丹沢主稜(たんざわしゅりょう)とは、丹沢山地中央部の蛭ヶ岳から西へ伸びる延長約30kmの尾根である。

丹沢主稜

三国山(みくにやま)御正体山(みしょうたいさん)菰釣山(こもつるしやま)大室山(おおむろやま)宮ヶ瀬湖(みやがせこ)檜洞丸(ひのきぼらまる)西丹沢自然教室(にしたんざわしぜんきょうしつ)蛭ヶ岳(ひるがたけ)丹沢山(たんざわさん)塔ノ岳(とうのだけ)不老山(ふろうざん)大倉登山口(おおくらとざんぐち)丹沢湖(たんざわこ)
上:蛭ヶ岳より見た丹沢主稜 (2006年10月撮影)
下:丹沢山地における丹沢主稜の位置
所在地 神奈川県山梨県
位置
丹沢主稜の位置(日本内)
丹沢主稜
北緯35度28分44秒 東経139度06分10秒 / 北緯35.47889度 東経139.10278度 / 35.47889; 139.10278座標: 北緯35度28分44秒 東経139度06分10秒 / 北緯35.47889度 東経139.10278度 / 35.47889; 139.10278
上位山系 丹沢山地
最高峰 蛭ヶ岳(1,673 m
延長 30 km
プロジェクト 山
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概要 編集

丹沢山地中央部に位置する山地最高峰の蛭ヶ岳から檜洞丸大室山菰釣山三国山 と西へ伸びる尾根であり、山地の脊梁部にあたる稜線である。この内、西側の大室山~三国山間の稜線は山梨県甲斐国)と神奈川県相模国)の境をなすことから、甲相国境尾根と呼ばれることが多い。

丹沢山地の奥地にあるため登山者は少なく、静かな山歩きが楽しめる。稜線上は樹木が多く展望が良い場所は少ないが、山地最高峰である蛭ヶ岳からの展望は素晴らしく、丹沢山地はもちろん、富士山南アルプス八ヶ岳奥秩父奥多摩などの山々まで望むことができる。蛭ヶ岳~大室山間は高低差が大きく、やせ尾根やクサリ・ガレ場などの急峻な地形が多いが、大室山以西(甲相国境尾根)は比較的なだらかな地形となる。檜洞丸周辺はツツジの名所として有名で、5月下旬から6月上旬にかけては多くの登山者が訪れる。

丹沢主稜の山・峠 編集

山容 名称 標高m 蛭ヶ岳からの
方角と距離km
備考
  蛭ヶ岳 1,673   0 丹沢山地最高峰
  ミカゲ沢ノ頭 1,421  西 0.8
  臼ヶ岳 1,460  南西 1.5
  神ノ川乗越 1,250  西南西 1.9 かんのがわのっこし
  金山谷乗越 1,300  西南西 2.5
  檜洞丸 1,601  西南西 3.4 ひのきぼらまる
  熊笹ノ峰 1,523  西 3.8
  大笄 1,510  西 3.9 おおこうげ
  小笄 1,280  西 4.4 ここうげ
  犬越路 1,060  西 5.7 蛭ヶ岳~大室山間の最低地点
  大杉丸 1,169  西 5.9
  大室山 1,588  西北西 7.0
  三国山 1,340  西南西 22.3

※大室山以西の詳細は甲相国境尾根を参照。

 蛭ヶ岳ミカゲ沢ノ頭臼ヶ岳檜洞丸神ノ川乗越金山谷乗越熊笹ノ峰大笄小笄大杉丸犬越路大室山富士山蛭ヶ岳鬼ヶ岩ノ頭檜洞丸同角ノ頭大室山袖平山
丹沢主脈姫次より見た丹沢主稜東部の山々 (2011年11月撮影)

丹沢主稜の山小屋 編集

関連項目 編集

参考文献 編集