中野ロープウェイ(なかのロープウェイ)は、中野ブロードウェイ地下1階にある雑貨店。

中野ロープウェイが入居する中野ブロードウェイ

女性アイドル(特にライブアイドル)がよく訪れる店として知られる[1][2]

概要 編集

店主のイトウにより2010年に開店。店名は「中野ブロードウェイ」のパロディであるが、開店前は「ヴァレッジヴィンガード」(「ヴィレッジヴァンガード」のパロディ)とどちらにするか迷っていて、友人たちの意見はヴァレッジヴィンガード優勢であったが、直感で「中野ロープウェイ」に決めた[2]

開店当初の店舗は現在倉庫として使っているスペースで、当初販売していたアイテムは、前年タイを旅行した際に購入した犬のキーホルダー30個とTシャツであった[2]。今も販売する雑貨は自ら東南アジアで仕入れており、その際は店舗は休業となる。

エピソード 編集

「中野ロープウェイ」の名を広めたのは、でんぱ組.inc加入前からの知人であった夢眠ねむがたびたび店に遊びに来てTwitterで宣伝してくれたことが大きかったとイトウは語っている[2]。ちなみに、夢眠は芸名の名前「ねむ」を決めるときにイトウに相談したという[3]。 また、イトウは廣田あいか(元私立恵比寿中学)のニックネーム「ぁぃぁぃ」や和田輪(元Maison book girl)の芸名の名付け親でもある[1]

「なぜアイドルがよく来店するのか?」という問いに、イトウは「僕がアイドルを好きなので目ざとく気づくから」と答えている[2]。アイドルがまだ有名でない頃から来店(それに気づいたイトウやアイドル本人が訪れたことをSNSで報告)していて、彼女たちががんばってくれた(有名になった)おかげで、結果的に「アイドルが訪れる店」としての知名度が上がったと分析している。なお、イトウのアイドルファン時代についてはタワーレコードオンラインで連載されていた『アイドルのいる暮らし』[4](岡田康宏著、2013年ポット出版より書籍化)に詳しい。

イトウの紹介でのちにアイドルとなった来店客もおり、福円もち(元少女閣下のインターナショナル[注 1][5]、早桜ニコ(クマリデパート[6]、Dr.まひるん(元SAKA-SAMA[注 2][7]などがいる。

イベント 編集

毎年6月に新宿ロフトで周年ライブが開催されている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 少女閣下のインターナショナル活動休止後、RHYMEBERRY(DJ OMOCHI)を経て、2019年より早坂七星名義で活動
  2. ^ SAKA-SAMA卒業後「すずめ園」に改名。2020年8月、出雲にっき(元avandonedinnes)と自由律俳句ユニット「ひだりききクラブ」結成

出典 編集

  1. ^ a b 「中野ロープウェイ」になぜ地下アイドルは毎日遊びに行くのか? 店主のイトウさんが語る「アイドルは枯山水」論”. チカカラ (2018年8月25日). 2020年1月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e 漫画、音楽、そしてアイドル。中野ロープウェイ店主・イトウ氏のサブカル四十年史”. LEDGE MAGAZINE (2019年6月3日). 2020年1月18日閲覧。
  3. ^ 夢眠ねむさん 名前の由来を自ら“訂正”ウィキは「地味に違うんです」「ひらがなの『む』が好きで…」”. スポニチ Sponichi Annex (2019年12月31日). 2020年1月18日閲覧。
  4. ^ 第9回:イトウさん編” (2012年12月6日). 2020年1月19日閲覧。
  5. ^ 【活動休止前ラスト・インタヴュー】少女閣下のインターナショナル、音楽キャリアの集大成をハイレゾ配信”. OTOTOY (2016年7月8日). 2020年1月14日閲覧。
  6. ^ 『Top Yell NEO 2016〜2017』(竹書房)「2017年ブレイク必至の注目ユニットPick Up!!」p.91
  7. ^ メンバーインタビューその3:Dr.まひるん”. SAKA-SAMA公式サイト (2018年2月22日). 20200-01-19閲覧。

外部リンク 編集