久世公堯
久世 公堯(くぜ きみたか、1928年8月15日 - 2022年4月19日)は、日本の自治官僚、政治家。
久世 公堯 くぜ きみたか | |
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2000年、第2次森内閣で入閣時 | |
生年月日 | 1928年8月15日 |
出生地 | 日本 富山県 |
没年月日 | 2022年4月19日(93歳没) |
死没地 | 日本 東京都 |
出身校 | 東京大学法学部 |
前職 | 国家公務員(自治省) |
所属政党 | 自由民主党 |
称号 | 法学士(東京大学) |
第5代 金融再生委員会委員長 | |
内閣 | 第2次森内閣 |
在任期間 | 2000年7月4日 - 2000年7月30日 |
選挙区 | 比例区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 1986年7月8日 - 2004年7月25日 |
来歴
編集富山県出身。父親は陸軍少将の久世弥三吉、弟は演出家で作家の久世光彦。
都立第一中学、東京陸軍幼年学校、陸軍士官学校、富山高等学校 (旧制)を経て東京大学教養学部に入学。3年次に同大学法学部へ進学し、行政法の大家である田中二郎の下で学ぶ[1]。
1953年、大学卒業後に自治省(現・総務省)入省[2]。同時に埼玉県総務部地方課配属。主に市町村の組織や運営に対する行政指導を担当した[3]。この時は「町村合併促進法」制定の年であり、町村合併に係る行財政の特例をはじめ、様々な問題とともに合併に関連する市町村からの問い合わせが殺到していたという[4]。
その後は秋田県財政課長、自治省大臣官房審議官、自治大学校長を歴任。自治省内では理論派で知られていた。
1983年、参議院選挙比例代表から立候補、落選したが、1986年に初当選、自由民主党では宮沢派―加藤派に属す。金融再生委員会委員長、党税制調査会副会長などを務め、3期18年務めて引退。大学講師、著書多数。
2022年4月19日、老衰のため、東京都内の高齢者介護施設で死去し、喪主は長男の暁彦が務める[5]。93歳没。 なお引退死去後の2023年現在も久世公堯後援会は久世暁彦を代表者として存続している[6]
人物
編集閣僚更迭
編集2000年に第2次森内閣の金融再生委員会委員長として初入閣したが、参議院選挙において大手マンション会社から党費を肩代わりしてもらい、自民党比例名簿上位に登載して当選していたことが発覚し、わずか1ヶ月足らずで更迭された。
相手であるジャーナリストから金銭の供与を仄めかされて断り、発覚したともいわれた[8]。この事件は、参議院比例区において非拘束名簿式が導入されるきっかけになった。
著書
編集- 『地方自治講座 第1巻 地方自治制度』(第一法規出版、1967年)
- 『地方自治の知恵』(帝国地方行政学会、1969年)
- 『アメリカとヨーロッパの地方自治と地域開発』(帝国地方行政学会、1970年)
- 『地方自治条例論』(日本評論社、1970年)
- 『地方行政管理講座 第2巻 組織管理』(第一法規出版、1971年)
- 『美しい都 アメリカとヨーロッパの都市生活』(学陽書房、1971年)
- 『地方自治法 動態的地方自治制度』(学陽書房、1971年)
- 『地方自治制度』(新地方自治講座、第一法規出版、1973年)
- 『地方自治制度』(地方公務員新研修選書、学陽書房、1980年)
- 『地域づくりの道標 続・地方自治の知恵』(ぎょうせい、1982年)
- 『地方都市論 地方の時代の都市振興戦略』(ぎょうせい、1983年)
- 『新地方自治の知恵』(ぎょうせい、1995年)
共著
編集脚注
編集- ^ 『新 地方自治の知恵』自著、1995年、ぎょうせい
- ^ 前・参議院議員 久世公堯
- ^ 『月刊自由民主 第606~609号』2003年8月〜11月発行、84・85頁
- ^ 『月刊自由民主 第606~609号』2003年8月〜11月発行、85頁
- ^ 久世公堯氏死去 元自民党参院議員 - 時事ドットコム 2022年5月9日
- ^ https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20231124/3031300006.pdf
- ^ “神戸新聞NEWS「11億円と不動産を寄付 神戸の女性、市に」”. 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月23日閲覧。
- ^ ブラックジャーナリズムについては、暴力団#歴史と区分を参照。
公職 | ||
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先代 谷垣禎一 |
金融再生委員会委員長 第5代:2000年 |
次代 相澤英之 |
議会 | ||
先代 宮崎秀樹 |
参議院決算委員長 1998年 - 1999年 |
次代 鎌田要人 |
先代 中曽根弘文 |
参議院商工委員長 1994年 - 1995年 |
次代 沓掛哲男 |