福岡市九電記念体育館

九電記念体育館から転送)

福岡市九電記念体育館(ふくおかしきゅうでんきねんたいいくかん)は、福岡県福岡市中央区薬院4丁目14番1号にかつて存在したステージ付体育館九州電力が保有・管理した時代は九電記念体育館と称し、2003年に福岡市に無償譲渡されてからは、名称に「福岡市」を冠し、福岡市営となっていた。

福岡市九電記念体育館

地図
施設情報
正式名称 福岡市九電記念体育館
用途 スポーツイベント、コンサート
収容人数 固定席1,992席、立見席380人
建築主 九州電力
事業主体 九州電力→福岡市
構造形式 鉄筋コンクリート構造
敷地面積 17,437 m2
延床面積 1,645 m2
階数 地上3階・地下1階
竣工 1964年
所在地 810-0022
福岡県福岡市中央区薬院4丁目14番1号
位置 北緯33度34分35.9秒 東経130度23分45.2秒 / 北緯33.576639度 東経130.395889度 / 33.576639; 130.395889座標: 北緯33度34分35.9秒 東経130度23分45.2秒 / 北緯33.576639度 東経130.395889度 / 33.576639; 130.395889
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概要 編集

九州電力創立10周年を記念し、1964年(昭和39年)4月に杮落とし1970年(昭和45年)8月15日にはTBS系列番組『8時だョ!全員集合』(当時RKB毎日放送が制作協力を担当)の公開放送が行われ、ザ・ドリフターズとテレビドラマ『サインはV』の出演メンバーがバレーボール対決した舞台でもあった。

クイーンキッスエアロスミスエルトン・ジョンなどといった海外のアーティストが福岡国際センターが完成するまでコンサートでも使用していたほか、プロレスプロボクシングなどの興行も行われていた。プロボクシングでは1975年(昭和50年)3月27日のWBC世界ジュニアライト級選手権:柴田国明対オールド・マクルフィー(アルジェリア)戦、2006年(平成18年)1月29日のWBC世界フェザー級選手権:池仁珍大韓民国) 対 越本隆志戦などがこの体育館で開催され、近年でも亀田和毅黒木優子のダブルユース王座戦などが行われた。

大相撲九州場所の会場としても、福岡スポーツセンターから引継ぎ、1974年(昭和49年)から1980年(昭和50年)まで使用されていた(当時は九電記念体育館[1]

落成以来永きにわたり九州電力の企業営体育館であったが、2003年(平成15年)に建物が福岡市に無償譲渡(敷地については九州電力から福岡市への有期の無償貸与)されて市営の体育館となった[2]

2005年(平成17年)に発生した福岡県西方沖地震では玄界島の住民向けの避難所としても使用された。

2007年(平成19年)より、プロバスケットボールBリーグライジングゼファーフクオカ(旧ライジング福岡)のホームゲームに使用されていた。しかし建物の老朽化に加え、福岡アイランドシティ照葉積水ハウスアリーナ(福岡市総合体育館)が完成したこと(2018年12月1日開館)により、2019年3月末をもって閉館となり[3]、建物は解体された[4]

閉館記念番組 編集

閉館にあわせ、KBCラジオで2019年3月23日13:00 - 17:00に『特別番組 ありがとう!九電記念体育館』が放送された[5] 。パーソナリティーは沢田幸二(KBCアナウンサー)とコガ☆アキが担当。

施設 編集

競技場は1,645m2(35m×47m)、固定席1,992席、立見席380人。6人立・射程28mの弓道場が設置されていた。駐車場は150台収容。

交通アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ 「もっと九州 九州場所70年 今と昔」『西日本新聞』2023年(令和5年)11月15日朝刊19面
  2. ^ 第一委員会報告資料 福岡市スポーツ振興計画(素案)について - 福岡市市民局(平成21年8月5日)、pp.4-5 (PDF)
  3. ^ 九電記念体育館を閉館します - 公式サイト(2018年5月7日)
  4. ^ 閉館で取り壊しが進む九電記念体育館(福岡市中央区薬院)は市民の思い出が詰まっている…”. 春秋. 西日本新聞 (2019年6月30日). 2019年10月11日閲覧。
  5. ^ 特別番組 ありがとう!九電記念体育館 - KBCラジオ(2019年3月6日)

関連項目 編集

外部リンク 編集