丹羽基二
丹羽 基二(にわ もとじ、1919年9月5日 - 2006年8月7日)は、日本の民俗学者、苗字・家紋研究家。イタリアのオリエンタル大学名誉教授、文学博士。日本家系図学会会長。
経歴編集
1919年、栃木県で生まれた[1]。1944年、國學院大學国文科を卒業する[1]。卒論のテーマは源氏物語。柳田國男、樋口清之、折口信夫、太田亮らに師事した。高校教師の傍ら苗字調査を続けた、1980年の退職を機に本格的な活動に入り、全国の100万基の墓を巡った。1992年から北海道名寄市の有志が構想した日本苗字博物館の建設構想に関与するが40億円以上の資金が必要だったため、実現することなく中止になった。
2006年8月7日、肺炎のため逝去。蔵書の大半は佐野市の高校に寄贈された。
研究範囲編集
栃木県佐野市に住んでいた幼少時に、隣組の住人の苗字、四十八願(よいなら)に関心を抱き、師事した柳田國男にその苗字について質問をしたところ、柳田に勧められ苗字の研究を開始する。在野の研究家として苗字のみにとどまらず、家紋、墓、仏足石、紋様などの研究も行う。 また、僻地への旅行を趣味としていて、パプアニューギニアや南極などの著作もある。
主な著作(副題省略)編集
- 「姓氏」(監修:樋口清之) 秋田書店 1970年 ISBN 4253002099
- 「家系」 秋田書店 1986年 ISBN 4253002102
- 「日本苗字大辞典」 芳文館 1996年
- 第1巻 1996年 ISBN 4990058402
- 第2巻 1996年 ISBN 4990058410
- 第3巻 1996年 ISBN 4990058429
- 「日本姓氏大辞典」 日本ユニバック/角川書店 1985年 ISBN 4040312007
- 「日本の伝統紋様」(日竎貞夫との共著) 講談社インターナショナル 2001年 ISBN 4770026897
- 「お墓のはなし」 世界聖典刊行協会 1982年 ISBN 4881101528
- 「図説 世界の仏足石」 名著出版 1992年 ISBN 4626014321
150冊目の「難読姓氏・地名大事典 続」で、著作をやめることを表明。
関連項目編集
脚注編集
参考文献編集
- 丹羽基二 『姓氏の語源』角川書店、1981年11月5日。