五城目町

秋田県南秋田郡の町

五城目町(ごじょうめまち)は、秋田県の中央部に位置するで、南秋田郡に属する。

ごじょうめまち ウィキデータを編集
五城目町
Nekobari-iwa 20210614a.jpg
馬場目川上流域にある巨岩「ネコバリ岩」
Flag of Gojome Akita.svg Emblem of Gojome, Akita.svg
五城目町旗 五城目町章
1951年制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
南秋田郡
市町村コード 05361-9
法人番号 4000020053619 ウィキデータを編集
面積 214.92km2
(境界未定部分あり)
総人口 8,032[編集]
推計人口、2023年2月1日)
人口密度 37.4人/km2
隣接自治体 秋田市南秋田郡八郎潟町井川町大潟村山本郡三種町北秋田郡上小阿仁村
町の木
1985年10月20日制定)
町の花 やまゆり
(1985年10月20日制定)
町の鳥 ウグイス
(1985年10月20日制定)
五城目町役場
町長 渡邉彦兵衛
所在地 018-1725
秋田県南秋田郡五城目町西磯ノ目1丁目1-1
北緯39度56分38秒 東経140度06分41秒 / 北緯39.94389度 東経140.11133度 / 39.94389; 140.11133座標: 北緯39度56分38秒 東経140度06分41秒 / 北緯39.94389度 東経140.11133度 / 39.94389; 140.11133
五城目町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

五城目町位置図

― 市 / ― 町・村

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概要編集

秋田市から北に30キロにあり、東部には山間部が、西部には市街部、田園が広がっている。国道285号が中心部を通過し、沿道には町役場警察署高校等がある。

高速道路は町の西端に五城目八郎潟ICがある。大川地区を奥羽本線が通るが、はない。かつては秋田中央交通線が八郎潟町の八郎潟駅とを結んでいたが1969年に廃止となり[1]、それ以降は代替の路線バスが奥羽本線の鉄道ダイヤに連携して運行され、利便性はある程度確保されている。

秋田市と能代市の中間でいずれの商圏からも離れているが、国道285号沿いにスーパーセンターがあり、週末を中心に周辺地域からの流入が多い。町内中心部では500年の歴史を持つ朝市(0・2・5・7のつく日)が開かれており、朝は賑わいをみせる。

かつては日本におけるスズムシ群棲地の北限として知られていた。1960年に群棲地に指定されたが、平成の初め頃から鳴き声が聞こえなくなり、2020年に登録が解除されている[2]。町内で「すずむしクラブ」(放課後児童クラブ[3]すずむし吟社川柳団体)[4]など、様々なものにスズムシの名前が冠されているのは群棲地であることに由来するものであった。

地理編集

 
森山
 
馬場目川

八郎潟調整池に境界未定部分がある[5]

地区編集

五城目編集

馬場目編集

内川編集

内川村の地区。浅見内(村)、小倉、黒土、湯ノ又の4村が合併した際の創作された地名である(創作地名)[6]。類似した地名がほかにも存在する[7]

浅見内編集

出羽国南秋田郡浅見内村の地区。浅見内川(創作地名の「内川村」が誕生した。以降は内川川の地名になった[8])に由来。支流として大場沢、滝の下沢が流れる。語源は「あざみない(の川)」で、「薊」の部分は日本語という説もある。浅見内神明社が存在する。大石孫右衛門の出身地。

字: 家ノ沢(いえのさわ)、後田(うしろだ)、大繋(おおつなぎ)、大場(おおば)、小川口(おがわぐち)、滝ノ下(たきのした)、堂ノ下(どうのした)、藤別当(とうべっとう)、札ノ前(ふだのまえ)、谷地田(やちた)[9]

富津内編集

富津内村(ふつない)の地域。富田、中津又、下山内の3村の字を取った創作地名である。(合成地名[10]。明治13年以前は、下山内はただ山内(さんない)と呼ばれていた。地域を流れる中津又川(富津内川)の別名の山内川に由来する。山内の地名はアイヌ語ではないという説もある。

気候編集

五城目(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 12.9
(55.2)
19.3
(66.7)
20.0
(68)
28.3
(82.9)
31.7
(89.1)
33.3
(91.9)
36.6
(97.9)
38.1
(100.6)
38.1
(100.6)
30.1
(86.2)
24.6
(76.3)
18.6
(65.5)
38.1
(100.6)
平均最高気温 °C°F 2.6
(36.7)
3.5
(38.3)
7.7
(45.9)
14.2
(57.6)
19.8
(67.6)
24.1
(75.4)
27.3
(81.1)
29.1
(84.4)
25.4
(77.7)
19.0
(66.2)
12.1
(53.8)
5.5
(41.9)
15.9
(60.6)
日平均気温 °C°F −0.5
(31.1)
−0.1
(31.8)
3.1
(37.6)
8.7
(47.7)
14.5
(58.1)
19.0
(66.2)
22.8
(73)
24.1
(75.4)
19.9
(67.8)
13.3
(55.9)
7.2
(45)
1.8
(35.2)
11.2
(52.2)
平均最低気温 °C°F −3.5
(25.7)
−3.6
(25.5)
−1.2
(29.8)
3.2
(37.8)
9.4
(48.9)
14.5
(58.1)
19.2
(66.6)
20.0
(68)
15.4
(59.7)
8.6
(47.5)
3.0
(37.4)
−1.3
(29.7)
7.0
(44.6)
最低気温記録 °C°F −14.4
(6.1)
−14.2
(6.4)
−12.1
(10.2)
−5.8
(21.6)
−0.7
(30.7)
5.5
(41.9)
11.1
(52)
11.3
(52.3)
5.4
(41.7)
0.5
(32.9)
−6.1
(21)
−10.5
(13.1)
−14.4
(6.1)
降水量 mm (inch) 131.5
(5.177)
101.2
(3.984)
92.7
(3.65)
94.0
(3.701)
109.4
(4.307)
107.4
(4.228)
191.8
(7.551)
174.4
(6.866)
163.5
(6.437)
164.0
(6.457)
176.1
(6.933)
159.1
(6.264)
1,665
(65.551)
降雪量 cm (inch) 156
(61.4)
126
(49.6)
44
(17.3)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
7
(2.8)
79
(31.1)
410
(161.4)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 21.8 18.6 15.6 12.0 11.5 10.8 12.6 10.7 12.5 14.7 18.7 22.3 181.8
平均月間日照時間 36.8 59.3 105.0 155.0 176.4 173.6 146.8 174.5 145.4 127.7 80.4 43.7 1,424.6
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[11]

隣接している自治体編集

人口編集

 
五城目町と全国の年齢別人口分布(2005年) 五城目町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 五城目町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

五城目町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史編集

行政編集

町長編集

警察編集

産業編集

酒類編集

  • 福禄寿酒造

繊維製品編集

  • 秋田ホーセ

郵便局編集

  • 高崎簡易郵便局
  • 杉沢簡易郵便局
  • 馬場目簡易郵便局
  • 上樋口簡易郵便局
  • 西野簡易郵便局
  • 浦横町簡易郵便局
  • 森山簡易郵便局
  • 浅見内簡易郵便局
  • 湯ノ又簡易郵便局
  • 富津内簡易郵便局
  • 下山内簡易郵便局

商業施設編集

地域編集

教育編集

かつて存在した学校編集

  • 五城目町立馬川小学校(1970年五城目小へ統合)
  • 五城目町立富津内西小学校(1968年五城目小へ統合)
  • 五城目町立富津内小学校(2003年五城目小へ統合)
  • 五城目町立杉沢小学校(2006年馬場目小へ統合)
  • 五城目町立内川小学校(2010年五城目小へ統合)
  • 五城目町立馬場目小学校(2013年五城目小へ統合)
  • 五城目町立大川小学校(2015年五城目小へ統合)
  • 五城目町立五城目中学校(1958年富津内中の一部と共に、五城目第一中へ統合)
  • 五城目町立馬場目中学校(1969年五城目第一中へ統合)
  • 五城目町立大川中学校(1974年五城目第一中へ統合)
  • 五城目町立富津内中学校(1987年五城目第一中へ統合)
  • 五城目町立杉沢中学校(2003年五城目第一中へ統合)

このうち2013年3月に廃校となった馬場目小学校の校舎は五城目町地域活性化センター(通称:BABAME BASE)として利用されている[13]

放課後児童クラブ編集

医療編集

町内に公立の病院はない。

寺・神社編集

 
五城目神明社

文化編集

川柳団体編集

交通編集

 
国道285号(五城目町脇村)

鉄道編集

JR東日本奥羽本線が通るが町内に駅はない。鉄道を利用するときの最寄り駅は、八郎潟町にある奥羽本線八郎潟駅。かつては秋田中央交通線五城目駅があり、八郎潟駅との間を結んでいた。

路線バス編集

デマンド型乗合タクシー編集

路線バス廃止区間かつ南秋地域広域マイタウンバスの対象外となっている地域は、予約制の乗合タクシーを運行している。

道路編集

出身有名人編集

ゆかりのある有名人編集

  • 草皆五沼 - 俳人、医師。別の町の出身だが、養子に入り、五城目町で活動した。

指定金融機関編集

指定金融機関は、以前は、旧・五城目信用金庫を引き継いだ秋田信用金庫指定代理金融機関として秋田銀行北都銀行(旧・秋田あけぼの銀行)・あきた湖東農業協同組合の3機関を指定していたが、現在は秋田銀行へ指定金融機関が変更され、北都銀行・秋田信用金庫・あきた湖東農業協同組合の3機関は収納代理金融機関へ降格となった。

脚注編集

外部リンク編集