五十日ごとおび)とは、毎月5日10日15日20日25日と、30日または月末日のことである。

つまり、の一の50の日である。ただし30日は例外で、旧暦ではその月の長さに関わらず月末日小の月では29日、大の月では30日)を充てる。新暦でも小の月(30日以下の月)では月末日だが、大の月(31日の月)では30日とすることと月末日の31日とすることがある。 「ごじゅうにち」(日数の「50日(間)」)と区別するため五・十日とも書く。関西で生まれた言葉で、関西などでは「ごとび」と読む。よく ご「とう」び と記されるが、ご「とお」びである。[1]

五十日の慣習 編集

日本ではこれらの日に決済を行う企業が多い。これを五十払いという。給与賞与日払いでない場合の支払日も、ほとんどの企業で五十日である[2]。そのため、金融機関の窓口やATMが混みあうことがある[1][3]。道路交通においても企業の営業車により渋滞すると言われるが、実際のところは25日以外に顕著な混雑は見られない[4][5]

証券市場でも五十日はアメリカドルなどの外貨買いの需要が高くなり、仲値が高めになる傾向がある。

由来 編集

京都にある赤山禅院の五日に由来するとの説がある。赤山明神の祭日に当たる五日に参詣して懸け取りに回るとスムーズに集金できるという謂われより。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 銀行が忙しい日、五十日(ごとうび)とは? - ファクタリングジャーナル
  2. ^ 給料の支払日が銀行休日土曜日日曜日祝日など)に当たった場合、前後の営業日にずらす場合がある。
  3. ^ 銀行へご来店されるお客さまへのお願い - 全国銀行協会
  4. ^ 熊本市中心部の交通渋滞実態調査 - 財団法人 地域流通経済研究所
  5. ^ 「五十日は混む」は都市伝説 法則がある首都高の渋滞、うまく走るには - 乗りものニュース(2016年7月31日)