久米博
久米 博(くめ ひろし、1932年 -2023年)は、日本の哲学者、翻訳家。
ポール・リクールを中心に多くのフランス現代思想を翻訳した。
経歴
編集茨城県日立市生まれ。 1957年、東京大学文学部哲学科卒業。1962年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。1967年、ストラスブール大学プロテスタント神学部で宗教学博士。桐朋学園大学教授。1995年、立正大学教授。2003年、定年退職。2023年9月16日、死去。
著書
編集翻訳
編集- 『原始キリスト教』(マルセル・シモン、白水社、文庫クセジュ) 1964
- 『現代教育論』(J・アルドワノ、岸田秀, 滝沢武久共訳、東京大学出版会) 1970
- 『神話と形而上学 哲学序説』(ジョルジュ・ギュスドルフ、せりか書房、せりか叢書) 1971
- 『教会の信仰告白 ジュネーブ教会信仰告白による使徒信条講解』(カール・バルト、新教出版社) 1971
- 『記憶と知能』(ジャン・ピアジェ, B・インヘルダー、岸田秀共訳、国土社) 1972
- 『宗教学概論』1 - 3(エリアーデ、せりか書房、エリアーデ著作集 第1 - 3巻) 1974
- 『心像の発達心理学』(J・ピアジェ, B・インヘルダー、岸田秀共訳、国土社) 1975
- 『ピェール・リビィエールの犯罪 狂気と理性』(ミシェル・フーコー、岸田秀共訳、河出書房新社) 1975
- 『神話と人間』(ロジェ・カイヨワ、せりか書房) 1975.5
- 『イロニーの精神』(ウラディミール・ジャンケレヴィッチ、紀伊国屋書店) 1975、のちちくま学芸文庫
- 『ユダヤ神秘主義とフロイド』(ディヴィド, バカン、岸田秀, 富田達彦共訳、紀伊国屋書店) 1976
- 『構造主義と聖書解釈』(ロラン・バルト等、小林恵一共編訳、ヨルダン社) 1977.9
- 『象徴と解釈』(David M.ラスマッセン、紀伊国屋書店) 1978.7
- 『自然と社会のエコロジー』(セルジュ・モスコヴィッシ、原幸雄共訳、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1984.12
- 『フロイトとユング』(ロバート・S・スティール、下田節夫共訳、紀伊国屋書店) 1986
- 『人間のイメージ 2』(G・デュラン, エリッヒ・ノイマン、松代洋一共訳、平凡社、エラノス叢書) 1991.10
- 『ポール・リクールの哲学 行動の存在論』(オリヴィエ・モンジャン、新曜社) 2000.10
ポール・リクール
編集- 『解釈の革新』(ポール・リクール、清水誠, 久重忠夫共編訳、白水社) 1978.10
- 『フロイトを読む 解釈学試論』(ポール・リクール、新曜社) 1982.3
- 『生きた隠喩』(ポール・リクール、岩波書店、岩波現代選書)1984.8
- 『時間と物語』1 - 3(ポール・リクール、新曜社) 1987 - 1990
- 『リクール聖書解釈学』(ポール・リクール、佐々木啓共訳、ヨルダン社) 1995.2
- 『他者のような自己自身』(ポール・リクール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 1996.6
- 『記憶・歴史・忘却』(ポール・リクール、新曜社) 2004 - 2005
- 『正義をこえて』(ポール・リクール、法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス) 2007.6
- 『物語神学へ』(ポール・リクール、小野文, 小林玲子共訳、新教出版社、ポール・リクール聖書論集) 2008.10
- 『死まで生き生きと 死と復活についての省察と断章』(ポール・リクール、新教出版社、ポール・リクール聖書論集 別巻) 2010.1
- 『聖書を考える』(ポール・リクール/アンドレ・ラコック、日髙貴士共訳、教文館)2021.5
脚注
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