中野坂上駅
中野坂上駅(なかのさかうええき)は、東京都中野区にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
中野坂上駅 | |
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![]() 1番出入口(2006年12月20日)
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なかのさかうえ Nakano-sakaue |
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東京都中野区本町二丁目48-2(東京メトロ) 北緯35度41分49.2秒東経139度40分58秒座標: 北緯35度41分49.2秒 東経139度40分58秒 東京都中野区中央二丁目2-28(東京都交通局) 北緯35度41分52.5秒東経139度40分58.5秒 |
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所属事業者 | ![]() ![]() |
電報略号 | サカ(東京メトロ) 中坂(東京都交通局、駅名略称) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面3線(丸ノ内線) 1面2線(大江戸線) |
乗降人員 -統計年度- |
(東京メトロ)74,354人/日 (東京都交通局)39,670人/日 -2016年- |
開業年月日 | 1961年(昭和36年)2月8日 |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ![]() |
駅番号 | ○M 06 |
キロ程 | 18.5km(池袋起点) |
◄M 05 新中野 (1.1km)
(1.1km) 西新宿 M 07►
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所属路線 | ![]() |
駅番号 | ○M 06 |
キロ程 | 0.0km(中野坂上起点) |
◄Mb 05 中野新橋 (1.3km)
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所属路線 | ![]() |
駅番号 | ○E 30 |
キロ程 | 30.6km(都庁前起点) |
◄E 29 西新宿五丁目 (1.2km)
(1.0km) 東中野 E 31►
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東京メトロの駅は本町二丁目に、東京都交通局の駅は中央二丁目にそれぞれ所在する。
目次
概要編集
東京メトロの丸ノ内線と、都営地下鉄の大江戸線が乗り入れ、接続駅となっている。各路線の駅番号は丸ノ内線がM 06、大江戸線がE 30である。
丸ノ内線については、当駅で本線と方南町支線が分岐しており、かつ当駅が後者の起点駅となっている。方南町支線は一部の列車を除いて、当駅で折り返し運転を行っている。
年表編集
- 1961年(昭和36年)2月8日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)荻窪線新宿駅 - 新中野駅間および当駅 - 中野富士見町駅間開通と同時に開業。
- 1972年(昭和47年)4月1日 - 荻窪線を丸ノ内線に改称。
- 1973年(昭和48年)11月1日 - 定期券発行機を導入[1][2]。
- 1974年(昭和49年)3月1日 - 自動改札機を導入[2]。
- 1997年(平成9年)12月19日 - 都営地下鉄12号線の駅が開業し、乗換駅となる[3]。
- 2000年(平成12年)4月20日 - 都営地下鉄12号線を大江戸線に改称。
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)8月21日 - 丸ノ内線ホームの1・3番線でホームドアが稼働開始。
- 2009年(平成21年)3月28日 - 丸ノ内線全線でワンマン運転を開始。
- 2012年(平成24年)8月11日 - 丸ノ内線新中野駅側に本町方面改札と3番出口がオープン。
- 2013年(平成25年) - 大江戸線ホームでホームドアが稼働開始。
駅構造編集
東京メトロ編集
青梅街道の直下に位置する島式ホーム2面3線を有する地下駅である。
中野坂上交差点方面改札には、ホームと改札内コンコースを連絡するエスカレーターが設置されているほか、改札外コンコースと1番出口の間は階段に加えてエスカレーターも併設されている。エレベーターは中野坂上サンブライトビル内にあり、改札外コンコースとを連絡している。また、本町方面改札にはホームと地下3階の改札内コンコースを連絡するエスカレーターとエレベーターが設置されているほか、改札外コンコースと3番出口の間にもエスカレーターとエレベーターが設置されている。
当駅は、「新宿駅務管区 中野坂上地域」として近隣の駅を管理している[4]。
のりば編集
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
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1 | 丸ノ内線 | 荻窪方面 | 一部は2番線 |
2 | 丸ノ内線(支線) | 方南町方面 | 一部は1番線 A線(荻窪方面1番線)側・B線(池袋方面3番線)側どちらも2番線と称する |
3 | 丸ノ内線 | 新宿・銀座・池袋方面 | 一部は2番線 |
当駅から、荻窪に向かう「本線」と方南町に向かう「支線」(分岐線)とに分かれるため、当駅から荻窪に向かう本線は分岐線の下をくぐり新中野駅に向かう。
当駅は支線の起点および始発・終着駅であるが、朝夕と深夜には中野車両基地への車両の出入庫の関係で、基地最寄りの中野富士見町駅まで直通する本線系統の電車が設定されている。同駅までのホーム有効長は本線系統の6両編成に対応している。それ以外の電車は当駅を始発・終着とする3両編成のワンマン電車が運行される。
支線内運行の電車は中央の2番線で折り返し、両側のドアが開くので1番線ホームと3番線ホームの双方から乗り降りすることができる。ただし、中野富士見町発池袋行は池袋方面ホーム(3番線)から、池袋・荻窪発中野富士見町行は荻窪方面ホーム(1番線)に発着する。
丸ノ内線は第三軌条方式を採用している。通常は乗客が万一軌道部に転落した場合の感電の危険性を低める目的で第三軌条をホームの反対側に設置している。しかし、当駅では2番線ホーム(方南町支線発着ホーム)は両側から乗り降りが可能なため、3番線ホーム側直下に第三軌条があって、感電の危険性が高く[5]、ホームに柵もなかった。このため、レールおよび防護カバーは警戒の意味で赤色に塗られていた。さらに、第三軌条の側面にも防護カバーが取り付けられていた。
2001年頃にホーム改装工事を実施した際に、柱の上部の色で方面を分かりやすくするため、荻窪方面は水色に黄緑色、池袋方面は水色に桃色のタイルが貼付された。
2004年に方南町支線はワンマン運転を開始し、2番線ホームには可動式ホーム柵が設置された。電車到着時以外は可動式ホーム柵が閉まっているため、安全が確保されるようになった。さらに2006年には、本線でもワンマン運転を開始するため、1・3番線ホームにも可動式ホーム柵が設置された。色は1・3番線と2番線で異なる。本線でもワンマン運転が開始されたのは2009年3月28日からで、これで丸ノ内線全線がワンマン運転となった。なお、ホーム柵設置から全線でのワンマン運転開始までは1・3番線の発車ブザーを可動式ホーム柵の線路側に移設しており、列車により発車ブザーを鳴らすことがあった。
方南町支線での当駅での乗り換え放送は冒頭の「乗り換えのご案内です」を省略し、乗り換え案内を放送する。なお、電車到着時の駅での自動案内放送は、他方面への乗り換え案内を流さず、都営大江戸線への乗り換え案内のみを放送する。
自動改札機は、1990年代初頭からの各駅への本格導入以前にも1974年頃から有楽町線銀座一丁目駅とともに試験的に設置されていた。
開業以来、改札口と出入口は西新宿側のみに設置されていたが、2012年8月11日始発より、新中野・中野新橋駅側に本町方面改札と3番出口が新たに設置された。そのため、ホームの幅員が一部狭くなっている。本町方面改札には上りエスカレータ、エレベーターも設置されたが、改札は、赤坂見附駅と同様に、ホームの下に設置される構造となっている。
LED式の発車標が設置される前は、1番線に電動板式の発車標が、2番線の池袋側には2番線からの池袋行を表示する電光掲示板が設置されていた。
都営地下鉄編集
山手通りと首都高速道路中央環状新宿線山手トンネルの直下に位置する、島式ホーム1面2線を有する地下駅である。そのため、改札口からホームまでを連絡するエスカレーターの距離が非常に長いのが特徴である。
なお山手トンネルは丸ノ内線のわずか2m下、都営大江戸線の5m上の隙間を通している[6]。
駅名併称は「実践学園中・高等学校前」であるが、到着時の案内放送では「堀越学園、宝仙学園へお越しの方は、こちらでお降り下さい」と流されている。
2010年1月頃から、駅名標の下に「東京工芸大学前」の副名称板が設置された。
駅業務は東京都営交通協力会に委託されており、都庁前駅務管理所管内の受託駅を統括する8区ブロック長が配置されている。
のりば編集
番線 | 路線 | 行先 |
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1 | 都営大江戸線 | 都庁前・六本木・(都庁前のりかえ)飯田橋方面 |
2 | 練馬・光が丘方面 |
利用状況編集
- 東京メトロ - 2016年度の1日平均乗降人員は74,354人である[利用客数 1]。
- 東京メトロ全130駅中59位。
- 都営地下鉄 -2016年度の1日平均乗降人員は39,670人(乗車人員 19,700人、降車人員 19,970人)である[利用客数 2]。
- 大江戸線全38駅中18位。
年度別1日平均乗降人員編集
近年の1日平均乗降人員は下表の通り。
年度 | 東京メトロ | 都営地下鉄 | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 46,810 | 30,384 | ||
2004年(平成16年) | 59,103 | 26.3% | 30,878 | 1.6% |
2005年(平成17年) | 59,917 | 1.4% | 31,859 | 3.2% |
2006年(平成18年) | 60,464 | 0.9% | 33,308 | 4.5% |
2007年(平成19年) | 62,524 | 3.4% | 35,568 | 6.8% |
2008年(平成20年) | 63,737 | 1.9% | 35,209 | −1.0% |
2009年(平成21年) | 62,908 | −1.3% | 33,865 | −3.8% |
2010年(平成22年) | 62,469 | −0.7% | 33,688 | −0.5% |
2011年(平成23年) | 61,969 | −0.8% | 33,011 | −2.0% |
2012年(平成24年) | 65,166 | 5.2% | 35,097 | 6.3% |
2013年(平成25年) | 69,438 | 6.6% | 37,094 | 5.7% |
2014年(平成26年) | 70,853 | 2.0% | 37,653 | 1.5% |
2015年(平成27年) | 72,789 | 2.7% | 38,709 | 2.8% |
2016年(平成28年) | 74,354 | 2.2% | 39,670 | 2.5% |
年度別1日平均乗車人員(1960年 - 2000年)編集
近年の1日平均乗車人員は下表の通り。
年度 | 営団 | 都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
1960年(昭和35年) | [備考 1]8,283 | 未開業 | [東京都統計 1] |
1961年(昭和36年) | 5,447 | [東京都統計 2] | |
1962年(昭和37年) | 8,950 | [東京都統計 3] | |
1963年(昭和38年) | 11,952 | [東京都統計 4] | |
1964年(昭和39年) | 14,601 | [東京都統計 5] | |
1965年(昭和40年) | 14,775 | [東京都統計 6] | |
1966年(昭和41年) | 14,651 | [東京都統計 7] | |
1967年(昭和42年) | 15,196 | [東京都統計 8] | |
1968年(昭和43年) | 16,302 | [東京都統計 9] | |
1969年(昭和44年) | 16,793 | [東京都統計 10] | |
1970年(昭和45年) | 17,997 | [東京都統計 11] | |
1971年(昭和46年) | 18,743 | [東京都統計 12] | |
1972年(昭和47年) | 18,978 | [東京都統計 13] | |
1973年(昭和48年) | 19,512 | [東京都統計 14] | |
1974年(昭和49年) | 17,003 | [東京都統計 15] | |
1975年(昭和50年) | 19,672 | [東京都統計 16] | |
1976年(昭和51年) | 19,841 | [東京都統計 17] | |
1977年(昭和52年) | 20,408 | [東京都統計 18] | |
1978年(昭和53年) | 19,605 | [東京都統計 19] | |
1979年(昭和54年) | 19,730 | [東京都統計 20] | |
1980年(昭和55年) | 19,912 | [東京都統計 21] | |
1981年(昭和56年) | 20,395 | [東京都統計 22] | |
1982年(昭和57年) | 20,600 | [東京都統計 23] | |
1983年(昭和58年) | 20,926 | [東京都統計 24] | |
1984年(昭和59年) | 20,940 | [東京都統計 25] | |
1985年(昭和60年) | 21,088 | [東京都統計 26] | |
1986年(昭和61年) | 21,641 | [東京都統計 27] | |
1987年(昭和62年) | 21,579 | [東京都統計 28] | |
1988年(昭和63年) | 21,858 | [東京都統計 29] | |
1989年(平成元年) | 21,981 | [東京都統計 30] | |
1990年(平成 | 2年)22,005 | [東京都統計 31] | |
1991年(平成 | 3年)22,189 | [東京都統計 32] | |
1992年(平成 | 4年)21,600 | [東京都統計 33] | |
1993年(平成 | 5年)20,693 | [東京都統計 34] | |
1994年(平成 | 6年)20,375 | [東京都統計 35] | |
1995年(平成 | 7年)19,896 | [東京都統計 36] | |
1996年(平成 | 8年)21,219 | [東京都統計 37] | |
1997年(平成 | 9年)25,044 | [備考 2]5,845 | [東京都統計 38] |
1998年(平成10年) | 28,137 | 8,742 | [東京都統計 39] |
1999年(平成11年) | 29,372 | 9,997 | [東京都統計 40] |
2000年(平成12年) | 30,112 | 11,589 | [東京都統計 41] |
年度別1日平均乗車人員(2001年以降)編集
年度 | 東京メトロ | 都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
2001年(平成13年) | 29,715 | 13,742 | [東京都統計 42] |
2002年(平成14年) | 29,575 | 14,427 | [東京都統計 43] |
2003年(平成15年) | 29,697 | 15,246 | [東京都統計 44] |
2004年(平成16年) | 29,962 | 15,556 | [東京都統計 45] |
2005年(平成17年) | 30,353 | 16,025 | [東京都統計 46] |
2006年(平成18年) | 30,718 | 16,764 | [東京都統計 47] |
2007年(平成19年) | 31,724 | 17,743 | [東京都統計 48] |
2008年(平成20年) | 32,167 | 17,542 | [東京都統計 49] |
2009年(平成21年) | 31,893 | 16,850 | [東京都統計 50] |
2010年(平成22年) | 31,556 | 16,765 | [東京都統計 51] |
2011年(平成23年) | 31,377 | 16,423 | [東京都統計 52] |
2012年(平成24年) | 32,967 | 17,438 | [東京都統計 53] |
2013年(平成25年) | 35,134 | 18,425 | [東京都統計 54] |
2014年(平成26年) | 35,824 | 18,703 | [東京都統計 55] |
2015年(平成27年) | 36,893 | 19,227 | [東京都統計 56] |
- 備考
駅周辺編集
- ハーモニースクエア
- 中野坂上サンブライトビル
- 三菱東京UFJ銀行中野坂上ATMコーナー
- 中野坂上セントラルビル
- みずほ銀行中野坂上支店
- 住友中野坂上ビル
- 中野区役所 東部地域事務所・東部区民活動センター
- 中野区立本町図書館
- 中野警察署
- 宝仙寺
- 東京工芸大学 芸術学部
- 学校法人宝仙学園
- 実践学園中学・高等学校
- 堀越高等学校
- 中野中央一郵便局
- 中野本町三郵便局
- 三井住友銀行 中野坂上支店
- 東京信用金庫 中野坂上支店
- 青梅街道(東京都道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線)
- 山手通り(東京都道317号環状六号線)
バス路線編集
- 中野坂上駅
- 中野坂上
隣の駅編集
脚注編集
- ^ 国会議事堂前駅、明治神宮前駅も同時に導入。
- ^ a b 東京メトロハンドブック2008
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第3号、鉄道ジャーナル社、1998年3月、 89頁。
- ^ 鉄道ピクトリアル2016年12月臨時増刊号 【特集】東京地下鉄 p.17
- ^ 横浜市営地下鉄ブルーラインの新羽駅2・3番線も同様である。なお、同様の構造を持つ近鉄けいはんな線の新石切駅は、通常使用しないホームであるため第三軌条の真上に柵を設置している。
- ^ テレビ朝日『Directors TV』2010年3月21日放送分で紹介された。
- ^ “2015年10月16日から長野新宿線及び長野松本線のダイヤ改正 中野坂上駅バス停の新設について なお、新宿行き降車バス停は、京王バス宮下交差点バス停となる。” (プレスリリース), アルピコ交通, (2015年10月15日) 2015年10月15日閲覧。
出典編集
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ^ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- ^ 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ^ 昭和35年
- ^ 昭和36年
- ^ 昭和37年
- ^ 昭和38年
- ^ 昭和39年
- ^ 昭和40年
- ^ 昭和41年
- ^ 昭和42年
- ^ 昭和43年
- ^ 昭和44年
- ^ 昭和45年
- ^ 昭和46年
- ^ 昭和47年
- ^ 昭和48年
- ^ 昭和49年
- ^ 昭和50年
- ^ 昭和51年
- ^ 昭和52年
- ^ 昭和53年
- ^ 昭和54年
- ^ 昭和55年
- ^ 昭和56年
- ^ 昭和57年
- ^ 昭和58年
- ^ 昭和59年
- ^ 昭和60年
- ^ 昭和61年
- ^ 昭和62年
- ^ 昭和63年
- ^ 平成元年
- ^ 平成2年
- ^ 平成3年
- ^ 平成4年
- ^ 平成5年
- ^ 平成6年
- ^ 平成7年
- ^ 平成8年
- ^ 平成9年
- ^ 平成10年 (PDF)
- ^ 平成11年 (PDF)
- ^ 平成12年
- ^ 平成13年
- ^ 平成14年
- ^ 平成15年
- ^ 平成16年
- ^ 平成17年
- ^ 平成18年
- ^ 平成19年
- ^ 平成20年
- ^ 平成21年
- ^ 平成22年
- ^ 平成23年
- ^ 平成24年
- ^ 平成25年
- ^ 平成26年
- ^ 平成27年