中川健太が日本S・フライ級王座返り咲き Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月8日
  6. ^ 中川健太が負傷判定勝ち 日本S・フライ級V1 三迫ジムは日本王者 史上最多の6人キープ Boxing News(ボクシングニュース)2020年7月22日
  7. ^ 福永亮次が大激闘制す S・フライ級3冠王者に 日本王者の中川健太に10回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月14日
  8. ^ スーパーバンタム級の井上拓真とスーパーフライ級の中川健太が日本王座を返上 JBC発表”. スポニチ (2022年10月24日). 2022年11月11日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

前王者
石田匠
第38代日本スーパーフライ級王者

2016年10月6日 - 2017年3月22日

次王者
船井龍一
前王者
奥本貴之
第42代日本スーパーフライ級王者

2019年12月8日 - 2020年12月14日

次王者
福永亮次
空位
前タイトル保持者
福永亮次
第44代日本スーパーフライ級王者

2022年4月23日 - 2022年10月24日 (返上)

空位
次タイトル獲得者
高山涼深