中間弾薬
中間弾薬(ちゅうかんだんやく、英語: Intermediate cartridge)は、拳銃弾と小銃弾の中間的な位置付けの実包の総称。アサルトライフルの要件の一つとなっている[1]。
従来の小銃や機関銃が使用していた、.303ブリティッシュ(7.7x56mmR)弾や.30-06スプリングフィールド(7.62x63mm)弾、7.62x54mmR ロシアン弾、7.62x51mm NATO弾などのいわゆるフルサイズの弾薬は、10~12gの弾頭を750~850メートル毎秒で射出し、初活力3,000~4,000ジュールという強力なものであったが、却ってこのために反動が大きく、肩付けでのフルオート射撃は極めて困難であった。一方、当時すでに個人携行可能な自動火器として短機関銃が広く用いられていたが、こちらは拳銃弾を使用するために威力が弱いという問題があった。このことから、両者の中間的な性格をもつ中間弾薬が各国で模索されることとなった[2]。
中間弾薬とされる弾薬には下記のようなものがある[3]。また大日本帝国陸軍が採用していた三八式実包(6.5x50mmSR)は、フェドロフM1916において採用されており、中間弾薬としての性格があったともされる[1]。
出典編集
- ^ a b 小林宏明 『歴群図解マスター 銃』 学研パブリッシング、2010年。ISBN 978-4054046535。
- ^ Anthony G Williams (2012年11月). “ASSAULT RIFLES AND THEIR AMMUNITION - HISTORY AND PROSPECTS” (英語). 2014年6月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年8月23日閲覧。
- ^ Max R. Popenker (2010年). “Intermediate power ammunition for automatic assault rifles” (英語). 2013年8月23日閲覧。